戦争と国土 司馬遼太郎対話選集6 (文春文庫 し 1-125)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167663261

作品紹介・あらすじ

司馬遼太郎がノモンハン事件の調査を始めたのは、彼自身が戦車兵であった経験に加え、貧弱な能力のままソ連軍と戦った日本軍の構造と関東軍参謀の行いに、近代日本の問題点が表れていると考えたからである。その致命的な弱点が変わっていないことを70年代以降の社会に読み取り、「日本人への遺言」を語り続けた8篇を収録。

感想・レビュー・書評

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  • おそらく読んでいるため笑

  • 土地に対する深い洞察。
    所有のあり方を掘り下げる。

    ◯日本人とは何かという内向きの思考では見えないこと

    ◯現実感を持った思考をする

    ◯現場の力、未分化のサバイバル能力

    ◯思想がないほうが、暮らしの箱としての社会は穏やかなのか

    ◯狂気による社会変革

  • 対談集だから仕方がないですが、同じ話が何回も出てきます。しかもその内容に、自分が同意できないので、読んでいて楽しくないです。他の司馬さんの著作では、大概、なるほど、と思って読んでいたのですが。
    土地を公有にするなら、著作権も作品の発表後10年位で、消滅して欲しい。作家の死後50年なんて、長すぎでしょう。

  • 私立大学で独文学科に学生が来なくて困っている。そのぐらい人気がなくなった。だから日本人の体質にドイツ語、ドイツ的な思考法が適応していたとは思えない。

    資本主義である限り、社会科学的な合理主義が確立していなければならない。

    アメリカにはかつて軍産複合体というのがあり、日本には公共事業複合体があった。どちらも国庫を圧迫します。

  • 日本の「軸」がいまだに見つかっていないから、ひとつの国としてみたときに、何をとってもぶれてしまうのだろうな、と思うのであります。
    ところで、「日本」ってほんとはどこからどこまでを指すのだ?

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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