- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167621018
感想・レビュー・書評
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面白かったです。
個人的にはフルハウスの次に載っていた「もやし」のほうが好きだった。
狂ってる具合がすごい丁度良くて、読んでいて現実と本の世界の瀬戸際を感じるというか、リアルでありえそうだなーと思ってゾクゾクしました。
柳美里、良いです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本人の「家」という呪いについて十分に語られた小説である。狭い国土の中、密集しながら生きている日本人はどこか「自然」を失い、隣人関係や他人への基本的行動がおかしくなってきている。まわりに物が溢れるに従い、人間と人間の接続は緩くなっているのだ。ガバガバに開いたその接着面はすぐに壊れそうで、「家」の中に引きこもるしかない家族が権力を握る。「家」を固執する者、人生の楽しみの半分を知らず。
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東野圭吾さんなんかもよく使いますが、
話がややこしくなってきたときに一旦まとめる書き方や、
たとえば、言い終わらないうちに従業員は電話を切った。
といった些細な日常のやりとりなんかが、すごく丁寧に表現されていました。
これもいつか勉強し直さないといけない一冊です。 -
家を建てることを望んでいた父が、本当に家を建ててしまった。
娘や妻は寄り付かず、その替わりにその家に住んだのはホームレス・・。そういえば「家族シネマ」でも際どい家族関係が描かれていた。なんとも痛い。 -
2010.05.08
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『笑いと恐怖は同じ狂気の裏表でしかない。怖がってる目の、どこかが笑っている。もしくは笑ってる目のどこかで恐怖におびえている。』(p.189)
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「家を建てる」が口癖だった父は、理想の家族を夢みて、本当に家を建ててしまう。しかし、娘たちも、十六年前に家を出た妻もその家には寄りつかなかった。そこで、父はホームレスの一家を家に招き、一緒に暮らし始めるのだが…。第18回野間文芸新人賞、第24回泉鏡花文学賞受賞の表題作のほか、不倫の顛末を通して家族の不在をコミカルに描いた「もやし」を収録。
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読みやすいけど、怖いのと気持ち悪いのとで、私には無理っぽい。主人公が悪い方悪い方へ引き寄せられていくじわーっと暗く湿った生々しい感じが。しんどい時に読んだら余計しんどくなる本。ある意味ホラー。同収録「もやし」もほぼ同じ感想。
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こわい話だった
登場人物全員おっかないが、とりわけ女の人がぞっとするほど怖い
肉のにおいというか、血のドロドロというか・・
全員ちょっと病んでるかんじ -
16年前に母に逃げられた父は家族の象徴としての家を建てた。
が、その家に住むことを娘達は敬遠する。
しばらくして父親からのSOSで家に行くと、ホームレスだった知らない家族が家を牛耳っていた。
何をいいたいのか?家族についてか?
なんだかしんどくて、収録されている「もやし」も途中で投げ出してしまった。