小さなスナック (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2005年4月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167622107

小さなスナック (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 先日リリー・フランキー氏は保護欲をくすぐるタイプなのでは、と思った発端はこの本だ。
    ナンシー関が好きだった。まだ中学生だった私は氏の書く文章にさっくりとやられ、お小遣いをためては著作を購入していた。今にして思えばちょっと心配になる中学生だ。だが後年よく言われていたとおり、「テレビの中の人が時折発する違和感」について、彼女ほど的確に、そして明快にすらりと書く人はいなかった。今も、そういう人は現れていない。
    そして、週刊誌以外に楽しみにしていたのがクレアの対談だ。リリー氏に具体的に興味を持ったのも多分この対談でだった。ナンシー氏は数年間他の人とこのコーナーを続けていて、最後を飾ったのがリリー氏である。私の印象のみの話だが、前の二人(大月氏と町山氏)との対談の時は、ナンシー氏は微動だにしなかった。大人同士で容赦がなかった。まさに動かざること山の如しといわんばかりにぶれず、相手が多少走りすぎてもおもねることなくきっぱりと否定し、大月氏に至っては最終回で「毎月閻魔様の前に座らされているようなもの」との名言すら残している。そんなところがかっちょいいナンシー氏であったが、この「小さなスナック」ではなんとなくソフトなのだ。
    ナンシー氏よりも年下の男子であるリリー氏がフニャフニャとくだらない話をしていて、それにナンシー氏が乗ったり、突っ込みを入れたり。リリー氏は大人になりきれていなさを全開にしている人だと思っていたので、常識人でぶれないナンシー氏がどう思うのだろうか、下ネタ嫌いだし…とちょっと心配していたのだが、この穏やかさ。弟妹のいるお姉ちゃんであるナンシー氏は、ふらふらしている生涯男子の一人っ子・リリー氏を「しょーがないねえこの人は」の穏やかさで見守り、リリー氏はリリー氏で、先輩であるナンシーに尊敬を抱きつつ、下ネタを控えめにしている(でも少しは出すあたり自分を崩さない)。まるで親戚の集まりで、久しぶりに会った従姉妹のお姉ちゃんと男子小学生のようだ。お姉ちゃんは小学生のくだらないのも心底面白がって聞いてくれる頭の良い人で、男子小学生は嬉しくて、甘えて次々と話しかけているような。そんな妄想すらしてしまった。
    なんだか前3作に比べ、ほのぼのとした空気の流れる対談集で、好きだ。

  • 1/4飛行機の仲で読了。飛行機と言えば私の中ではナンシー関なのだ。リリーフランキーが初めてちょっとだけいいと思うくらい、ナンシーのことを敬愛しているのが伝わってきてよかった。やぱおもしろいなあ。この人。そしてコラムからは見えない、やさしい人柄ってのもまた。

  • リリー・フランキーとナンシー関(故人)の世紀末・新世紀対談。何やかや10年以上前のことで、彼らとはほぼ同世代の筈なんだけれど、今一つ話題に乗ることができなかった。書名どおりのスナックの片隅で、浮世の不満を語る彼らとは価値観が違うんだと認識させられたら、途中から読むのが苦痛になってきた。義務感だけで読了。ナンシーが10年後も消しゴムを彫っているかもしれないというコメントに、人生何が起こるか分からない無常を感じた。でも、ナンシーのテレビ消灯時間シリーズとかは読んでみたいと思う。

  • CREA00/9~02/8掲載~バンドエイドかサビオか・福田和子はすごいテクらしい・インターネット通販でパンツも返品・編集者への恨み辛み・行く世紀来る世紀・顔は可愛くても怖い動物・ポジティブ嫌い・約束の泣き借り物の笑い(テレビの仕込みの反応)・新生活の臭い罠・タキシードはアメリカ産・魅惑のヘアスタイルはアフロ・懸賞旅行は恥ずかしい・書は心の鏡・ビールで乾杯・カラオケ・脇役の無名性・年末恒例・かっこよければエンジン要らない・川魚臭いカレー・マネーの虎の穴・中国はワイルドサイドが面白い・恍惚の耳垢取り・占い興味なし・追悼~ナンシー関がこの途中で死んじゃったんだけど、調べたら虚血性心不全だった。まあ、こうした細かいことを憶えていないとコラムは書けないね。私ったら、すーーーぐ忘れちゃうんだから

  • ◆きっかけ
    アノニマスタジオHPの『仕事人の本棚』第14回鈴木屋酒店 兵藤昭さんの回より。安珠ちゃんのキラキラした目が印象的。2017/1/26

  • 2人ののトークにほんのりと温かい気持ちになれる。
    リリーの最終稿に泣かされるわ

  • 女性週刊誌クレアでのナンシー関とリリー・フランキーとの対談を文庫化したもの。

    毎回、テーマに沿って二人が話を展開するんだけど、いい感じでゆるい。たまに哲学的になったり。

    個人的にはカラオケの話で暗黙の秩序があるってのがグッと来た。

  • ナンシー関ってもっと毒舌だと勝手に思ってたけど
    この関さんはぜんぜん柔らかいかった
    ユルいけどすみっこみたいな、自己顕示欲!!!的なのとは違って読みやすく。
    テレビ見て好き勝手言い散らかしているオバサンとかでもないし
    生理的に嫌い!とか絶対言わなさそう
    こんな人になりたいと思っちゃいます

  • 女性誌『CREA』に連載されていたリリー・フランキーとナンシー関の対談本。

    ゆるい2人のやり取りはテンポ良くさくさく読めてしまった。

    「すごいおとなしそうで真面目に働いてるF」とか「お父さんが官僚なのにF」とかかなりツボでした(笑)

    文庫版ならではのリリー・フランキーの後書きにも泣かされました。

  •  バカバカしいけど、面白い。ずっと読んでいたい気がします。もう読めないけど。阪本順治監督の「顔」は今度見てみたい。

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