心のカゼは軽?く治そう 精神科に行こう! (文春文庫PLUS 30-5)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167656461

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  •  パニック障害の作者が自分の発病経緯、受診、治療経過などの現在に至るまでを綴った本。これを読むと、精神科への受診と治療を契機に、症状が回復して日常生活が格段に送りやすくなったことがよく分かるので、精神科への受診への垣根を下げてくれる本だと思いました。作者の語り口は分かりやすく、とても読みやすい。挟まれている漫画は別の人の発病経緯や受診を描いたものなので、それだけで二人分の経緯が読めるのもありがたい。
     ただ、著者が言う通りに、『自分と合った良い医者にあたるまで医者を変えろ、良い薬に当たるまで変えろ』が基本原則なのは間違いないんだけれども、直に決めるべき場合とある程度回数を重ねて様子見するべき局面があって、後者も重要な時があるよというのが読んでも印象に残らないかもしれないと思えた。
     時々、医者という人種そのものが『自分をすぐに劇的に良くしてくれる魔法使い』のような過剰な期待の対象になって、医者は信用ならない路線の否定で医者を変え続ける人も居るのでね。自分が信頼できるかどうかで選べばいいんだろうけど、そもそも、医者を『信頼できない』という考え方の癖がある人が居るよなと。
     人と人との相性の問題は診療において絶対にあるから、基本は自分の判断力を信じるべきだとは思うのですが。かといって、このあたりは『具体的にどういう基準で』とは言い難いので、合わないと思ったら止めて次で、としか助言のしようがないなとも思いました。デメリットとして、『自分に合わない医者を続ける』のと『少し待てば自分に合ったかもしれない医者を棒に振る』のを天秤にかけた時に、前者の方が大きいですし。

     そして、頭をよぎるのが、この著作とは全く関係ないけど、前に読んでどきっとした「人生にどうしても許せない人が五人居たら、可笑しいのはあなた」というフレーズ。正常と異常の境い目ってなあに、という話かもしれないが、日常生活を送るのに自分の性格や何かの症状で支障が出てたら病院やらカウンセリングでいいのだぞ、と思っています。

  • 患者さんの実体験や思考を垣間見ることができ、勉強になった。

  • ・11/27 今日1階の紀伊国屋で買って、夜中に読み終えた.なかなか面白かったけど、精神科が普通だなんて今更だ.でも埼玉にいい睡眠療法の医者が居ることがわかったのは、収穫だった.これを恵に読ませないほうがいいのか読ませたほうがいいのか.まぁ本人に聞いてみよう(後日読んでた.まぁまぁだとか言ってた)

  • 再読
    これは私が精神科に行くきっかけになった本
    当時一人悩んでいた私にとって
    気軽に、恥ずかしくない、頑張らなくいい
    勇気がもてました
    そして今日の私があるのです



    今読んでみると
    かなり偏った知識・意見であり
    あくまで「いってみよう!」という気にさせるのが目的
    というかそれ以上には使えない本です
    読み進めるうちに鬱々としてきて
    とても爆笑とは縁遠いです
    この様子では
    「ああ、一生つきあっていかなきゃいけないんだ」
    「薬漬けになるんだ」
    という印象しかもてず
    不安になってしまう場合も多そうです

  • 精神病と聞くと、大変な病のようですが、なんのことはない、心がちょっと風邪ひいちゃっただけなんだな・・・と思いました。
    パニック症候群になった作者が面白おかしく、解かり易く精神病について語ってくれます。勉強になりました。

  • おおよそ3年前自律神経がぶっ壊れた時に読んだ本ですが、かれこれもう5回は読み返してるんじゃないかなと思うくらい読みやすく、常に身近にある本です。漫画担当と文章担当の2人がそれぞれ実体験に基づいて精神病、精神科についてのんびりとした雰囲気で書いています。精神病とは無縁の人でも雑学本としてスラスラ読めるんじゃないかなと思います。心情的には5にしたいんですが、読んでてそんなにインパクトは無いんで星4つ 

  • 「結局治ってへんやん!」
    読んだら余計不安になりました。

  • 精神を病んでいる人は特別でないことは、わかった。でも自分とはかけ離れた世界。お付き合いはしたくない。

  • いろんなこと、自分だけじゃないからと励ましてもらえた本。

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