夏の災厄 (文春文庫)

  • 477人登録
  • 3.78評価
    • (56)
    • (78)
    • (82)
    • (9)
    • (2)
  • 75レビュー
著者 : 篠田節子
  • 文藝春秋 (1998年6月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (602ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167605018

夏の災厄 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • ウィルスが突然変異を起こして耐性をもったり

    ワクチンの予防接種による被害から
    (これは確率的にどうしても生じてしまうもの)
    予防接種を危険視する考え方が広がっていることなど

    今の時代が抱える感染症への脆弱さが小説の中で語られています。

    一時は日本では撲滅されたと言われていた結核が
    じわじわ広がっていることもあり、
    怖いし、ちゃんと事前にいろいろな場合を想定して
    対策をたてておかなくちゃいけないのだと思いました。

    数年前の鳥インフルの際も、
    対応が大げさすぎとの評価もあったけど、
    いったん防御壁が決壊してしまうと
    対処が難しく、

    結果的にムダであっても
    できる限りの対処は必要なのではと思います。

  • ずーっと緊張感というか恐怖を感じながらの読書でした。サスペンスホラー?バイオホラー?と言ってもいいのかな。後日談的に、先日読んだ上田早夕里さんの「くさびらの道」が思い浮かんだりして。
    絶対起こりえないと否定できない事象。ウィルスの突然変異なんてことになったら、と思うとぞっとする。解説にもありましたが、ほんとリアリティがある話。ヒーローなんか出てこない。
    現実では、一市民が対処していかなければならない。もし本当に現実に起こったら、小西氏や鵜川医師くらいのリーダーというか行動者は出てくるのかな?今の日本にはそれすら期待できないような閉塞感・恐怖感があるなあ。
    経験のないこと、前例のないことに対しては日本の社会システムはあまりにも脆弱ですよね。国民性も。自分だけは大丈夫というバイアスがかかっちゃって。目の前に来るまで、見ザル聞かザル言わザル。
    福島第一原発もしかり。見えないもの掴めないものに対してイメージできないというかリアリティがないんでしょうねえ。想像力がなくて。
    このようなことが起こらないことを願うだけ・・・・
    篠田節子さんの本は初めてです。このリアリティは惹き込まれますねえ。他の本も読んでみたくなりました。
    解説では瀬名秀明さん。瀬名さん、また小説書かないかなー。
    で、この本を手にしたきっかけはアニメの「氷菓」。主人公が読んでいた本。原作ではこの描写あるんですかね?ないんだろうなあ。まあ、「氷菓」原作本は食指が動かない・・・

  • 米澤穂信原作アニメ「氷菓」で主人公が読んでいた本。だいぶ前に読んだ本でへたなホラーより怖かった。篠田節子はハズレがあまりない作家。

  • 米軍に協力した私大がアジアの孤島で臨床実験に失敗した新型日本脳炎が地方都市で猛威を振るう・・・!パニックもの、でしょうか。久々に経験しました。のっけから圧倒的な力でお話の中に引っ浚われて・・・ご飯が・・・洗濯が・・・
    日常生活がめちゃめちゃになりますので読むのが早くない方は週末に読まれることをオススメします。ワタシは電車で降りそびれました。

  • パンデミックが起きたときに、病原体よりも怖いのは人間である。
    公務員として、医者として、看護師として、みんなそれぞれリアルで一気にのめり込んでしまった。

  • 実際に起きてもおかしくないと思わせるところがまた怖さを倍増する、伝染病パニックもの。

  • 元東京都八王子市役所勤務の篠田節子が、
    埼玉県昭川市役所の主人公を描く。

    臨時の看護婦と、近所の医師の3人で、感染症の手当と追求を行う。

    少し表現がぶれると危ない内容だが、
    しっかりした医療関係の取材の元に記述しているのだろう。

    参考文献をあげてないのは、素人判断をしないためかもしれない。

  • ヒーローなどいない。現実の厄災は、不完全で社会に縛られた当事者によって、なんとか対処されていく。これはとても公平に描かれた、危機に立ち向かわざる負えなくなった善良な人々のお話。

  • これは本当に面白い。終わり方も最高。

  • ページ数は多いものの、割とスンナリ読了。ウィルスが引き起こす、所謂パニック小説。解説でも指摘されているが特定の主人公は登場せず、各々の人物がバランスよく描かれている。
    日本脳炎の新種が海外にて実験開発(この辺りの経緯が、上手く読み取れず)
    しかし、抗体は開発され、埼玉県及び東京の一部の「厄災」は収束に向かうが、ラストのページでは新たな「厄災」の予感を暗示させる。
    サクサク読めたのは好印象、今後も篠田作品を積極的に読んでいきたい。

全75件中 1 - 10件を表示

夏の災厄 (文春文庫)のその他の作品

夏の災厄 (角川文庫) 文庫 夏の災厄 (角川文庫) 篠田節子
夏の災厄 (角川文庫) Kindle版 夏の災厄 (角川文庫) 篠田節子
夏の災厄 単行本 夏の災厄 篠田節子

篠田節子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
宮部 みゆき
東野 圭吾
東野 圭吾
有効な右矢印 無効な右矢印

夏の災厄 (文春文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ツイートする