shi-toさんの感想
2012年10月31日
始皇帝は偉大な業績を残しながら、一般にその評価は低い。それらは、始皇帝が弾圧した儒家たちによって歪められてきた部分も多分にある。そこを、始皇帝の人間像に深く迫りながら、暴君や独裁者といった彼のレッテルをはがしたい、多くの人の悪い評価を変えたいという、筆者の思いが伝わる一冊であり、始皇帝好きの私としては共感できる。筆者曰く、始皇帝と韓非子との「崇高な戦い」も見所のようだ。