イギリスはおいしい 2 (文春文庫 は 14-8)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 164
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167570088

作品紹介・あらすじ

喧騒のロンドンを遠く離れて、スコットランド付近まで。領主館の宿に泊まり、野の小さな草花を愛で、極めて珍妙な風景に心和ませる。そしてなんと幽霊にも遭遇…。著者自身の撮影による美しい写真と文章で、愉悦と発見の旅を辿る。傑作『イギリスはおいしい』の続編ともいえるフォト&エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • イギリスの観光旅行記、と言ってもロンドンやマンチェスター、リバプールのような都市でなく日本人のほとんどが知らないような田舎の旅行記。90年代の知識層が好きそうなウイットに富みつつも少しおちゃらけた文体が懐かしい。最近こう言う本が減った気がする。
    本当に現地で著者が感じたことを書いているだけなので教養的に得るものは(少なくとも現地に実際に行かない限りは)少ないが、箸休めに読む本としてはかなりいいと思う。
    でも「イギリスの料理はロンドンでなく田舎料理だ!」と宣うけど、写真見る限りそこまで美味しそうに見えないのだがどうなんだろうなぁ。エルダーフラワー・コーディアル(エルダーの花で作った炭酸水)はちょっと飲んでみたいけど。

  • イギリスはおいしい
    でも
    ロンドンはおいしくない、とのこと

  • "イギリスはおいしい"が、食中心なのに対し、こちらは、建物や庭、風景中心。
    個人的には前のほうが面白かった。

  • 建築物の話メイン。私は1のほうが好きです。

  • 1の方はにやにやしてしまいすぎて
    電車で読めない記憶があったのですけれども
    (また読んだら登録します)
    こちらは大丈夫でした。
    イギリスへの愛もしかと伝わり^^^^
    写真もきれいで、またときどき読みたいです。

  • 「イギリスはおいしい2」3

    著者 林望
    出版 文藝春秋

    p148より引用
    “最初に、酸辣湯を喫した。
    そうして、私はほとんど椅子から飛び上がりそうになった。
    その味たるや、
    まったく酢を生で飲むに等しいような塩梅だったからである。”

     近世国文学者でエッセイストである著者による、
    イギリスを車で走りながら見た風景などを描いた一冊。
     古城から食べた料理まで、
    数多くの写真とおだやかな文章で綴られています。

     上記の引用は、
    レイバーンという街での食事を描いた中の一文。
    それだけ酢がきついと、
    丼に口をつける前に酢の臭いでむせて食べられなさそうです。
     カラー白黒合わせて非常に多くの写真が掲載されており、
    写真を眺めるだけで楽しい一冊です。
    特に建物の写真を見ていると、
    使われている材料が全く違っていていかにも外国という感じで、
    特に古城の写真などはRPGの背景そのままで、
    ゲーム好きにも楽しい一冊かも知れません。

    ーーーーー

  • 1とちがって短編集であり旅行記。林先生のイギリス愛が前回以上にだだもれで先生が愛しくなるような本でした。

  • 個人的に写真よりスケッチのががイメージを喚起されるような。田園を愛するリンボウ先生、今回はユーモア控えめでちょっとぐちっぽく。

  • タイトルが(2)となっているとおり、『イギリスはおいしい』の続編みたいでした。でも、『イギリスはおいしい』ほどおもしろくなかったかな。2作目なので新鮮味がなくなったっていうのもあるかもしれないけど、けっこう写真とかが入っていて、文章の面白さがあんまりなかった。ちょっとがっかりの1冊。

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著者プロフィール

1949年東京生。作家・国文学者。

慶應義塾大学文学部卒、同大学院博士課程満期退学(国文学専攻)。東横学園短大助教授、ケンブリッジ大学客員教授、東京藝術大学助教授等を歴任。『イギリスはおいしい』(平凡社・文春文庫)で91年日本エッセイスト・クラブ賞。『ケンブリッジ大学所蔵和漢古書総合目録』(Pコーニツキと共著、ケンブリッジ大学出版)で、国際交流奨励賞。学術論文、エッセイ、小説の他、歌曲の詩作、能作・能評論等著書多数。『謹訳源氏物語』全十巻(祥伝社)で2013年毎日出版文化賞特別賞受賞。2019年『(改訂新修)謹訳源氏物語』(祥伝社文庫)全十巻。ほかに、『往生の物語』(集英社新書)『恋の歌、恋の物語』(岩波ジュニア新書)等古典の評解書を多く執筆。『旬菜膳語』(岩波書店・文春文庫)『リンボウ先生のうふふ枕草子』(祥伝社)、『謹訳平家物語』全四巻(祥伝社)『謹訳世阿弥能楽集』(檜書店)『謹訳徒然草』(祥伝社)等著書多数。

「2021年 『古典の効能』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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