ダックスフントのワープ (文春文庫 ふ 16-1)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 109
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167614010

感想・レビュー・書評

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  • 全体的な感想は何とも言えない感じでした。
    どの話も淡々としてます。
    それでいて、妙に心に引っかかる短編でした。
    表題作「ダックスフントのワープ」のダックスフントの物語は興味深く、面白かったです。
    他の作品では「ノエル」が好きですね。
    満足度は★★★☆☆。
    何とも言えぬ短編集でした。

  • 独特の世界観のある会話とともにニヒリズムが展開され、黒い倫理の結末に冷たい悲しさが残る。真理はそこまで冷徹だろうか。

  • 2023年11月25日購入。

  • すごい

  • 感想
    フロイト的無意識の世界。対話を重ねるうちに相手は消失しモノローグへと収束する。普段は触れられない世界の一端に。そこに犬はいるのか。

  • 作者の他の作品を何冊か読んでから、デビュー作へ。四つの短編から成っていますが、全て僕と歳下の女の子との会話形式で進んでいきます。心理描写が細かく描かれていて、そこが作者の特長であると思いますが、このデビュー作では少々過多に感じました。村上春樹風かな。他の作品よりレートが低くなった理由です。ユーレイが一番しっくり来ました。

  • 何とも不思議なお話。

    別にダックスでなくても。

  • 村上春樹チックな文体だとおもってたら、解説にもそのように載ってた。

  • 病院の待合に置いてあったので読んだが、純文は…

  • 藤原伊織で短編集ねえ。珍しいな、と思ったら、ちょっと趣は違うけど純文学やん。

    不登校になった10歳の少女の家庭教師を行う俺。そこででっち上げた(?)、スケートボードに乗ったダックスフントが、危機一髪でワープする話から、少女と担任だった女教師とのそれぞれの意思の疎通を描く。

    純文学とはいえ、藤原伊織なので「ハードボイルド臭い」と感じる部分は全体に多く、「久しぶりだな千代」と間髪入れず警備員に蹴りを入れたりするあたりはらしいし、ユーレイがユーレイになったいきさつなどもらしいと感じる。

    それでも純文学はねえと思ってしまうのなら、何も考えずに読み始めていい作品だとは思う。ただ、藤原伊織のハードボイルド・アクションと思って読み始めると、根本的に違う。違いすぎて、表題作が終わって2作目の途中くらいまで納得は行かないと思われる。

    まあ、「ユーレイ」と「ノエル」かなあ。それぞれの作品は、まとめて読むというより、藤原伊織らしい長編におまけでちょこっと付いてたら、印象は違ったと思う。

    他の超短編を集めた本なんかにも言えるけど、まとめて読むとしんどいというか、めんどくさい作品をまとめてしまうのは、出版社のエゴでしかない。バランスを考えてほしいものである。

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著者プロフィール

1948年大阪府生まれ。東京大学仏文科卒。85年「ダックスフントのワープ」ですばる文学賞を受賞。95年「テロリストのパラソル」で江戸川乱歩賞、同作品で翌年直木賞を受賞。洗練されたハードボイルドの書き手として多くの読者を惹きつけた。2007年5月17日逝去。

「2023年 『ダナエ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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