- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167549046
感想・レビュー・書評
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短編のミステリー小説なので読みやすいです。
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きちんと読むのは始めての宮部みゆきさんだったので、短編集の本作を読んでみました。
読みやすくおもしろかった。人と人とのつながりを描く中で物語が展開し、温かさや切なさ等の人間味を感じる日常ミステリーが多かった。
特に好きだったのは『人質カノン』『十年計画』『八月の雪』です。 -
普段繋がりが無いのに、ひょんなことから繋がる人たちの話。
コンビニ強盗あり、失踪騒動あり、他にも色々な話がありました。
個人的に8月の雪が切なくていい話でした。 -
ただのミステリではなく現代社会の問題を浮き彫りにするところに宮部さんらしさを色濃く感じた一冊。その点で、同様の短編集「とり残されて」よりも好き。
「人質カノン」コンビニへのスポットのあて方が好き。ミステリというか謎ときとしては単純かもしれないが、それだけではない感傷がぐっとくる。
「十年計画」ちょっと期待外れ。最後にぞっとする結末が待っているかと思いきや普通に終了。でもこれが現実ってやつで、そう簡単に殺人とか人が殺されるなんてこと、起きないんだよね/笑
「過去の無い手帳」寂しい。
「八月の雪」希望があり、また祖父の遺書を巡る話であるだけに何故だか心に沁みた。死者とはもうお話出来ないもんね。
「過ぎたこと」よく分からない。
「生者の特権」これが個人的に一番好き。ヒロインみたいに私も夜の学校の描写にぞっとしちゃった。組み合わせが好きだな。いじめの話っていうのがあったけどそれほどそのいじめの重さに焦点をあてすぎていないところに好感をもった。
「漏れる心」最初ぞっとしたけど、でもそれが何だろう、って思う。これもよく分からない。 -
短編集で読みやすい。
ただ、どの話もあまり印象に残らず、宮部みゆきにしてはそんなに面白くもなかった。 -
お抱え運転手からタクシー運転手になったおばさんの話がよかった、全部、絶妙なありそうでなさそうでの話