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みんなの感想・レビュー・書評
私にとって最後の藤原伊織作品だったので、
温存したかったけど、いつも通り一気読みだった。
辰村と立花の掛け合いがおしゃれで粋でオトナでいいなぁって思う。
(毎回ながら、もの凄い自制心のある男の人が出て来るな)
他も女性は皆、ワガママじゃないけど感情に素直で、素敵だ。
同僚も後輩も、手助けになるあの人や、美味しそうなあの食べ物も、
いいスパイスになってる。香ってきそうだ。
肝心の謎については、ミステリー・ハードボイルド色は薄いかもしれないが、その分、仕事に向き合うことがどういうことか、藤原伊織さんなりの哲学が、他のものよりも実に即して書かれていたと思う。
なんてみんなかっこいいんだろう。
たまんないね。
2012年15冊目。仕事に煮詰まってくるとこの本を読むようにしてる。まさに今、そんな感じだった。辰村や戸塚のように、信念を持って仕事をしている自負はないけど、自分もがんばらなきゃなあって気にはさせてもらえる。また明日からがんばろう!
主人公辰村や立花部長なんかはめちゃめちゃ藤原伊織ぽいんだが、戸塚の存在が印象的すぎた。
歴代好きな登場人物ランキングTOP3にはいる。自分の目指すべき仕事人像そのままだった。
振舞いは謙虚に、普段の仕事は愚直に、いざという時ほどスマートに、内にはプライドを。
自分が業界の中にいるだけに、読みながら胃が痛くなってしまいました。
自分があんだけ泣き面に蜂的な状況が頻出する仕事に巻き込まれたら、と思って。
最後のプレゼンの結果が腑に落ちる。
物語の軸となる競合プレゼンの過程に、目が離せない。
企業小説部分が充実しているので、ミステリ部分が霞んでしまうほど。
ちょっと難しくて分かりにくかったけれど
おもしろかった
相変わらずひと癖ある賢い人がかっこいい
らしい作品。作者がよく書く暴力的シーンによる肉体的強さより、今回は意志の強さが描かれていて好感の持てる。
新規クライアントの広告コンペに向け、辰村や戸塚らは全力を傾注する。そんな中、3通目の脅迫状が明子の夫の許に届いた。そして勝哉らしき人物が上野近辺にいることを突き止めた辰村は、ついに行動を起こす!広告業界の熾烈な競争と、男たちの矜持を描くビジネス・ハードボイルドの結末は。
やはり、私の中で藤原氏は別格なんだよなぁ。 決してスマートとは言えない、くたびれたオッサンや、ヤクザさえもかっこよく描いてしまう、それが伊織節。 今回は、今までにない若手の活躍が一番良かった。 本当に頭が良い人は、難しい内容を簡単な言葉で説明できる人だと言うけれど、藤原氏の読み易い文章は、まさにソレ。 読みながら、「ゾクゾク」「ワクワク」というオマケつき。 ただし、今作の出来は中途半端に感じる部分があるので、中の上としておく。
こんなに面白い会社小説(?)は初めて。
サラリーマン社会も悪くない とも思える(錯覚する?)。
まあ結局は、どんな人達と仕事ができて 自分がどうあるか によるのでしょうが。
とにかく、大きな事件があるわけではないが、とても生き生きとした楽しい小説でした。
ハードボイルド・ファンタジーを自称する藤原伊織さんの魅力が、ぎゅっと濃密に詰まった長編。 ほかの作品とも共通する、ハードボイルドの濃厚な香りが漂いつつも、作者さん自身の職歴がものをいうのか、大手広告代理店の熾烈な世界が、活き活きと描かれていて、働く男の背中が好きな方や、サラリーマンの方には、特につよく進めたい一冊。 小説の楽しさや味わいって、それぞれに色んな方向性がありますが、たとえ... 続きを読む »
登場人物がみな粋でかっこいい!そんな中、トップとしてイースト証券の富田が他の社長に比べ器が落ちる。辰村が立花部長を誘うシーンの
「今週末にでもまたふたりで飲みにいきませんか」
「また私の膝枕でねむりたいわけ?」
「そう。あれはすごく寝心地がよかった」
「でも、よだれでスカートに染みができちゃうのはどうだろう」
「最初からスカートを脱がせていれば、その心配はないでしょう」
そしてその受け答えは、
「うん、それは悪くない考えかもしれない」うまいなぁ。藤原伊織の作品に
出てくる男たちは過去に生きている。「いま」はどうでもよく、感情に蓋をして生きている、ところが過去に向き合った途端に生の感情が噴出する。まさに、ビジネスハードボイルドである。
の2回目の飲む場面はもっと詳しく書いてほしい。
終わりまでノンストップで一気読みです。
ちょいちょい涙はさんできます。
最後、どんでん返し期待していたんですが。
ちょっと苦い結末ですね。
男の涙はズルイなぁ。
これで終わってしまうのは消化不良な気もするけれど、
妙な充実感もあるフシギなカンジ。
2010.07.04読了。
ああ、そうくるのか!
というラスト。
現実はいつでも厳しい。厳しいけれどやさしい。それでもつらい。
仰ぎ見る星の光がまぶしければまぶしいほどに。
きれいごとだけでは終わらない、この作品が好きです。
広告代理店事情は面白く興味深く読むことが出来てそれは良かったけど
しりつぼみ感が否めないのはどうしようもない
肝心の軸がどこにいってしまったのか、分からないような感じがする。
かつて誰よりも好きだった女性に送りつけられた脅迫状は、シリウスを眺めた少年時代に由縁するものであった。
好きな少女を守るためなら何も怖くないと決意した夜の思い出は、中年になった辰村を強くする。
社内の混乱、悪意、あらゆる困難に自分を曲げず矯めず対峙する辰村の姿は確かにかっこよくて、サラリーマン男の美学を体現しているんだろうなぁと思わせる。
こんな風に組織に屈せず、まっすぐに自分の道を歩き、苦さも汚れも飲み乾して平然とした顔を取り繕うやせ我慢な生き方は、まぶしいくらい潔い。
本作で重要な役割を果たす新宿のバーは、『テロリストのパラソル』に登場するものと同一だと知り、十年以上前に読んで細部はすっかり忘れてしまった名作を再び読み返したくなった。
過去の人間関係が複雑に絡み合い進展していくのだけど、個人的には途中入社で使えない、とされていた戸塚が、どんどん化けていく過程がプレゼンのシーンとともに、一番面白かったな〜。
「テロリストのパラソル」との交差もあって、どっちを先に読むか…いや、とにかく両方読むのがさらにワクワク感が増すよね。
上巻後半までは広告業界用語が多様されていて読みにくかったですが、下巻にはそれがなく、スイスイ読めました。こんなビジネスマンになりたい!!と思わせる作品に仕上がっています。そしてああいう女上司、うちの会社にもいます。名前はあえて書きませんけどww
藤原伊織先生のほかの作品では「ダナエ」と「テロリストのパラソル」がお勧めですよ。けど、登場人物はだいたいこの作品と同じキャラです。それが藤原先生の特徴ですね。とにかくお亡くなりになったのが悔しいです(金子)

一気に読めた。
ただ、バタバタといろいろと起こり、バタバタと解決という印象が。。。
エピソードが一つ無くてもいいから、もう少し一つ一つの問題をジックリ解決して欲しかった。
明子の魅力も今一つ伝...





