幽斎玄旨 (文春文庫 さ 28-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167627041

感想・レビュー・書評

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  • 桑山十兵衛など、佐藤さんの時代小説は多く読んでいるのですが、歴史小説は初めてです。
    安土桃山時代。司馬遼太郎が書きまわった時代です。細川幽斎という時代の脇役を主人公にした点は面白いのですが、歴史の解釈に新規性が感じられません。なんとなくかつて知ったる司馬さんの世界のようです。
    一方主人公についても、歌に鼓に武芸に、様々な分野で才人といわれる人であった様ですが、もう少し突っ込んだ描き方が出来なかったでしょうか。そのあたりの肉付けが出来ると、もっと面白い作品になれたような気がします。
    とは言え、基本のしっかりした読みやすい作品です。歴史小説の入門書的には良い作品に思えます。

  • 幕臣であり、信長から家康まで厚遇を受けた細川幽斎(藤孝)が主人公で、足利義輝が討たれた後から、田辺城の籠城のあと、関ヶ原の戦いが終わった後までを描いています。

    この本の幽斎はイメージ通りで、教養もあり、また非常に視野が広いので、よく他家の様子が見えている、という印象があります。

    ただ、他の本よりも三成の細川家憎しというのが強調されています。

    ↓ ブログも書いています。
    http://fuji2000.cocolog-nifty.com/blog/2008/04/post_42b1.html

  • 細川藤孝の生涯。淡々と語られており、特に引き込まれることはないが、このような語り口も嫌いではない。

  • これぞまさしくスーパー幽斎タイム。
    完璧なひとがここにいる…
    マイナーな人も含めたくさんの人物が出てきます。

  • 面白かったです。かなりの苦労してるなあ。

  • 尊敬する人といわれたら迷わず細川幽斎様の名前を挙げます!古今伝授のことは知ってましたが文武両道、多才で立派な武将でオマケにいいひと。細川幽斎様に興味を持って色々集め始めたきっかけとなった本です。何度も読んで風呂でも読むのでしわしわです。本屋で見つけたらあと2冊ほど購入しようと思ってます。

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著者プロフィール

佐藤 雅美(さとう・まさよし)
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。デビュー作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。1994年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する。著作に『御奉行の頭の火照り 物書同心居眠り紋蔵』『頼みある仲の酒宴かな 縮尻鏡三郎』『関所破り定次郎目籠のお練り 八州廻り桑山十兵衛』『知の巨人 荻生徂徠伝』などがある。2019年7月逝去。

「2021年 『恵比寿屋喜兵衛手控え 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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