龍宮 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1494
感想 : 163
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167631048

感想・レビュー・書評

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  • 『神様』のあの感じ。

    川上弘美の、好きだなあと感じた成分がぎゅっと詰まっておりたいへん楽しく読めました。

    曾祖母のオトさま、が好き。

  • ふぅ。なんだかあっちの世界に引きずり込まれそうな本だった。

    人の話じゃないんだけど、なんかその感覚知ってるような気がするんだよな〜。
    自分の中にもあるような…
    あんまり考えると自分まで海に帰ってしまいそうだからこの辺で…

    島崎が好き センセイの鞄思い出す。

  • 幻想小編集

  • 【本の内容】
    女にはもてるのに人間界にはなじめなかった蛸、七世代前の先祖にひとめぼれする二百歳の女、曽孫の前に突如現れ、放浪の果てに自然神となった曽祖母、男の家から海へと帰る海馬―。

    人と、人にあらざる聖なる異類との交情を、説話的な要素と日常のリアリティを融合させて描いた玉手箱のごとき8つの幻想譚。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    うつし世の小路と地続きに異界の小路が網の目のようにはしっている。

    そんな感じ。

    ふたつの世界は「越境」するまでもなくすでに混ざりあっていて・・・電車のドア付近に立っている彼、狐かもしれない。

    斜め向かいの席の彼女、鼬かもしれない・・・

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 川上弘美は、こういう幻想的というよりはいっそ不条理な短編がいちばん面白いなと個人的に思います。

    「北斎」「龍宮」「狐塚」「荒神」「鼬鼠」「轟」「島崎」「海馬」

  • どのような考察や分析を並べてみても、
    ただの戯れ言にしかならないでしょう。

    心して読むように。

  • なんだか気色悪い、気味が悪い。しかし、続きが気になって、ぺらりぺらりとページをめくってしまう。
    ヒトも、もとをただせば海から来たんだよなぁ。

  • 幻想的であるのに妙に生々しく現実的。

  • 人と人じゃないからこそ深いところで繋がっていける。
    言葉にすることには何の意味もなく、
    言葉にできない思いこそが重要。
    関係性が深くなればなるほど
    バランスは不安定かつ揺るがないものになっていく。

  • 男と女でいることが億劫に感じられました。ああ生きているって疲れる。男がいるからなんだか嫌だ。女であるのが悲しいけどそうあるべきだ。
    睦み合うことのしんどさ、みたいなものを感じました。

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著者プロフィール

作家。
1958年東京生まれ。1994年「神様」で第1回パスカル短編文学新人賞を受賞しデビュー。この文学賞に応募したパソコン通信仲間に誘われ俳句をつくり始める。句集に『機嫌のいい犬』。小説「蛇を踏む」(芥川賞)『神様』(紫式部文学賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞)『溺レる』(伊藤整文学賞、女流文学賞)『センセイの鞄』(谷崎潤一郎賞)『真鶴』(芸術選奨文部科学大臣賞)『水声』(読売文学賞)『大きな鳥にさらわれないよう』(泉鏡花賞)などのほか著書多数。2019年紫綬褒章を受章。

「2020年 『わたしの好きな季語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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