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この作品からのみんなの引用
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相手が自分を好きで好きでしかたない場合でなかったら(もちろんそれは、やりたくてやりたくて仕方ないとは微妙に違うので、女だったらそこを見極めなくてはならない)、どんなに気に入っている人でも寝てはいけないと思う。自分の体が気の毒だ。
― 165ページ -
それは一瞬のことで、また次の瞬間には別のことが起きる。ぎゅっとつかんで持っていることはできない。朝の光がどんなにすてきでも、いつまでも朝でいてくれるわけではない。だからこそ、私は思い出を集めているのだ。もう持ちきれなくて忘れてしまって私の細胞のひとつひとつをそれらが形作るくらいまでにたくさん。
― 210ページ -
ただ、流れを読みながら、悪霊をなだめながら、命の炎を消えないように上手にケアしながら、いつでも体を十二分に動かしながら…ただただ自分のことだけをしながら瞬間を歩んでいると、いきなり見たこともないそんな景色が目の前に開けることがあるのである。
― 201ページ
みんなの感想・レビュー・書評
結婚したとき、子供が出来たときに読み返そうと思った作品でした
妊娠したり、子供を産むって、凄く怖くて、考えただけで鬱になりそうだったけど、
凄い抗えない様なおっきな流れに乗って、自然になにかの決心とか覚悟とかが湧き出て来るんじゃないかなって思いました
だから、今は待ってるだけでいいやって気分です
前半のうだうだ感と、後半の一気に抜けていく感のコントラストがすごい。
よしもとばなな先生の書く小説って、絶対はっとさせられることが何度もあるんだよなあ。だいすき。
よしもとばななが妊娠中に執筆したらしい本。
キッチンを読んで、よしもとばななにはまり二冊目。
彼女の書く主人公の色んな事柄に対する感じかたや態度は、きっと彼女そのものなんだろうなと思って読んでます。
この作品の人との関係性に対するキミコ(主人公)の態度は、なんだかすごく勉強になりました。
あんなに自分自身を俯瞰して、見ることができて
自然体で、自分をまず大事にすることができたらと憧れます。
感受性が強いからこそ、そうでなければ自分を保ってこれなかったのだろうけれど。。
心地よい流れを感じる、愛に溢れた作品でした。
読んで、かなり子供ほしくなった!
綺麗なお話だった。キミコはいろんなことを経験して悟ったうえでの、潔いあきらめみたいなものを持っている。私にはそんなクールなまねできないなあ、と。
孤独とか不安とか幸福感とか…主人公の感情の移り変わりが、ひいてはよせる波のように静かにゆっくり描かれていて、とっても不思議な夢と現を行きかうようなお話しなのだけれど違和感なくその世界に引き込まれていきました。 離れた場所にいても通じてしまうお互いの気持ち。 「お互いの気持ちがまだ空中で出会っているのがわかる。」 そんな感覚がとても心地よかったです。 物語に出てくる人たちや動物などがみんな目... 続きを読む »
不思議な関係の男女が子供を授かるお話。現実だったらありえないきれいな結末だったが ばななさん独特の小説の世界があるからだろうか、全く違和感なく読めた。妊婦さんが読むとより深く入り込めるだろうと思います
図書館で借りた。P251
感性が鋭くて
波にまかせるように
ユラユラと生きている女性のお話。
タイトルの「イルカ」と上手く繋がっていて
最後は心地よかった。
♥
ともだちに、すすめられた本
わたしは主人公と同じ性別でそのような目線で読みましたが
異性であるともだちはどんなふうに読み取ったのかきになる
人間の出会いは不思議だなと思わせるおはなし
見えない力を信じてしまう
思いがけず手に取った本。
でも、女性としてはおもしろく読めた。なんか勇気づけられる感じ。
日々の小さなことでも、全部繋がっているんだなぁと思いました。
「先のことを考えるのは無駄だ、先のことを考えると損をする」ってセリフがなぜか印象的☆
読むと、自分の気持ちを大切にシンプルに生きようと思えます。
強い女性です。
結婚に興味がなく、ずっと一人で生きてきて、いろんな恋愛をして。
ある時、自分の体に異変がおきました。
妊娠していました。
体も変化するけど、同時に心も変化してきます。
面白いお話でした。
この本について、アメブロでも書いています。
http://ameblo.jp/waremoko-tadoku/entry-10257874458.html
たいへん申し訳ないのだが、最近なんだかよしもとばななの文章が受け付けない。
なんというか、ぜんぜん生々しくない。終始もやもやしている感じがする。
妙に達観したセリフと回顧ばかりで、なんだか気持ち悪いと思ってしまうのだ。
今回も例外ではなく、剥製がなにかと敵対視されている理由がイマイチぱっとしないし、霊感のようなものを発揮する人も、ご都合主義にしか見えない。
でも、妊娠発覚から出産までの描写ははっきりしていて好き。それまでのもやもやが帳消しになるくらい良かったと思います。
女の人、
ばななさんの描く女の人が、ぎゅーーって詰まってた。
うんうんと共感するとこもあり、
まだまだわからないところもある。
だけどもなんでか懐かしい、気持ちになる。
淡白にみえて、そうじゃない、そんな女性になりたい。
ばななさんの本によくあるテーマがぎっしり詰まっている一冊。少し変わった恋人の存在、五感以外の不思議な力、動物を大切にしてほしいというメッセージなど、ばななさんの本ではありふれた題材だけど他の本とはまた違った面白みがあって先がどんどん気になるような、時々鳥肌が立つような感じがあった。
暗い話ではないはずなのに、なぜか全体的にグレーっぽい靄がかった印象の本だった。剥製のインパクトが強すぎたのかな。その重い暗さと、新しい命という喜ばしいものとのコントラストが印象的だった。
命とは。女とは。恋とは。食べるとは。生きるとは。
ザ・よしもとばなな、という感じの一冊だった。
よしもとばなな自身が、
妊娠中に書いたといわれる作品。
作家さんでもともと感受性が強い中、
さらに妊娠中は鋭くなって・・
ほんとにその時にしか書けなかっただろうな、
と言わしめた感じがしました。
もともと彼女の女性らしい文章が
大好きだったけれど。
もうこれは母性以外
なにものでもない。
人類がずっと繰り返してきたもの。
人を産み、育てるという行為。
これは本能レベルで備わっている。
妊娠して、
母にしか得ることができない母性が
自分にどう生まれてくるのか。
とても楽しみになりました。

自分が妊娠・出産を経験した時、また読み直したいと思う。
絶対に感想は今と180度変わると思うからだ。
それらが未経験の今は「なるほどな。」とは思えるものの、「予想」でしかなくて、「実感」がないから...





