白仏 (文春文庫)

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著者 : 辻仁成
  • 文藝春秋 (2000年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (299ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167612023

白仏 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 死とその後についてのテーマ。普段は考えないようなテーマなので興味深かった。

    印象に残った点
    和尚曰く、人間は頭が良くなりすぎると間違いを起こすように仕組まれてる
    死に対しては勝利も敗北もない。
    逃れることのできない死の不安と共に生きていくこと。

  • とても深いテーマを扱っていると思います。ただ私には、細部の説得力が欠けているように感じられました。戦場での体験、緒永久との関係、隼人の死、稔の既視感や倫子の輪廻など、様々な要素が稔にどのように影響して白仏製作という形で結実したのか。これだけ読みやすく書かれているので、表面的には分かりやすい…と思いますが、お腹の底のほうでピンとこないものがありました。
    もっと各要素が掘り下げられた大作のほうがよかったのかもしれません。ただそれでも、戦場での体験に関しては戦後生まれの理解を超えているのではないか、書くには限界があるのではないかという気がしました。

  • 主人公、稔は辻さんの祖父がモデルとされています。 幼いころから死が身近にあり、不思議な既視感を感じることが多かった稔。 戦争を体験し、そこでの壮絶な経験がその後もずっと彼を苦しめ続けます。 なぜ稔は白仏を作るにいたったのか。 戦争や生と死について多くのことを自分に問いかけ続け悩み苦しんだ 稔の心境が胸を打ちます。 大川弁がものすごくリアルなところがいいんだけど、一般人に理解できるのかちょっと心配(笑) フェミナ賞受賞作品だけど、どんな風にフランス語に訳されたのかも気になるところです。
    余談
    私は文春文庫の表紙の方が好きでそちらを購入しましたが、集英社文庫の表紙を見て初めて白仏が「はくぶつ」であることを知りました。ずっと「しろぼとけ」と読んでいました(恥)

  • 命あること、死ぬことについて諄々と描かれている。シベリアでの戦いで敵兵を殺めてしまうことがどれだけ心の傷となったか罪はどう罰せられたのか。既視感が多いのにも注目した

  • 学期休みに読んだ本の一冊。実話ベースの話だとは、読んでる間、一度も想像しなかった。白仏も実在してるとは…。

  • 大河的な話を読む気分じゃなく、それを凌駕する話題もなかった。

  • 仁成さんの祖父が集落の人骨を集め、一体の仏像にしたことを元にした物語である。100体の骨を墓から掘り起こし、麦おっしゃき等で潰し、粉末した骨を仏像にする。5mの立像を作る過程を祖父の7才の頃から死する66才までの出来事を語られているが、どこからどこまで本当の話なのか不明である。戦争のことが冒頭にあり、読みづらかった。(難しすぎて)
    カエルにバクチクなど衝撃的残酷なところも読むのが辛かった。でも、中盤から物語に吸い込まれていった。祖父 稔は、7歳の頃から既視感(どこかで見たシーン)があり、死後のことなど興味があった。そして、勤勉、努力家、発明家であった。

  • つきまとう死とどう向き合うかを描いた作品。
    ある種の残酷さや死との向き合い方といった辻仁成の原点を感じられる一冊。
    和というよりは、オリエンタルな雰囲気。
    これがフランスで評価されたのはスゴイ。

  • 生を全うした者すべてに与えられるのが死。
    死は無ではない。
    死は深い宇宙。

    死=それは自分が生きてきた証。

  • 辻さんの実祖父がモデルとなり事実に則しながら、
    創作も入れつつの作品。
    最近歴史物作品を読む機会が多く、自分にも祖父母が健在だったらいろいろな話を聞いてみたかったと思う。

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