妻と罰 (文春文庫 つ 11-12)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167588120

感想・レビュー・書評

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  • 「妻を出すぞ」w

    改めて読むとああ哲学やってる人の文章だな、と思う。ブラックユーモアとかアメリカンジョーク風のノリで面白いんだけど一気に一冊読もうとしたら案外疲れた。

  • 気付け薬を服用後 悠々自適の毎日 ロダンの考える人 哲学的洞察 超俗的 千円札に先生を印刷するべきだ 些末なことに拘らない神経の太さを重んじているのか 平和裡へいわり閻魔帳 窮状を見兼ねて 茹だる=茹でる 戒名かいみょう 世俗を離れる 脾臓ひぞう 脹脛ふくらはぎ 論理は目的を達成する為の手段の一つに過ぎない 高雅な遊び 静穏で新鮮で落ち着きがあった かいみょう戒名

  • 「電球を取り替えるのに何人必要か」の項は声出して笑った。哲学者めんどくせえ。

  • 面白い、また読みたい

  • こういう人を野放しにしていていいのか。

    まさに前提を疑うという哲学へのアプローチの作法 を、英国風ジョークで割って繰出し続けるストロングスタイルが秀逸。

    (妻からの叱責、お弟子さんからのディスにも)決 して折れない魂はこんなにもしなやかなものか。見習っていきたいと思います。

  • トイレで読むためのエッセイ探しがテーマで選んだツチヤ教授のエッセイ。妻や学生とのやり取り、自虐的で偏屈な方向への考え方、そしてそれが真理をついているので、さすが哲学者かと思うと、またふざけたことを考えるし、ニヤニヤが止まらない。話の後の挿絵をみてさらに吹き出しそうになる。これは電車で読んではいけない。今回初めてツチヤ教授のエッセイを読んだが、ハマりそうだ。

  • 世の中には、様々な「罰」がある。とりわけ妻のそれは恐ろしい―。「女は不純だ」「あなたも家なき子だ」「神経の太さ比べ」「あきらめる方法」など、真理を追究する哲学者として、虚構を排し事実のみを記してきたツチヤ教授が、日本の文化の成熟を願いつつ読者に贈る、珠玉のユーモアエッセイ集。

  • 安定感。お会いしてみたいなぁ。

  • 面白いです。
    内容は覚えていませんが。

    お気に入りは
    国民的関心事を徹底的に追求すると
    電球を取り替えるのに何人必要か
    わたしの体型の概要

  • 「妻と罰」3

    著者 土屋賢二
    出版 文藝春秋

    p34より引用
    “寮の規則はあるにはあったが、「土足厳禁」という張り紙を寮委員
    が下駄をはいたまま廊下に貼る程度の厳しさだった。”

     哲学者である著者による、雑誌「週刊文春」に連載された日々の出
    来事を綴ったエッセイ集。
     自己表現についてから紳士の苛立ちについてまで、著者自筆のイ
    ラストを添えて書かれています。

     上記の引用は、大学の寮生活について書かれた項での一文。
    そのまま漫画になりそうな話ですが、私も寮生活をしたことが少し
    ありその経験から考えると、きっと本当のことなんだろうなと思い
    ます。
     とてもいい感じのひねくれ具合なので、好みが分かれやすい一冊
    でしょうが、私は大好きです。自筆のイラストが実にいい味わいです
    が、これで1ページ分の原稿料がもらえるというのは、少し考え物な
    のではないでしょうか?

    ーーーーー

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著者プロフィール

1944年岡山県玉野市生まれ。玉野市立宇野幼稚園、宇野小学校、宇野中学校と、とんとん拍子に宇野地区きっての名門校を進み、中学2年生のとき岡山市立丸の内中学校に転校。岡山操山高校を経て、官僚を目指して東京大学文科一類に入学。2年後、方針転換して文学部哲学科に進学して大学院博士課程中退。東大助手を務めた後、お茶の水女子大学に着任。35年にわたって哲学を教え、現在、お茶の水女子大学名誉教授。 哲学のかたわら、五十歳のときユーモアエッセイ集『われ笑う、ゆえにわれあり』(文春文庫)を出版したのを皮切りに、『妻と罰』『ツチヤの貧格』(文春文庫)、『ツチヤ学部長の弁明』(講談社文庫)など多数のユーモアエッセイ集と、『ツチヤ教授の哲学講義』『ツチヤ教授の哲学入門――なぜ人間は八本足か』(文春文庫)など少数の哲学書を発表、いずれも好評のうちに絶賛在庫中。他に『幸・不幸の分かれ道――考え違いとユーモア』(東京書籍)、『われ悩む、ゆえにわれあり―― ツチヤ教授の人生相談』(PHP)などを矢継ぎ早に発表し、在庫に花を添えている。週刊文春とPHPに連載中。

「2013年 『哲学者にならない方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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