人質カノン (文春文庫)

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著者 : 宮部みゆき
  • 文藝春秋 (2001年9月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167549046

人質カノン (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 短編集。
    殺人事件のような大きな事件ではなく、むしろ事件が起きる前のような、ちよっとした出来事の話が多くて、それでもウンウンと共感出来る部分が多く、面白かったです。『八月の雪』『過ぎたこと』『生者の特権』等、“イジメ”の中で、半ば諦めながらも何とか光を見出していく、そんな人間の逞しさも感じられ、ほんのりと心が温かくなりました。

  • 熟練の技が光る一冊。
    とにかく上手い。上手すぎる。

    先日、読了した「我らが隣人の犯罪」があまりに面白かったものだから、またもや宮部みゆきの短編集を手に取ったのだが、インパクトという面では物足りなかった……のだが。

    やはり駆け出しの時代の作品というのはとてもとんがっていてインパクトもある。アイデアも斬新だ。ひねりも効いて、満足度が高かった。

    とはいうものの、この一冊は円熟の技を楽しめるし、心に静かに響く物語が多かった。

    他人にひどい仕打ちを受けたことのある主人公が、その理不尽な人生に打ちのめされながらも、生きることの意味を見いだそうとする姿が感動的な、「十年計画」や「八月の雪」なんかは素晴らしい出来だ。

    たったの一編で人生を前向きに歩いていこうと思わせる作品は、もうそれだけで価値がある。

  • かなり昔に読んだ本です。
    内容は見事に全部忘れていましたが、今回読み返して文章が読みやすいと思いました。
    片鱗はあるものの、今ほど文章がくどくなくてシンプルで・・・。
    短編集だからかもしれません。

    『人質カノン』
    居合わせたコンビニ強盗から見えてくる現代の人間関係

    『十年計画』
    自分を陥れた男を殺害する計画を十年かけて錬った、女性ドライバーの話

    『過去のない手帳』
    偶然拾った手帳から活力を得る、五月病の大学生の話

    『八月の雪』
    亡くなった祖父の遺書から生きる意味をみつける、事故にあった少年の話

    『過ぎたこと』
    自分の護衛をして欲しいと小学生から依頼を受けた、調査事務所の男性の話

    『生者の特権』
    夜中に飛び降り自殺をするビルを探す女性とイジメにあう小学生の話

    『漏れる心』
    マンションを売りに出した所、その部屋が上の部屋からの漏水で水浸しになった女性の話

    かなり安易なストーリーだな~と思うのも中にありますが、作者の言いたいことがはっきりしているのが特徴の短編集だと思います。
    各話から現代の社会がもつ問題点が見えてきます。
    この本を読んで人それぞれ色んな感想をもつと思いますが、主題がはっきりしているためストーリーの結論はひとつになります。
    それがこの作者らしいと思いました。
    良くも悪くもシンプルで読みやすい本。
    この中では、私は『十年計画』と『過ぎたこと』がいいと思いました。

  • 短編集で読みやすい。
    ただ、どの話もあまり印象に残らず、宮部みゆきにしてはそんなに面白くもなかった。

  • 2017.10.3.

  • 日常に潜むミステリー7篇。短編だからなのか、もっと膨らみそうなところであっさりさわやかに終わる話が多かった。それにしても、いじめの話の多さ…世の中は世知辛い。

  • 【あらすじ】
    「動くな」。終電帰りに寄ったコンビニで遭遇したピストル強盗は、尻ポケットから赤ちゃんの玩具、ガラガラを落として去った。事件の背後に都会人の孤独な人間模様を浮かび上がらせた表題作、タクシーの女性ドライバーが遠大な殺人計画を語る「十年計画」など、街の片隅、日常に潜むよりすぐりのミステリー七篇を収録。

    【感想】

  • 宮部みゆきの短編集。読みやすく、個々の話しもそれぞれの主人公の思いを上手く描かれており、楽しく読めた。コンビニ強盗にまきこまれOL を通して特殊なコンビニでの人間関係を描いた表題作。にこやかに語る復讐の十年計画。電車で拾った手帳から青年がバツイチ女性の思いを知り、人生に向き合う過去の手帖。事故で片足を失い、生きる意味に希望を失なった少年がお祖父さんの過去を知り、知らないことを知ることに生きる意味を見いだす八月の雪。探偵を営む主人公に相談にきた少年に思いをはせる過ぎたこと。自殺願望のOLがいじめにあっている少年と夜中の学校を探検し、お化けの怖さに生きていることを認識する生者の特権。マンションの部屋を売りたい主婦が水漏れ被害から知り合った裕福な女性に複雑な心境を持つがその秘密が明らかになる。揺れる気持ち。全七編。

  • (2017-08-05L)

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人質カノン (文春文庫)の作品紹介

「動くな」。終電帰りに寄ったコンビニで遭遇したピストル強盗は、尻ポケットから赤ちゃんの玩具、ガラガラを落として去った。事件の背後に都会人の孤独な人間模様を浮かび上がらせた表題作、タクシーの女性ドライバーが遠大な殺人計画を語る「十年計画」など、街の片隅、日常に潜むよりすぐりのミステリー七篇を収録。

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