姫君 (文春文庫)

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著者 : 山田詠美
  • 文藝春秋 (2004年5月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167558055

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姫君 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • レビュー書いたつもりになってた。
    確かに半年くらい前に全部読んだはずなのに、全然記憶に残っていない・・・。
    山田詠美さんの作品は文章が素敵だから、いつも何だかんだ手に取って読んでしまうんだけど、
    今回は、最初の話が結構後味悪い内容だったことくらいしか覚えてないです。

  • 山田詠美の文章は、とてもぞくぞくどきどきする



    MENU、姫君、シャンプー
    が好き

    MENUの時紀みたいな子が現実にいたら
    私は怖がって近づかないとか思ったり
    姫君、みたいに愛されたいとか思ったり

    フィエスタ
    は、後でもう一回読みたい

  • 痛々しい話が多かった、短編集。
    詠美節炸裂、だけど読むのしんどかった。

    「姫君」がすごくよかったけれど、あんなオチになると思わなかったから残念。
    ハッピーエンドにしてもらいたかったな。


    ----春は、唇が、溶けやすい。

  • MENUが凄く良かったなあ。最低なはずなんだけど、なんか引き込まれるような。聖子が切ない。
    山田詠美さんもなかなかいいなと思って来た今日この頃。

  • 個性的キャラの短編集

  • 短編集。表題作の「姫君」も良かったけど、「menu」が一番お薦め。

  • 変温動物であること。熱がさめ気付く。
    情熱の最中の意見の一致、ベッドにもぐり込む前の前戯に過ぎない。
    倦怠が忍び込む。
    この繰返し。あーあ、つまんない。

    検温が良かったかな。

    姫君も、良かった。そういう愛の形として。
    でも、卓袱台ひっくり返されるか読んでてヒヤヒヤでした。

  • 【本の内容】
    たとえ、自分が生と死の境に立っていようとも、人は恋をする。
    なぜなら…。
    傷を傷というふうにも表せない男女が魅かれあう姿を通して、人が人を求める気持ち、言葉にできない寂しさを描いた五篇を収録。
    人を愛することで初めて生ずる恐怖、“聖なる残酷”に彩られた、最高に贅沢な愛と死のシミュレーション。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 2014/7/27
    すごく女性的な話だと感じた。自分の力不足なのか男だからなのか気持ちがわからずむずむずした。どれも読みやすかったけど。
    もう少しこの人の他の本も読んでみよう。

    検温のおばあさんにはぞっとした。

  • 姫君、の摩周と姫子の二人がかわいかった。特に石投げ云々と「ばかもの。」可愛いなーかわいいなーと思いながら読んだ。個人的にはあのまま戻って欲しかった、と思う。

    『そうか。不幸とは、他の人が決めることなのか。それじゃあ、幸福とは、まるで別物だ。それは、いつだって、自分の言葉でしか姿を現さない。』
    『ただのノイズのご馳走だ。』
    「この人のために、強烈に何かしてあげたいって思うのって、恥しいじゃない?身の程を知れとか、自分に突っ込んだりしなきゃやってらんない。」

    『情熱が死んだことが、つくづく嬉しかった。』
    「私は、死を隠し持ってますの」

    『あのさあ、信じて何年になる?その間じゅう、私は、あの男にかまけなくてはならない。』
    『けっ、プライドプライドプライド、天敵なんだよ、プライド。』

    「じゃあ、自信を持ちなさい」
    「そ、それは、何もするなということですね」
    「お願いですお願いですお願いですってお願いしてんじゃねえか」
    『うい奴。可愛がって、可愛がって、可愛がり過ぎて、粉々にしてしまいたい。』
    『愛と思いやりが一緒になって自分に向けられると後ずさりしてしまいたくなるのだ。恐怖を感じると言っても良い。』
    「石、投げたいのなら、おれになげればいいでしょう?怒りなら、おれにぶつければいいでしょう?」
    「だって、あんたのこと怒ったわけじゃないもん。あんたに石投げたいわけじゃないもん」
    「いえ、良い人だなあ、とか思って。あ、割った皿、弁償しますから、すいませんでした」
    『こういう良い人のために、少なくとも皿洗いぐらいは、しっかりとやろう。』
    『声に出さないで尋ねてごらん。彼女は、かつて、こう言った筈だ。それなら、おれは、あなたに、これをあげる。』
    『彼女は、今、おれを猛烈に寂しくさせている。それは、いい。けれども、自分が彼女を寂しくさせているのだとしたら?耐えられない。』
    『自分をジャンクと呼ぶなんて、頭がどうかしてしまったんじゃないのか。でも、あそこにあったごみたち、どれも皆、丁寧に手入れされていた。結局、わたくしもそうされたくてうずうずしていたくせに。』

    『馬鹿になれる程人を好きになれるのは素晴らしい。』
    『妻も妻なら、夫も夫だ。つまり、ある時期、この二人は同類だったのだ。私の両親は、私を作成したとき、二人共、馬鹿だったのである。』
    「人生狂わせる人間は希少価値。」
    「と、いうか、あらかじめ狂った人生を空にプレゼントした。感謝するように」
    『人生なんか最初から狂ってる、そう思うと、この先、あらゆることを受け止めるのが容易になる。』

  • [恋、奉り候]自ら「姫子」という源氏名を名乗りながらホームレス生活をし、拾った男の欲望の操縦に生きがいを見いだす女性の恋模様を描いた表題の「姫君」。欲望の視点から主人の女性を観察した「フィエスタ」を含む全5編の短編を収録した作品。理性とはとっくの昔に袂を分かった女性の内なる心情が描かれています。著者は、直木賞受賞作家でもある山田詠美。


    「姫君」の鮮烈さが特に印象に残りました。一般の読者からすれば180°倒錯した恋の物語でありながら、それを読み進めるうちに次第に360°一回転して純情すぎるほど純情な恋の物語になってしまうところがなんとも不思議。その終わり方を気に入るかどうかは読者それぞれに依るところと思うのですが、諧謔性も含まれた恋に焦がれさせてくれる短編として非常に秀逸だと思います。


    山田詠美さんの作品を始めて手に取ったのですが、用いられる表現が時として強烈というところにも興味が持てました。普通に考えていたらこんな言葉出てこないだろうし、逆に出てきたら変な感じになっちゃうだろと思いながら、その強烈な言葉のイメージに絡めとられてみるのも一興かもしれません。

    〜春は、唇が、溶けやすい。〜

    ホワイトデーですか、そうですか☆5つ

  • 内田春菊先生の解説で山田詠美さんを発見して、春菊さんが尊敬してるって言ってたので気になってました。
    初 山田詠美先生です。
    文章の書き方がかなり壷ったので、他の作品も読み漁りたいと思います。
    短編なんですが、(MENU)(姫君)が良かったぁ~~(姫君)は最初読んでて・・うーん微妙~と思ったんだけどラストは切なくてよかった、短編で語り手が2人って新鮮だし。
    基本的に主人公に美人臭や特別臭が感じる類いの話があんまり好きじゃないんだけど、まったくうぜぇと感じさせないのがよいわ~~。
    危うげで繊細でセツナイ。まったりお酒飲みながら読むと自分に酔えると思います。

  • 食わず嫌いはよくないだろうと思って読んだ。わたし、山田詠美は嫌いだわ。それがわかっただけでも別にいいです。

  • 人を想うことで生じてしまう、
    相手を失ってしまうのではないかという不安。
    ともすれば、己の現実的な判断など、
    微塵にも砕かれてしまうのではないのかという不安。
    愛を自覚すればするほどに、
    逃れられない不安が付き纏い、
    底知れぬ恐怖となる。
    ただし。
    その恐怖を失った瞬間には、
    もはやその相手を愛してなどいないのだろうこと、
    少なくとも私にとってはそうであろうことを、
    気づかされた一冊。

    抱きしめているつもりで、本当は抱きしめられていた。
    抱きしめられていたつもりで、本当は抱きしめていた。

    深く、鈍く突き刺さる。

  • 拾われた女が拾った男の子に君主のごとく振舞う奇妙な生活。
    そして突然男の子の前から姿を消してあっけなく死んでしまう。
    あまりにも日常からかけはなれた感覚で読むのがしんどかった。

  • 言葉の一つ一つを反芻したくなる。短編集だけど内容はずっしりで得した気分。また解説の金原ひとみさんの文章がいいんだよなあ…。何回も読み直したい本!

  • 「検温」が一番面白かった。死を隠し持った女はおっかない。私はなれないと思う。

  • 久しぶりの山田詠美。聖なる残酷

  • たとえ、自分が生と死の境に立っていようとも、人は恋をする。なぜなら……。傷を傷というふうにも表せない男女が魅かれあう姿を通して、人が人を求める気持ち、言葉に出来ない寂しさを描いた五篇を収録。人を愛することで初めて生ずる恐怖、“聖なる残酷”に彩られた、最高に贅沢な愛と死のシミュレーション!

    --------------------
    これもほんのまくらで手にした本。
    「母が首を吊ったのを見つけた時、ぼくが、まだ五歳だったのは幸せなことだ。」の一文で始まるのは、五篇の中に収められた「MENU」。

    読んでるうちに、あれ、おかしいぞ?と思い始めた。
    苦手な恋愛小説、それも私にしては濃い内容。もしかしてこれは、苦手な山田詠美さんの作品ではないか?と思ったらあたりだった。
    これで三冊目だけど、やはりあまり面白いとは思えなかった。

    ただ、それでも読ませる文章はさすがだし、うまいなあ、と。
    (何回か、途中で放り出そうと思ったのだけれども)

  • 今回この本を選んだ理由は、何年も前に同著者「僕は勉強ができない」を読んで、面白いと思ったので、他の本も読んでみようと思ったからだ。
    「MENU」は主人公のセリフ、性格の悪さがわたしの好みだったので、読んでいて楽しかった。俺様体質なのだがその性格の悪さを悪いとは思っていない、歪んだ考え方に惹かれた。妹とのとてもじゃないが歓迎されない関係も、ふたり特有のものでワクワクした。結末に少し唖然としたが、全体として読んでいてとても楽しかった。
    しかし、その他の話は、キャラクターたちの感情が抽象的、突発的すぎてあまり理解できず感情移入できなかった。「この話の流れでこんなこと思うの?」とか「この分に込められた気持ちはどいうい意味だ?」などと思う箇所がたくさんあった。この本の話に共通していることが男女の愛なのだが、形は様々だが人を好きになる気持ち、愛する気持ちがこの本に描かれたキャラクターたちの気持ちだとすると、わたしがまだまだ本当の愛とやらを知らないだけなのかも知れないが…。解説でも述べられていたとおり、何度も読んだり何年後かに読み返すとわかる部分は多くなっているかも。また数年たったら読み直してみたい。
    男女の恋愛の毒々しい部分や人間の本音が好きな大人の人にはオススメの本(たぶん若い子には理解出来ない気持ちが描かれているので)。爽やかな恋愛の話を読みたい人には嫌われる本かも。

  • ■愛すること(愛することを受け入れること)で永遠に戻れないところに行ったり、何かを永久に喪ったりすることは、確かにある。それが怖くて仕方がなかったり、やみつきになってしまったり、受け入れたいのに受け入れがたかったりする。かように人間のこころは矛盾に満ちているが、しかしそれでももがいたり目をそむけたりする不器用な登場人物たちが妙にかわいく、いとおしく思えてきてしまう。

    ■「姫君」はすごい作品だと思った。映画にしたらすごくまとまりがよく、映える作品になると思ったけれども、なってなかった…。
    摩周が、わたしの知っているひとによく似ていて、読み進めていて集中できない箇所が多々あった。涙も出たりした。

    ■「フィエスタ」は、わかるわかる!!と思わず大笑いしながら読めた。全体的に重苦しい短篇ばかりのなか、食休み的なライトなあかるさがあったと思う。
    ひとから好かれたい、愛されたいと熱望する人間ほど、その対象から働きかけてもらうことしか考えないというのは正論だと思う。そして自分から動きださずにいつまでも満たされず、そうすると今度は悲劇の主人公に自分を仕立てあげる。……自戒も込めての皮肉。

    ■「シャンプー」が一番最後というのは構成の妙。最後にやわらかい筆致とかすかにこれからの未来展望がみえてくるところで終わっているので、「姫君」のヘヴィな読後感が緩和されている。

  • 5つの作品のうち、いまいちばんぐわんとつかまれたのは、『検温』。
    どの作品をとっても、生温かい息づかいで周りがくぐもり、真綿で首を絞められるような、やるせない気分になったのだけど(絞められる、はさすがに言い過ぎか…)、中でもこの主人公(そういえば名前がない)のなんともいやらしい感覚に近いものを感じてしまうのだ…
    ああ、いやだなあと思いつつ、地味に私の中での詠美ベスト5に入りそうな作品。春にもう一度読もう。

  • はじめて山田詠美さんの作品にふれて、ガッツリ惚れるきっかけになった本。
    特に姫君の姫、
    MENUの聖子には強烈に惹かれた。
    生まれてはじめて、本の中の人物に本気の憧れを抱いたと思う。
    読み手の腕をぐわしって掴んでひっぱりこんでくようなプロローグがだいすき。

  • 直後に読んだ葉隠れ入門で、‘昔あんなに輝いていた本が、今読むと死んだようになっている事がある’みたいなことが書かれていて、私にとってそれがそのままこの本に当てはまってしまいました。

    こんな中二病の塊のような内容だったかしら…?

    でも、姫君ではぞっとするほど私の文章に対する感性とぴったり一致するところがあって、私同じこと書いたことあるけど、この本からパクったのか?と思うほどでした。

    13.02.15


    メニューと姫君が好きです。
    山田詠美の作品の中でも特に良い。
    メニューは書き出しがすばらしいですね。

    表紙は・・・これマイナスじゃないですか?

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