- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167616021
感想・レビュー・書評
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その時代に即したエッセイもあるので、現在では、かなり意見が変わっているだろう部分もあるが、作者の小説を読む時の一助になるエッセイ集。
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エッセイって、著者と価値観が近くて波長が合った感じがすると、ものすごく楽しめるのですが、その逆だったら、全然面白くない。
『半眼訥訥』は半々って感じでしたね。
子どものことを扱ったⅡ章と、家について扱ったⅤ章(家のつぶやき)は楽しく読めましたが、興味のないⅦ章のクラッシックの話題は読み飛ばしてしまいました。
でも、本作品を読んで"高村薫"の作品にしばしば登場する大阪の街、教会、下町の工場… これらが舞台となる背景が少しわかった気がしました。
その点では収穫ありですね。 -
小説家の著者が、現代の日本社会に見られるさまざまな問題について語ったエッセイ集です。
どのようなテーマを論じる場合にも、いつも現実と著者自身が語りうる言葉との距離を測定しながら語っているような印象を受けます。小説家の言葉というのは、こうした状況との絶え間ない対話の中から紡ぎだされていくのかなあ、と感じました。 -
新聞、その他諸々に掲載されたエッセイといってよいようなもの。
第三部の「仕事の風景」は、色々な職業の方の一日を切り取ったものだったけど、高村薫ワールドになってました。
第五部の住宅、それに付随するものは高村先生自身の考え方の根底を覗き見た感じがしました。 -
うーん・・・正直とっても読みづらい。柔らかいエッセイに慣れすぎている自分を痛感。時々面白く感じるところもあるんですが。
新聞や雑誌への寄稿文が多いから、すごく話題が偏ってしまってるんですよね。エッセイ集用に書いてればきっともっと話題を散らしたんでしょうけど。 -
実家で夜中に読むのに母の本棚から借用というか以前に貸したのを取り返し読む(苦笑) 気になった章を目次から抜き読みというところ。
本日は「終戦記念日に」をチョイス。
長編の推理小説家である女性作家の随筆。小説と同じく日本語への執着が強く、執拗な文体である。高村薫に短文を書かせること自体の好き嫌いは分かれるか。。。背骨にあるところの思想に共感が持っていたが、以前読んだ時より批判的な自分もおり・・・うむ、★4。昔より大人になったか、自分。。。 こうして人は大人になるのね。 -
高村薫さんのエッセイ。
著者の脳内をのぞくことができる興味深い一冊。
個人的には、やはり力いっぱい表現した作品群の文章がインパクトありすぎて、少々物足りなく感じてしまいました。 -
テレビで見かけた高村薫は、きりっと背筋が伸びていてちょっと怖いくらいの雰囲気を持っていた。で、この本の中にもそんな近寄りがたい高村薫がいました。今のところ、小説には手が伸びそうもない。
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エッセイ集だと知らないまま読み始めました。
うんうん、と肯けるところもあり、そうなのかーと思うところもあり。