猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫 お 17-3)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167557034

感想・レビュー・書評

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  • 2010年本屋大賞5位

    少年がチェスと出会い、チェスという宇宙の大海原に身を任せて漂うお話。

    悲しいお話ではあるけれど、絵葉書のような、イラストのような描写でとてもきれい。
    これはファンタジーになるのかな!? 女性的な感覚がないと理解するにはちょいと厳しいかと…orz

  • 半分しか読めなかった。
    博士の愛した数式しか読んだことなかったけど、もっと生活に根付いた優しい文章だったようなきがしてました。

    少年の影をこの後も同じトーンで描かれるのかと思ったらもう本を開く気になれず、読了できなかった。

  • チェスの天才少年が、チェスを通して色色な人生を見る。

  • からくり人形の中に入りチェスを指すリトル・アリョーヒョンは人知れず美しい対局を繰り広げていた。
    彼の心の機微と人生を描いた本作には、執拗なまでに繰り返される陰湿な描写が多いため、この世界観に気持ち良く酔うどころか不消化を起こしてグロッキーになってしまった。(特に主人公の口唇の記述が不快。)
    文学的な言い回しの中に理系単語をとってつけたように混ぜ込んで悦に入っているような文章がやたらと目につくのだが、こういった作風なのだろうか。

  • 成長と死が常に関わってストーリーが進んでいた印象。
    だけど、キレイなお話。

    ただ、わたしはどこか寂しいお話だと感じました。
    最後の終り方も、温かさもあるけれど、寂しさのほうが大きかった…。

    話自体は良いのかもしれないけれど、
    この独特の世界・どことなく流れる死が、今の私には苦手でした。

著者プロフィール

1962年、岡山市生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」により海燕新人文学賞、91年、「妊娠カレンダー」により芥川賞を受賞。『博士の愛した数式』で読売文学賞及び本屋大賞、『ブラフマンの埋葬』で泉鏡花文学賞、『ミーナの行進』で谷崎潤一郎賞、『ことり』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。その他の小説作品に『猫を抱いて象と泳ぐ』『琥珀のまたたき』『約束された移動』などがある。

「2023年 『川端康成の話をしようじゃないか』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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