- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167557034
感想・レビュー・書評
-
2010年本屋大賞5位
少年がチェスと出会い、チェスという宇宙の大海原に身を任せて漂うお話。
悲しいお話ではあるけれど、絵葉書のような、イラストのような描写でとてもきれい。
これはファンタジーになるのかな!? 女性的な感覚がないと理解するにはちょいと厳しいかと…orz詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
半分しか読めなかった。
博士の愛した数式しか読んだことなかったけど、もっと生活に根付いた優しい文章だったようなきがしてました。
少年の影をこの後も同じトーンで描かれるのかと思ったらもう本を開く気になれず、読了できなかった。 -
チェスの天才少年が、チェスを通して色色な人生を見る。
-
からくり人形の中に入りチェスを指すリトル・アリョーヒョンは人知れず美しい対局を繰り広げていた。
彼の心の機微と人生を描いた本作には、執拗なまでに繰り返される陰湿な描写が多いため、この世界観に気持ち良く酔うどころか不消化を起こしてグロッキーになってしまった。(特に主人公の口唇の記述が不快。)
文学的な言い回しの中に理系単語をとってつけたように混ぜ込んで悦に入っているような文章がやたらと目につくのだが、こういった作風なのだろうか。 -
成長と死が常に関わってストーリーが進んでいた印象。
だけど、キレイなお話。
ただ、わたしはどこか寂しいお話だと感じました。
最後の終り方も、温かさもあるけれど、寂しさのほうが大きかった…。
話自体は良いのかもしれないけれど、
この独特の世界・どことなく流れる死が、今の私には苦手でした。