盲導犬クイールの一生 (文春文庫PLUS)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167660796

感想・レビュー・書評

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  • 犬は、人の言うことを聞くのではなく、犬に導かれて人が動くという、盲導犬のすばらしい一生を、
    クイールという一匹の盲導犬と、そのお世話になった方との話で綴られている。
    盲導犬を育てるのも大変ですが、みんなが目的を持って前に進んでいることが分かる。
    モノクロ(白灰黒)の写真も、思いを伝えてくれる。

  • 写真がかなり多く、それが雄弁に物語っている。
    盲導犬の話かと思っていたが、ジョナサン、クイールの話になっており、みんなに愛されていたんだなと思う。。特に仁井さんご夫婦の話は感慨無量になる。

  • ごくありふれた一匹の犬の生涯を写真とともに描く本である。盲導犬として目の見えない飼い主に寄り添い、引退してもなお、デモンストレーション犬として働く利口なクイールの姿を通して、盲導犬の存在意義、さらにそれを訓練する訓練士の存在について読者に考えさせる。

  • 幼稚園の頃、何度も読んだ。
    読んだ、というよりも、白黒の写真に惹かれて、ただながめてた。そして、何度も胸がキューっと締めつけらるような感覚を、今でも覚えてる。

    そして、大人になってから、久しぶりにこの本を開いてみた。
    私にとって特別な本。

  • クイールのかわいらしい姿は何度見ても癒されます。
    盲導犬へと成長していく姿は涙ナシには読み進められません。
    ときどき関西盲導犬協会さんが街頭募金活動されているのを見かけるので、この本をきっかけに募金するようになりました。
    少しでも力になれたらなぁと思います。

  • カナダ、ラブラドール半島で漁師のアシスタントをしていたレトリバーです。
    あ~、朝から多くのかわいい犬写真で癒され、クイール(幼名ジョナサン)の生涯でほろり。やっぱり自分は犬派!
    クイール:Also quill pen a pen made from a large bird's feather, used in the past.

  • 映画になってたよなぁとの記憶はあるが、観たことはなかった。
    本には写真もたくさん載っていて、とってもかわいい。ときには写真を見るだけで涙が出そうな、そんな気持ちにぐっとくる素敵な写真がたくさんありました。
    もちろん、お話もすごくよかった。
    産ませの親、育ての親、しつけの親、それから使用者、最後に看取りの親。たくさんの人たちの温かく大きな愛によって、クイールはほんとうに素晴らしい盲導犬になったし、とっても幸せな一生を過ごすことができたのではないかなぁ。思い出してまた涙でそう。。

  • この本は、クイールという名の犬が生まれてから盲導犬に成長するまでの一生を書いたものです。クイールが、大人の犬に成長すると訓練士の方が、クイールの隣に付いて何か月かすると、本当の盲導犬として使われます。といっても、一人の訓練士の人に、育てられたわけではなく数人の訓練士に、育てられたクイールは盲目の方の目の代わりになって、多くの人に、感動を与えました。この本を読むことによって、私も、とても感動することができました。

  • 「優しさ」のバトンと呼ぶに相応しい一冊。

  • 人間の代わりに目の役をやってくれる盲導犬。その中の一匹クイールの一生の話です。ものすごく感動します。生まれてから亡くなるまでどのように生きてきたのかがわかるいい話です。

  • クイールの、一生を、書いたお話です!!クイールは、いろいろあったんだな・・・と、思い感動しました。

  • 大きな反響を呼んだ盲導犬クイール。生後すぐから98年に亡くなるまでの記録に、新たな秘蔵写真も追加され、あの感動を再び―。4年前に刊行され感動の渦を巻き起こした「クイール」が、いよいよ文庫となりました。文庫化にあたり、単行本未収録の27点もの秘蔵写真を新しく追加。やんちゃで可愛い仔犬時代や、パートナーの渡辺さんに寄り添い盲導犬として活躍する姿など、クイールファンにはたまらない写真ばかりです。クイールの訓練士・多和田さんや著者の石黒さんが、「クイール」出版後の盲導犬をとりまく環境の変化などについて、文庫版のために特別に寄稿されています。

  • 盲導犬クイールの一生はクイールという犬が生まれてからりっぱな盲導犬になるまでを書いた本です。 生まれた頃はとてもやんちゃでした。でも盲導犬になるためまずパピーウオーカーのひとの家で大人になるまで育てられます。そして大人犬になると訓練士の人がつき立派な盲導犬に育てられます。
    いろんな人に育てられたクイールは目の見えない人の目となり人に感動えを与えました。
    私はこの本をよんで本当に感動しました。犬でなきゃできないことだなと思いました。

  • このおはなしはテレビドラマで放映もされたので、ご存知の方が多いと思いますが、とにかく泣ける。子供の頃から、そして今も、ずっと犬と共に30年以上過ごしてきている私にとって、余韻が強すぎる本。クイールの子犬時代の可愛い写真に胸キュンし、そして、クイールの最期を予感させる本文では胸が締めつけられ、涙なしには読めなかった。

  • 最後の夫婦の会話に涙(TдT)しました。この本を小さい子に見て欲しい。

  • 未収録写真を加えた単行本。

  • 犬が大好きな私にはたまらない!
    たくさんの愛らしい写真と共に、ある一頭の、普通だけど最高の盲導犬の一生をつづっています。
    涙なしには読めません。

  • 我が家の愛犬が同じ犬種なので、盲導犬や介助犬の話には凄く興味があります。
    これは以前母に取られたので再度買い直しました。

  • 05mmdd読了

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著者プロフィール

いしぐろ・けんご
◉著述家。1961年金沢市生まれ。叔父がシベリア抑留体験者。
映画化された『盲導犬クイールの一生』(文藝春秋)をはじめ、
『2択思考』(マガジンハウス)、
『分類脳で地アタマが良くなる』(KADOKAWA)、
『7つの動詞で自分を動かす』(実業之日本社)、
短編集 『犬がいたから』(集英社)など著書多数。
編集者としても『日本は、』(G・D グリーンバーグ/彩流社)、
『ナガオカケンメイの考え』(ナガオカケンメイ/新潮社)、
『読む餃子』(パラダイス山元/新潮社)など、
手がけた書籍は200冊以上。

「2016年 『シベリア抑留 絵画が記録した命と尊厳』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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