香港マカオ暴動、サイゴン─テト攻勢 香港領事 佐々淳行 (文春文庫 さ 22-7)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (324ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167560089

感想・レビュー・書評

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  • ⚫︎久しぶりに貪るように読んだ一冊。
    ⚫︎東大安田講堂攻防戦の一冊を読んだ時以来の感覚だ。疾走感ある内容で、まるで当時の香港情勢が現れてくるようだ。
    ⚫︎やはり当時の日本には勢いがあったと痛感する。もちろんこれからも頑張らないといけないだろうが。
    ⚫︎高級官僚たる筆者しか書けない内容で本当に面白い。

  • 父に薦められて読んだ本。作者は警察庁→防衛施設庁長官→初代内閣安全保障室長等を歴任。"危機管理"というジャンルのprofessional(危機管理のワードメーカ)。当本は、数多くある著書の中から、香港駐在時の経験を綴ってある。以下epiを残す(心に残った為)

    ・警察庁から外務省への移籍を薦められた際に断ったエピソード
    ⇒(橘さん、私は要領が悪いんです。"肥後もっこす"の血が流れていますからね)
    ・給料は大幅に減ったが無形資産を得たことを振り返るエピソード
    ⇒(だが、私には広い人的コネクションに加え修羅場を体験して身に付けた危機管理のノウハウ、アングロサクソンと中国人から学んだタフな発想法という知的財産が有る)
    ・海外で仕事をする日本人が最も大事にすべきものに言及されている後書き
    ⇒(激烈な競争状況の中では肩書とか業績は大して意味をなさない。異文化接触の中で本当に重要なのは人間らしさと自己堅持である)

  • 異常に面白い本だった。1965-68年に香港領事館で勤務した著者が経験した、香港暴動(文革の中共の影響を受けた暴徒の反英暴動)や、当時の英国の香港統治状況、マカオの暴動、質の悪い日本の国会議員への接待供与。面白い内容だった。

  • ふつう

  • 面白かったが、日記調であったのでだれた。浅間山荘の方が、ストーリー性があるので読み応えがあった。東大紛争の本も読みたくなった。

  • 初版本

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著者プロフィール

1930年東京生まれ。東京大学法学部卒業後、国家地方警察本部(現警察庁)に入庁。「東大安田講堂事件」「連合赤軍あさま山荘事件」等に警備幕僚長として危機管理に携わる。86年より初代内閣安全保障室長をつとめ、89年昭和天皇大喪の礼警備を最後に退官。2000年、第四八回菊池寛賞を受賞。2001年、勲二等旭日重光章受章。著書に『東大落城』(文藝春秋読者賞受賞)等がある

「2016年 『重要事件で振り返る戦後日本史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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