躯 (文春文庫 の 7-4)

著者 :
  • 文藝春秋
3.27
  • (17)
  • (52)
  • (150)
  • (17)
  • (2)
本棚登録 : 612
感想 : 61
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167652043

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • からだにまつわる短編。
    『臍』と、『顎』が良かった。
    顎はなんとなく予想出来たけど素直に感動した。
    こういう人間味のあるホラーは乃南さんが一番です。

  • 体にまつわるこわい話。
    短編集なので、すぐ読めました。

  • 人が狂うというものは
    唐突に繰るもの。
    その度合いが激しいのは血に魅力を
    感じるようになってしまった男の「血流」が
    印象的でしょう。

    それはある意味私の「耳」の
    それに近いものがあるかもしれません。
    侵略する感覚とでも言うのでしょうかね…

    一番身につまされたのは
    「尻」です。
    彼女が陥った状態、気持ち分かります。
    やせれば綺麗、というものではないのに…
    そしてどうして女という生き物は異様に
    群れたがるのやら…

    不思議な世界に浸れる作品でした。

  • 最後の「顎」が、なかなかに切なく悲しいけれど、ようやっと「不幸せな環境を呪う自分」から脱却できつつあったところがさらに切なさを増すんだけど、かすかな希望というかなんというか、ほんのすこし暖かいものが残った。

  • 整形していく親子、拒食症の女の子、強くなっていく男の子の話が特に面白かったです。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。88年『幸福な朝食』が第1回日本推理サスペンス大賞優秀作となる。96年『凍える牙』で第115回直木賞、2011年『地のはてから』で第6回中央公論文芸賞、2016年『水曜日の凱歌』で第66回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。主な著書に、『ライン』『鍵』『鎖』『不発弾』『火のみち』『風の墓碑銘(エピタフ)』『ウツボカズラの夢』『ミャンマー 失われるアジアのふるさと』『犯意』『ニサッタ、ニサッタ』『自白 刑事・土門功太朗』『すれ違う背中を』『禁猟区』『旅の闇にとける』『美麗島紀行』『ビジュアル年表 台湾統治五十年』『いちばん長い夜に』『新釈 にっぽん昔話』『それは秘密の』『六月の雪』など多数。

「2022年 『チーム・オベリベリ (下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

乃南アサの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
石田 衣良
宮部 みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×