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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「シェークスピアはね、先生。きっともう成仏したんですよ」
― 247ページ -
孤独というのは、「妄想」だ。孤独という言葉を知ってから人は孤独になったんだ。(中略)人は自分の心に名前がないことに耐えられないのだ。そして、孤独や不幸の看板にすがりつく。私はそんな簡単なのはご免だ。不定型のまま、混沌として、名をつけられずにいたい。(中略)私の心に名前をつけないでほしい。どうしてもというなら、私には一万語くらいの名前が必要だ。
― 181ページ -
口述筆記だろうが何だろうが、私がどうこういう筋合いのものではない。玉稿をちょうだいし、それでもうけているのは我々なのだ。全五段ぶち抜きの広告を新聞に出し、車内吊りを出し、やっきになって売りにかけているのは私たちなのだ。そして、結局それは売れる。売れるということはそこに需要と供給の幸福なデートが成り立っているわけだ、何も文句を言うことはない。大きなお世話だ。
― 184ページ
みんなの感想・レビュー・書評
オモシロかったです。 複数の主人公の視点で描かれているトコロや、その主人公同士のビミョーな距離感、彼らの職業とクスリとが物語の根幹を成す要素としてウマく絡んでいくトコロ、など、ハナシがすすむにつれ、クライマックスに向けてのココロの準備を楽しみながら、かなりオモシロく読むことができました。 ――途中までは。 物語がさいしょの盛り上がりをみせた後半すぎ、3人目の主要人物が登場するあたりか... 続きを読む »
故中島らも氏の小説です。 購入した頃は、大学生くらいだったと思います。 この小説を原作に「Lai lai Lai」と言う映画が佐藤浩一・豊川悦司・鈴木保奈美主演で上映され、すごく面白かったので原作を買ったと記憶してます。 久しぶりに読みたくなって本棚から取り出したのですが、ヒロイン(?)と同世代になっていた自分にびっくりしました。 私は、この方の文章は、朝日新聞に連載されてた『... 続きを読む »
大人な物語だった。
身近には感じられないのに、この世の中のどこかで実際起こっているかのようなリアルな話。
セリフ、臨場感描写がリアルと感じた。
とにかく、タイトルがかっこいい。
中島らもさんの小説の中で、一番好きな作品。久しぶりに再読。
とにかく読んでいて胸がすくというか、物語が上手に収束されていく爽快感がある。同時に、らもさんらしい哲学が節々に感じられ、登場人物に愛着がわく。中でも美咲には、同性として深く共感する。
あと、キキにしろ美咲にしろ、お酒を飲んでいる描写がとても美味しそうで、思わず喉が鳴った。
なんとなく古本屋で購入したもののそのまま読まないで積んである本、という物が結構多数自分の本棚には存在致します。このたび、これらを読みきるまでは本を買わない!もしくは控える(このあたりが弱気)、という目標を立てました。すでにこないだの土曜日に本を買いに行っているのでたぶん無理無理な気もしますが…
面白かったです。中島らも氏はとても綺麗な文章をスラスラと綴ったり、ドラッグや酒やあまり上品でない話題であまり美しくないモノを文章にしたりとても面白い方だなあ、と思うのです。実はフィクションを読んだのは2作目ですが薬の辺りでコレはフィクション…?とちょっと思いました。実生活かも、ですね。
最後が良いですね~ うん。読み終わって気持ちよかった!個人的によっちゃんがお気に入りです。
娯楽性と文学性を見事に兼ね備えた傑作だ。
改めて、小説家としての中島らも氏の才能を痛感させられた次第。
物語終盤、テレビのトーク番組の中で繰り広げられるやりとりの中にこそ、エッセンスが凝縮されている。
詐欺と写植と出版社のお話。
登場人物すべてに、独特な味があって良い。
らもさんの本は久しぶりに読んだけど、やっぱり凄く面白い!
ちょっとした会話の、一つ一つに引き込まれてしまう。
この小説のなかで出てくる謎の原稿(物語)‘美しい物語’「私とりーとの放浪の物語」読みたいと切に思う。コメディな話なんですが、美しく感動する。不思議な感覚です。 タイトルも美しい。
本文から―――――――――
『 孤独というのは妄想だ。孤独という言葉を知ってから人は孤独になったんだ。同じように幸福という言葉を知って初めて人は不幸になったんだ。」「人は自分の心に名前がないことに耐えられないのだ。そして孤独や不幸の看板にすがりつく。私はそんな簡単なのは御免だ。不定形のまま混沌として、名を付けられずにいたい。どうしてもというなら私には一万語くらいの名前が必要だ。』―――――――――――
美しき放浪の旅に出かけた らもさん…
私にとってテレビで拝見する、けったいならもさんでしたがテレビの らもさん はいつも心を楽にさせてくれました。
5年ほど前、本書を読んだ時、ぼくはこれでもかというほど、らもさんの本ばかり読んでいて、最終的にはほぼ全作品を読んだのだと思うのだけれど、だかららもさんの書くもの全てに感動しているみたいで、それは酩酊に似ていたかもしれない。
ガタラの豚など、びっくりするぐらい面白かったが、その中でも妙にこの本が面白かったという印象が残っていた。
そして、久しぶりに手に取った。
黙々と読んだ。確かに、面白い。
でも、以前読んだ時のような面白すぎてため息がでる、というところまでは全然いかなかった。
どうしてだろう。
とにかく、今はまぁまぁの本という印象しかぼくにはない。
しかし、最後のオチは、オチだけ見ても、誰が書いたわかってしまうなぁ。
にくったらしいけど憎めない男たち、飄々とした女。喜劇と現実の間で展開していく物語。タイトルに魅了されたまま、引きずり込まれる。
詐欺師と写植屋と編集者の3人の物語。ここで語られるのは詐欺業界と出版業界の話。簡単に言うとこの冴えない中年の3人が詐欺的な動機で本を出版するのだが、意外に大ヒットしてしまうというハリウッドエンディング。
一人一人のキャラの作り込みが弱いと感じるが、各々が特徴的な性格をしているのでキャラは立っている。
詐欺師のお話は大好きです。登場人物がみんな味があって、またいいのです。タイトルの響きがとても素敵。作中に出てくるお話も素敵です。
まず、タイトルにやられた。
世間の評価は知らんけど、いかにもらもさんらしい作品だね。
らもさんと言えば「ガダラの豚」と「今夜、すべてのバーで」が双璧なんだけど、らしさで言えばこっちが上かな。
シチュエーションが自分に近いせいもあって、でも少し時代を感じてノスタルジー感じる。
凄く調べて書いてるのに、凄く散漫。人称も変幻自在。
まさにらもワールド。

本作と「ガダラの豚」「今夜すべてのバーで」は、らも氏の三大傑作だと思っている。





