「四億年の目撃者」シーラカンスを追って (文春文庫)

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制作 : 戸根 由紀恵 
  • 文藝春秋 (2001年7月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167651107

「四億年の目撃者」シーラカンスを追って (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ネタバレ 2001年刊行。◆南アフリカ、マダガスカル、インド洋コモロ諸島、そしてインドネシア。「生きた化石」と称されるシーラカンスは予想以上に広範囲に生息域を有するが、そのシーラカンス(近縁種含む)・ハンターの模様を地域毎に検討する。記録に残る形では、シーラカンスは元々1938年に発見されたが、当時、未だキリスト教的創世記観に支配されていた欧米諸国において、該世界観を打破し、ダーウィニズム的進化論の合理性を強く基礎づける役割を果たした。◆本書のこの指摘のみならず、四億年間の環境変化への適応に関しても意義深い生物。
    それこそ、ここまで長期間に亘る進化の跡付け可能な生物はほぼ皆無だからだ。◆環境変化の問題に関しては、具体的な実像を詳述するものではないものの、生物学者が血眼になって探索することから十分感得可能。

  • 2001.07.10 第一刷

    サマンサ・ワインバーグ  ロンドン生まれ
          ロンドンでジャーナリストとして活躍

    シーラカンスと、
    シーラカンスに関わった人たちの伝記的物語

  • 図書館で。
    もっとこう…、シーラカンスとはこんな生物だ、という本かと思ったらシーラカンスが生きていたという事を発見した人たちの話とその後、という話だった。発見とは言っても現地の人はずっと捕まえて食べたり薬にしたりしていたみたいですけどね。という訳で西側の研究者に発見された後の大騒動とその後、という感じでへえぇ、と思いながら読みました。

    とは言え4億年も同じ姿で生き残っている種が居るというのはロマンだなぁと思います。が。同じ個体が4億生きている訳ではないのだからそれこそ環境を大事にしないと絶滅してしまうのではなかろうか、とか危惧を抱かないのかなあ?その辺りが不思議。ある意味どこでも生き残ることが出来る生存適応が上手な種なのかなあ?その辺りは今度違う本を読んでみようかな、と思います。

  • 読んでいてとてもワクワクさせられた。
    誇張はされているのだろうが、まるで映画のような展開が続き
    リアルタイムで大きなイベントを体感しているような臨場感があった。
    章仕立てなのが良く、つい最近にあった新発見や、まだ見つかっていない謎など
    現在進行形でシーラカンスの物語が続いているという点が印象的だった。

  • 昔っから、シーラカンス好きなのよ。油壷の展示会にも、よみうりランドの水族館にも行ったし(ローカルで失敬)。

    ラティメリアは発見者のラティマー女史、カルムナエは発見場所のカルムナ川河口、
    スミスは彼女の魚類学の恩師であり、シーラカンスと断定したスミス博士から。

    物語は発見したところから始まり、シーラカンス研究に大きな足跡を残したスミス博士の人生、そして、現在に続くシーラカンス探索。
    小難しい漢字だらけの生物学の用語は出てこず、
    シーラカンス研究者たちの物語として展開していくから読みやすい。
    後半、生きたシーラカンスの初めての写真を撮る話が出てくんだけど、これは『ニュートン』で見たやつかな。
    このときは興奮したね。昔はあまり思わなかったんだけど、シーラカンスはかなり変わった形をしている。
    と同時に、子供が描くような、いわゆる普遍的な魚のイメージという形でもあるような気がする。
    この辺がそそられる原因かも。

    驚いたのはまだラティマーが元気だと言うこと。
    そして、ショックだったのはスミス博士の劇的な死因。

    ちなみに、日本は悪者として登場する(笑)
    シーラカンスフェチには強くオススメ。そうでない人にも、それなりにオススメ。

  • 主役はシーラカンス。でも主役は何も話さない。その周りで駆けずり回る人間たち。時を渡る魚かもね。

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