死体は語る (文春文庫)

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著者 : 上野正彦
  • 文藝春秋 (2001年10月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167656027

死体は語る (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • 少し古い知識になるけどおもしろい。

  • 先日、テレビ、キンスマで北村弁護士のスペシャルのときに
    上野先生のことを知り、読んでみました。
    そしてブクログに登録したときに、あまりの著書の多さに驚きました。
    (いくら2万体ほどの検死をして、経験豊富でも、
    このテーマで同じような内容にならないものなんでしょうか)

    随分古いですが、単行本も文庫本も版を重ね、長い間ジワジワと売れて続けているみたいです。

    タイトルや表紙のイラストはおどろおどろしいですが
    上野先生の熱心で温かく、亡くなった方への労りが感じられる内容でした。

    予想外の死因が突き止められたり
    自殺だと思えたものが殺人、あるいはその逆だったり。
    監察医制度が導入されている地域が限られているので、本当の死因がわからないまま処理されてしまうケースが
    多いのだなと改めて思いました。
    (以前、海堂尊氏の小説、エッセイを読んで、その問題点には少し接したことがありました)

  • だいぶ昔若い頃に読んで、久しぶりに読み返す
    先生の真摯で優しさに満ちた姿勢に感激
    司法解剖については、ドラマのCSIやクリミナルマインドで言ってたとおりだー、という感じ

  • 大変興味深いお話ばかりでした。専門的な知識をかいつまめたばかりか、コラム的な要素も強く、さまざま考えさせられました。どうしても古い話になってしまうので、このくらい読み物として完成度が高い法医学の本がまた新しく出ればいいのになあ。

  • 死体は語る (文春文庫)

    著者:上野正彦


    本書は同僚にオススメの著者という事で勧められその中から選んで読んでみた作品です。
    タイトルや表紙からは絶対に自分一人では読まなかったであろう書籍。

    著者は法医学を学んだ監察医。
    異状死体を検死したり、解剖して、死因がなんであるのかを決定して、警察官の検視に医学的協力をし、社会秩序を保つと同時に、公衆衛生の向上や予防医学に貢献などをするという。

    本書はその監察医という立場で実際に起きた事件や事故幾つも紹介し、そこからどのような機能や役割を監察医が果たしているのか、司法制度について、そして死体から分かる事について書かれている。

    一見すると内容はグロテスクで目を背けたくなる描写も出てくるので読む時には気をつけた方が良いかたもいらっしゃるかもしれません。

    しかし頁をめくる度にどんどんと引き込まれて生きます。
    テレビドラマや小説以上のミステリーが本書にはあります。

    例えば、事故死ではなく殺人事件であったり、死亡時刻の相違による遺産相続問題。
    はたまた、親子鑑定からあの有名な絵画であるモナリザの人物像?まで。


    著者が様々な角度から死体に向き合い、質問し、観察し監察する事で死体が語り出していきます。
    真相を解明していきます。それも死者を擁護するために。

    著者の考え方に大変共感でき物語としても楽しむ事も出来ますし、実際の事件を通して社会的な問題にも触れられ凄く考えさせられます。

    30年近く前に書かれた書籍なので現在の法律や変わっている部分があるかもしれませんしが、著者の上野正彦さんによって医学的見地が拓かれ、国家の福祉のあり方が見直されるなど、多数の功績を残されております。


    以下は本書を読んで心に残った言葉を抜粋いたします。


    ・「心正しからざれば、剣また正しからず」

    ・「命に代えてまで、やらなければならないことは、この世の中にはなにもない」


    他にも多くの著書があるのでまた読んでみたいと思います。
    http://blog.livedoor.jp/book_dokushonikki/archives/15472009.html

  • 2016/11/14
    死んだら終わりではなく、死んでから始まる監察医のエッセイ?
    読みやすい

    まさに事実はなんとやらだ。
    ノンフィクションの迫力と文体の読みやすさ

  • 帯文:
    ”著者「金スマ」出演で大反響” ”法医学入門のバイブルとなった大ベストセラー” ”死者への敬意と、生者へのいたわりが読む者の胸にあたたかく伝わってくる――夏樹静子氏(解説より)”

    目次:
    Ⅰ死者との対話、人を食った話、検土杖、親子鑑定・・・Ⅱ小さなアピール、終焉、相続人、不信・・・Ⅲネズミモチ、木口小平、検視と検死、愛の頬ずり・・・Ⅳ命の残照、嘘、すばらしき提言、責任・・・あとがき、文庫版あとがき、解説・夏樹静子

  • 死体はそれだけでミステリなんだな、と。
    監察医というものの重要さは理解していたつもりだが、考えていたよりも、それは生活に影響を及ぼすものなんだ、と実感できた。
    要は、保険金や労災…現実だな。

  • 内容は興味深く、良いものであったが、「死体の教科書」と類似している。(死体は語るが先)
    どちらか読めば充分。

  • 元東京都監察医の上野先生は、これまでに20000体以上もの検死体にかかわってきた。
    昔、未解決事件や行方不明者を捜査するスペシャル番組に、出演されていましたね。

    上野先生は初対面の人から、「死体を検死したり解剖して、気持ち悪くないですか?」と質問されるそうだ。
    即座に、「生きている人の方が恐ろしい。」と、応える。

    生きている人は平気で嘘をつくが、死体は監察医が問い掛ければ、真実を伝えてくれる。
    確かに、暴れず、おとなしく、素直ですからね。

    監察医制度が導入されている地域は5都市で、東京23区・大阪市・名古屋市・横浜市・神戸市のみ。
    全国的に制度を導入することは予算上、無理だが、このような態勢を確立できるよう願いを込めて、文筆活動を続けている。

    この制度のおかげで、生命保険の問題や交通事故、労災問題でのトラブルを正当に解決できる。

    死者の声を聞く監察医という仕事に興趣が尽きない。

  • 監察医だった経験をもとに書かれています。
    監察医の仕事は、亡くなった方の死因などを調べ、事件性があれば、その解決へと導く重要な職務だと思います。
    「死者が語りかけてくる」、まさにその声を拾う。事件だけでなく、歴史に残る大事故の遺体の解剖や検死をされた経験談は壮絶。
    人体の仕組みにも触れており、それほどグロテスクな内容ではないので、推理小説を読む時の知識として頭の中に入れておくと、より読書が楽しくなると思う。

  • 悪を許さない姿勢に拍手。検死の意義が理解できた。やはり男女の関係のもつれから殺人に至るケースが多いことがわかった。愛憎は表裏一体なんだな。1000年後くらいに脳の一部を取り出せれば生前の出来事が見れるなんて技術が誕生したら検死も楽になるのかな。

  • 同著者の続編「死体は切なく語る」を先に読んでしまっていたので、新たな発見などはなかった。

    同じテイストで同じ立ち位置で、題材すら同じ話もあった。

    続編が望まれただけあって、前述の作品よりほんの少しだけ濃度が高い気がした。専門用語も少しだけ多い。

    こちらを先に読んでいたら、前述の作品は薄味過ぎてしゃばしゃばだったかも。

    それにしても、毎日毎日変死体が都内だけでも何十件と運び込まれるというのは、別世界のようで、およそ現実味がない。

    メディアの規制により、人の死は、普段直接目にすることもないが、現実はそんな認識をはるかに凌駕していて、やはりこの世は死と隣り合わせなのだと思う。

    2014.4.14読了

  • 監察医という立場で、数知れない死体を見てきた著者が、淡々と、でも温かい態度で、人間と死についての感想を綴っている。繰り返し登場する「死者の人権を守る」という台詞に、この天職についた著者の気概がひしひしと伝わってくる。文庫版では、著者のあとがきが追記されてており、発行当初との世相の違いに苦言を呈している。ベスト&ロングセラーで古い本だが、中身は色褪せてはいない。

  • 監察医の書いた1989年のエッセイ。随分古く再読となる。ミステリーの種になるような日常から離れた話題が多いが、筆者の視点が優しくまじめで、制度に対する憂いが、ノンフィクションであったことに引き戻す。14.3.22

  • 死について考える...
    一人一人、死は訪れ、それは様々なかたちで訪れる。

  • 「人を食った話」が強烈だった。

  • 監察医の筆者が、検死や解剖に関する色々について、雑誌に連載した文章をまとめた本。

    死体を調べることで浮かび上がる事件の真相や人間模様、そして監察医が必要な理由・・・といった話が主だが、昨今のドラマや漫画でよく接する話題のせいか、あまり新鮮な驚きというのは無かった。

    過去のベストセラーとのことで、この本がむしろそういうテーマの走りなのだろうか。
    そういうバックグラウンドなしに読んだらさぞ面白かったんだろうと想像し、残念な気持ちになった。

  • 元監察医の様々な死体から読み取る死因。これを読むと普段読んでいるミステリーがいっそう楽しめると思う。

  • 東京都の監察医、時事通信社の『厚生福祉』連載、S60〜

    都内1日20件〜、たまにある珍しいことじゃなく、大変な日常なのですね。

  • 推理もの、刑事もの的な面白さ。死人の権利等オカタイ話は、縁遠い事もあって興味を持てなかった。

  • 懐かしすぎて追加。
    ここから想像する楽しみを読み取ってしまった辺りから道を間違えた気がする。

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