- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167549084
作品紹介・あらすじ
彼の告白には、まだ余白がある。まだ何かが隠されている。親と子をめぐる謎に満ちた物語が、新たなる謎を呼ぶ。
感想・レビュー・書評
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彼女と私が同じ歳だとはやはり信じたくはない。一人ひとりの人物がどうしてこうもはっきりはっきり描けるのか。ただ、彼女はやっぱり描けないものがある。恋愛ものと骨太な政治構造である。今回は「模倣犯」のスピンオフ作品。前畑滋子が主人公である。しかし、少しあの事件にかすりはするが、基本的にまったく違う事件を扱う。前畑滋子は子どもを持たないフリージャーナリストである。宮部みゆきと被るところがある。宮部がみる「心の世界」がこの作品なのだと思う。
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模倣犯で重要な役柄を背負っていたジャーナリスト 前畑滋子が再び活躍するお話。
さすが宮部先生。読み物としても大変面白いが、読ませるテクニックも凄い。
文章表現も多彩で飽きることなく読み進められる。
いくつか伏線の回収不足??が気になったが、私の気にしすぎなのかもしれない。
宮部先生への期待が上回ってそう思ってしまっただけなのかもしれない。
模倣犯の回想シーンが多い為、先に模倣犯を読んでおいた方が良さそう。
私は何年も前に模倣犯を読んでいたが、何となく場面場面を思い出しながら読み進めることができた。
宮部先生の作品の何がイイって、人情なのかなぁ・・・?
登場人物それぞれ人間味があって、魅力的だと感じる。
そのような魅力的なキャラと対峙する犯人の残忍さがその分強調され、
読者は色々な視点で考えさせられる作品なのだと思う。 -
面白かったです、萩谷敏子がいい味出してました。
しかし、主人公の慈子が模倣犯の人だったとは。まったく内容覚えてませんでした。 -
後半一気に読みきりました。人間の悪意(模倣犯にももちろん繋がります)と、それだけではない泣ける感動があります。親の情にも考えさせられます。はじめて読んだ「火車」にも通じる暖かい読後感が残りました。
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素晴らしいスタートを切った作品を読み進めると、すぐにでも「この作品はどう終わるのか?」を考えてしまうのは、我ながら悪い癖なのかも。
本作はピタッと来た!予想通りではなく予想を超えた結末ながら、良い終わり方であったな、と。まさに宮部みゆきの、最高到達点! -
上下巻の本は読むのに個人的にモチベーションを保つのが一苦労ですがこの本は能力者なのかどうなのか気になるところから全く別の要素が入ってきて一気にいけた。
いろいろな人の人生が交差してスッキリ読み終わった。
そしてもう一度「模倣犯」を読んでみたくなった。 -
滋子大活躍!9年前よりかなり頼もしくなっていた。
刑事になったほうが良いのでは。
超能力については、ん~、わからん?
シリーズではないけど、滋子の「次」を知ってみたい。