- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167656812
感想・レビュー・書評
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連作短編集の形をとったような長編小説というのかなぁ~
それぞれの章で、空木と関係のあった人物が描かれ
空木の人物像を読み解こうとするんだけど
これがなかなか見えてこない。
何かがわかると、謎が増えるって感じで全体像すら
ぼやけてしまって、やたらと転がされました(^◇^;)
設定が複雑なので、頭がこんがらがります。
それでも最後の方では、ヒヤヒヤのドッキドキで
予想外の結末が待ってました。
シリーズ物とは違うお話は新鮮で面白かったです。
本作に出てくる原口&又吉の警察コンビ。
陶子堂シリーズに出てくる警官コンビですよねぇ~
そして、三軒茶屋のビアバーも出てきます。
原口が通っていたのですねぇ~
マスターはいたけど、会話はしてないっぽいです。
陶子と鉢合わせになることはなかったのかなぁ~
こういう楽しさもあったので、得した気分です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
北森さんの本はどれもテイストが違ってて、どれも面白い。
多摩川沿いの公園で発見された、空木精作の遺体。。
彼は親の遺産でひっそりと暮らす、近所に知り合いもいない、誰の印象にも残らない顔の無い男だった。。
しかし、空木には隠された顔があったのだった。。。
空木の過去を探っていく刑事と、その部下とのだましあいや、上司との確執。 そして最後に現れる黒幕。どれを取っても次はどうなるんだろうと読ませます。 実はこの本、短編だそうだ。それを長編に上手くつなげて書かれてる。 次々起こる事件が上手くつながって、最後にはひとつの結末へと導いてます。
本当北森さんって文を書くのが上手い。作家さんに対して失礼だが。
こういう作品がもう読めなくなってしまったことをまた嘆いた読後。 -
公園で発見された暴行死体。被害者の空木はなぜ、どうやって殺されたのか。いくら調べても生活の痕跡が出てこない被害者。顔のない男。原田と又吉は、彼が残したノートを手がかりに捜査を進めていく。
話の展開に波があり、長編としての一体感には欠けるなあと思いながら読んでいたのですが、連載中は短編での連作だったようで合点しました。
もう少しそれぞれの短編の整合性を高めてほしかったと思います。
真犯人は中盤くらいでわかっちゃいました。 -
惨殺死体で発見された空木は交友関係が皆無の〈顔のない男〉だった。彼が残したノートを調べる二人の刑事は新たな事件に遭遇する。
(2000年) -
この人のは民俗学系のシリーズ以外では初だった。
著者の経歴を思えば、そうだよなそうだよなという舞台ですんなりと。
でも正直、ラストに相関図が欲しい笑 -
殺人事件を追うコンビの若手側の視点を中心に話が進みます。
被害者が書いた事件の解決に役立ちそうなファイルを見つけて捜査するうちにコンビを組むベテランへ段々と不信感を募らせ、最初の事件に関わる人々が次々と殺害される状況に翻弄される姿が短編の連作仕立てで書かれていました。
殺害される人々の関係が入り組んでおり少し読みにくかったです。
三軒茶屋のビア・バーは色々な客が来店するなぁ、と改めて思いました。 -
先の読めない展開!スピード感はないものの、続きが気になるぅ~~!!!そして、まさか、まさかのっっ!!!
また、それぞれの題がいい。
「真実情報」「隠語研究」「堕天使考」「変貌要因」「赤色凶器」「遠景接写」「仮面幻戯」なんて、北森さんらしくてついつい読みたくなっちゃいませんか?w
北森作品はシリーズが有名すぎて、こちらは地味な存在かもしれませんが侮るなかれ!北森ワールドに迷い込むこと請け合いです♪ -
刑事が主役の短編連作? というか長編だよね?
人がバタバタ殺されていく話で、途中から誰が死んでて誰が生きているのかわからなくなる(笑)
とある男が公園で殺された。その事件を捜査していくうちに、その男と関係のある人間も殺されたり、犯罪を犯していたり、次から次へと事件が絡まり、最後は……
面白かった -
連作短編というよりは長編。
展開は面白いのだが、落ちは若干ややこしい。