死体は語る (文春文庫)

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著者 : 上野正彦
  • 文藝春秋 (2001年10月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167656027

死体は語る (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 元東京都監察医の上野先生は、これまでに20000体以上もの検死体にかかわってきた。
    昔、未解決事件や行方不明者を捜査するスペシャル番組に、出演されていましたね。

    上野先生は初対面の人から、「死体を検死したり解剖して、気持ち悪くないですか?」と質問されるそうだ。
    即座に、「生きている人の方が恐ろしい。」と、応える。

    生きている人は平気で嘘をつくが、死体は監察医が問い掛ければ、真実を伝えてくれる。
    確かに、暴れず、おとなしく、素直ですからね。

    監察医制度が導入されている地域は5都市で、東京23区・大阪市・名古屋市・横浜市・神戸市のみ。
    全国的に制度を導入することは予算上、無理だが、このような態勢を確立できるよう願いを込めて、文筆活動を続けている。

    この制度のおかげで、生命保険の問題や交通事故、労災問題でのトラブルを正当に解決できる。

    死者の声を聞く監察医という仕事に興趣が尽きない。

  • とても勉強になった。検死の件ももちろんだが、それを通して人生観や思いが伝わり、何度も読み返したいと思った。だがたまに話がずれることもあり、なんの話かわかりにくい時もあった。他の著書も読みたい。

  • 死体はそれだけでミステリなんだな、と。
    監察医というものの重要さは理解していたつもりだが、考えていたよりも、それは生活に影響を及ぼすものなんだ、と実感できた。
    要は、保険金や労災…現実だな。

  • 『死体鑑定医の告白』を読んだので他の本も読んでみたいと思っていたところ、これにほとんど集約されているとのレビューを見て読んでみることに。
    監察医としての色々な経験を踏まえ、事例を示しながらの説明はとても読みやすく一気に読了した。
    書かれたのが1989年ということで、親子関係を示す検査が血液型だけだったり(いずれ染色体レベルでの鑑定が可能になるだろうと書いてある!)
    自殺方法に、ガス自殺が頻繁に出てくるのもびっくり。
    確かに昔はガス自殺をする場面が出てくるドラマをよく見たけど今はないもんなぁ…と思ったり。
    そういう、ひと昔前の常識が書かれていたのも興味深かった。
    しかし、そういう時代だったとは言え、性転換手術をする人を軽蔑…笑い者にするような書き方をしていたり、老人の自殺の原因についても一方的な見解を主張しているところは多少不愉快だったかも。
    今は考え方も変わられているかもしれませんが。

  • 死体から本当の死因を調べる法医学。ドラマの世界でしか知らないが、まさに小説より奇なり。死体から様々なメッセージがある。それを逃さない名医が今後増えることを願う。

  • ミステリーを読んでいる感覚と錯覚してしまう。事実に引き込まれしまう。事実は小説よりも奇なり。

  • 生きてる人は嘘をつく
    死者は嘘をつかない

  • 少し古い知識になるけどおもしろい。

  • あまり古さを感じない所がすごい。もっと色々なエピソードを読みたい。でもちょっと気持ち悪いから無理かも。

  • 先日、テレビ、キンスマで北村弁護士のスペシャルのときに
    上野先生のことを知り、読んでみました。
    そしてブクログに登録したときに、あまりの著書の多さに驚きました。
    (いくら2万体ほどの検死をして、経験豊富でも、
    このテーマで同じような内容にならないものなんでしょうか)

    随分古いですが、単行本も文庫本も版を重ね、長い間ジワジワと売れて続けているみたいです。

    タイトルや表紙のイラストはおどろおどろしいですが
    上野先生の熱心で温かく、亡くなった方への労りが感じられる内容でした。

    予想外の死因が突き止められたり
    自殺だと思えたものが殺人、あるいはその逆だったり。
    監察医制度が導入されている地域が限られているので、本当の死因がわからないまま処理されてしまうケースが
    多いのだなと改めて思いました。
    (以前、海堂尊氏の小説、エッセイを読んで、その問題点には少し接したことがありました)

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