High and dry(はつ恋) (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2007年7月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167667030

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High and dry(はつ恋) (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • とにかく若い世代、中学生や小学校におすすめしたい小説です。
    主人公が若いし、で親もヒッピーだから学校では浮くけど、楽しい世界は学校の外側にあって、自分で作っていけるよ~というメッセージある児童文学だと思う。

  • よくある先生に恋をする話ではありません。
    可愛らしいイラストとマッチした内容だと思います。

    夕子は現在、母親と暮らしている。
    父親は輸入雑貨やアンティークを仕入れる為、海外に飛んでいた。
    家族仲は悪くないし、三人それぞれが好きと思っいる。
    でも、離れ離れだ。

    夕子は時折、不思議なものを目にする。
    ある日の絵画教室で、月下美人の鉢から小さい人を目撃した。
    夕子だけではなく、絵の先生・キュウくんにも見えていた。

    このことがキッカケで、夕子はキュウくんを好きになる。
    彼ともっとお付き合いしたくて、夕子は好きだった絵画教室を辞めてしまった。
    キュウくんも夕子が気になるらしく、会うことを承諾してくれる。

    タイトルに「はつ恋」と入っていますが、恋についてばかり書いていません。
    家族とのことがウェイトを占めています。

    キュウくんも夕子と似た環境で育っていた。
    芸術家の母親は、創作に没頭すると他のことに頭が回らなくなる。
    それがキッカケで、母親が家出をしたことがあった。
    母親の家出は幼いキュウくんにはショッキングだったようで、一時期目が見えなくなる程だった。
    キュウくんの親も個性的ですが、家庭内は円満だったのよね。
    お父さんは亡くなってしまったようです。

    キュウくんみたいなタイプは、よく分からないわ。
    芸術家だから変わり者なのかしら。
    ほつみさんは母親に似た部分があるから、キュウくんは惹かれているんじゃないかしら。
    ミホちゃんは都合の良い女ですが、思い詰めたら怖そうです。
    自分に入れ込んでいると分かった上でエッチしちゃうのはズルいと思うわ。

    今のところ、キュウくんは夕子をキスしたくなる「好き」ではないようです。
    夕子は中学生だから慎重になりますよね。
    夕子の母親を裏切ったら只では済まなそうだし。

    今まで抱いた寂しさは自分のせい。
    子供のひがみだと気付いたら、夕子の気持ちは軽くなったようです。

    甘酸っぱい感覚とは違う読後感でしたが、ほんわかした気持ちになれました。

  • 14才の女の子の話。
    世の中のいろんなことがキラキラしている作品。

  • 14歳の夕子の初恋の相手・20代後半の絵の先生とのお話。
    夕子は考え方が大人で落ち着いていて、純粋で、でもまだ子どもで、とても魅力的な女の子。
    二人の周りでは不思議な出来事が度々起きる。
    目に見えないものを信じたくなるお話。

  • 子どもと大人の境界にいるような14歳の夕子のはつ恋。真っ直ぐで爽やかだが眩しすぎるかも。純粋なのか達観しすぎなのか。
    はつ恋自体も素敵なのだが、キュウ君やその母、周りの人を通して親を親だと感じつつ、一人の人間としてとらえられるようになる、自分が子どもであることを皮肉でなく感じられる、大人への一歩を踏み出す瞬間が美しく描かれており、なんだかよい気分になれた。

  • みている世界が一致した時の感動 自然に

  • 14才の夕子ちゃんのはつ恋。そして、家族との関係。夕子ちゃんの言葉遣いが綺麗なので、よけいに透き通った印象を受けました。幸せな気持ちになるお話です。

  • とっても穏やかな気持ちだったので、この気持ちを乱したくないと思い、手に取ったよしもとばなな。静かに温かくなる、素敵なお話でした。あとがきにも書いてあったけど童話みたいな小説。あたたかみのあるイラストもすてきだった。

  • 14歳の夕子のはつ恋はうんと素敵できらきらしている。夕子とキュウくんの関係がとても素敵だった。

  • 素敵なかわいらしい1冊。心がほっこりして、なんだか気持ちが洗われたような感じ。西荻窪とかあのあたりが舞台なのかな??14歳のキラキラした感じが、良い感じで眩しい。最近は本を読めてなかったけど、やっぱり読書はよいね。人を作るよ。よしもとばななは初期の頃より最近の方が私は好きかな。

  • 恋の本。思いっきりの。
    そして、色や形を意識する本だった。
    少なくともわたしにとっては。

    のびのび生きてほしい、大切なひとがいるとして、そのひとが誰かの心無いことばで傷つくくらいなら、
    もっと、あっけらかんとした空気のなかで育ってほしい。
    自分が、できれば近くにいて、目を見つめる役とか、ことばを受け止める役とか、そういう役を引き受けたい。
    大好きな年下の友達に読んでほしい、そんなかんじ。

  • よしもとばなな続き。尚、帯には著者コメント「とても幸せな小説」とあり、確かに幸せっぽい感じ(描写)は随所で見られるのだけれど、結構複雑な家庭環境と家族間のトラブルや葛藤を書かれてたりする。そういったことひとつひとつに主人公が折をつけていく話ではあるのだけど、単純にポジティブに読めばそうなんだけど、これから自分が家族を築いていく上で、私達の言動ひとつひとつに対してどう感じ、それがどう影響するのか、とか考えると少し怖いよう。だってこの主人公は、考え方は大人(所詮すべての大人は「子供が歳を重ね経験を積んだり積まなかったりして結果大人になった、もともとの子供」であるという前提での”大人”)だし、客観視するのが異常にうまい部類だし、もし自分の子供がそうじゃなかったら、ちゃんと幸せを感じさせることができるのか?とか、ちょっといろいろ考えちゃうのだ。
    主人公と周りの大人のバランスが、確かに今まで読んだよしもとばななにはないかなあと思う。

  • 児童書なのに深かった。夕子たちみたいに素直に泣けたらな、と思った。

  • 文章のひとつひとつが、子どもの頃感じた空気感を思い出させて、すぐに泣いてしまう。
    よしもとばななさんの本を読むといつもこうなる。

  • 私の好きな、ばななさんらしさの詰まった小説。
    読んでいてきゅんとなります。

  • 家族とすれ違ったままの夕子ちゃんとキュウくんが、色彩豊かに世界を感じて、わだかまりをなくしていくお話。

    全体的にキラキラしていて、イラストもとても可愛くて。ふたりとその家族が愛しくなりました。
    心に残っていたわだかまりは、案外周りの人は気付いていなかったりして、言葉に出した方が分かり合えるのかもしれない。

  • きっとうちのこどもたちが、将来この本を本棚から見つけたとき、救いになるだろう。

  • かわいい。中学生の時に読んで、印象に残ってる本。じっくりもう一度読みたい。素直に恋をしたい。

  • 270515読了。よしもとばななの作品の中でも文章の表現が柔らかくて繊細で、すきだなと思う。14歳の少女がはつ恋を通して成長していく物語だけれど、相手との精神的な繋がりしかないところが邪心みたいなものを感じなくて、すごく安心した。物語だからこそ成立するんだろうな。よかった。

  • これぞよしもとばなな、ってかんじ。おいしいコーヒーが飲みたくなるね。

  • 不安定で心許なくて、そんな時にハッとするほどすきになる、というのは奇跡みたいだ。

    思春期の女の子が主人公だけれど、思春期だから不安定で心許ないわけじゃない。
    大人のはずで自立してるはずのキュウくんも、お母さんも、みんなホントは、かさぶたや傷や抱えきれない思いがある。

    よしもとばななさんの言葉は水みたい。
    心の柔くて渇いたところに、ぐんぐん潤って満たされていくのがわかる。

    こんな世界あるわけないよ、って人に言いたい。

    こんな世界こそ、ホントなんだよね、って。

  • すごく深く、じっくり、ゆっくりと恋をしているなあと思った。主人公とキュウくんの話はいつも深いところで会話をしていて、ましてや主人公の夕子ちゃんは中学生なのに本当に落ち着いていて大人だなあと思った。

    ばななさんの作品は〜だったり、とたくさん例をあげてるから想像がしやすいです。

    途中途中にカラフルでかわいいイラストもあってこころがぽかぽかします。

    読んでいて、心地よい気分になります。

  • 明るくなった電球がお父さんの顔をぱっと照らす瞬間には・・・人の得意なことの頼もしさが、いつでも家族を包んだ。お父さんの顔は迷いがない感じで、誇らしげで、そして私たちのことがとても好きで、私たちの役にたてることが嬉しい、そういうふうだった。

  • この人のお話や文章が好きだなぁ
    と思った本でした。

    最後スッキリしない終わり方も
    このおはなしのよさなのかなぁと
    思いました。

  • 主人公の夕子ちゃんと同じ14歳のときに読んで以来、ずっと特別な一冊。カバーイラストそのままの カラフルで可愛いおはなし。

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High and dry(はつ恋) (文春文庫)の作品紹介

14歳の秋。生まれて初めての恋。相手は20代後半の絵の先生。ちょっとずつ、ちょっとずつ心の距離を縮めながら仲良くなっていくふたりに、やがて訪れる小さな奇蹟とは…。毎日を生きる私たちに、ひととき魔法をかけてくれる、美しい魂の物語。かわいらしいイラスト満載で、心がぽかぽか温まる宝石のような一冊です。

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