チエちゃんと私 (文春文庫)

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  • 文藝春秋 (2009年4月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167667054

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チエちゃんと私 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • うーん。ちょっと手元に本が切れたので、うっかり購入してしまったけど、やっぱり最近のよしもとばななの文体は好みじゃないなあ。「○○な考え方な人はいっぱいいるけど、私はそうじゃない」的記述が多くて、自分は「イヤな考え方をする人」じゃないぞーアピールがちょっとうるさい気がしちゃうんですよね。あと、表現が微妙で、これってウケ狙いでこんなボケ的文章書いてるんじゃないのか?と突っ込み入れたくなったり・・・(違うんだけどさ・・・)物語の雰囲気とか、目指しているところは嫌いではないだけに、文体がだいぶ惜しいと思ってしまうのです。いや、それがよしもとばななさんの味なのだと思うんだけどね。好みじゃないなあ・・・

  • よしもとばななの作品は、まるで友達と話をするように読んでいる。内容ではなく、話の行き着くところではなく、ただ読んでいて落ち着く。たまにはっとさせられる。

    「チエちゃんと私」では、 友達の考え方や、旅の考え方、チエちゃんの生き方にはっとさせられた。友人と旅行に行く飛行機の中だったが、いいタイミングで読むことができた。相変わらずすらすらと読むことができる。いろんな生き方があるな、そう思える本。

  • この人の本は本当どれもさくさく読める
    愛がある本

  • 従妹のチエちゃんと暮らす「私」の日々。未婚の母とオーストラリアのヒッピーコロニーのようなところで育ったチエちゃんはちょっと独特な感性をもっている。そんなチエちゃんの言動も以下のような感じですてきなんだけど……
    「私はサーフィンをしなくて見ているだけだけれど、見るのは好き。ずっと見ていると少しわかってくる。今日の午後、どんな波が来るのか、ある程度予測はつくんだよね。うんと慣れてくると。でもそこが人というものの弱いところで、サーフィンをする生活が数年続いてルーチンになってくると、いつかの天候、そのときの波と比べるようになってしまうし、波のことがわかったような気になってきてしまうみたい。それでケガして、また反省して、またケガして、を繰り返す人はとても多いよ。同じところをぐるぐる回ってるのには気づかないの。実は違うんだと思うんだ……。毎回違う波だというふうに思えることのほうが、似た波を分類するよりも大事なの。天気の分析は欠かせないものだし、するべきなんだけれど、同じような天気と波があると思ってしまうのはとても傲慢なことで、同じようなものがあるとしたら、それは自分の内面のほうであって、世界のほうではないの。これって、自然はすごいっていう話じゃないよ、全然。自然以外も、全てのことがほんとうはそういうふうに毎回少しずつ違っているのに、広すぎてこわいから、人間はいつでも固定させて、安心しようとするの。知ってることの中に。」(p.126)
    ……それよりも、42歳で独身でそこそこの仕事にやりがいを感じながら生きている「私」がまた、親さを感じるせいか、いいなと思った。以下のような感じ。
    「~前略~ 私に言わせれば、今目の前にある仕事にぴったりと、まるでオーダーメイドの服のように合わせなくてどうするのだろう? という気がした。
     先のことを考えて取り越し苦労しないでいれば、そのときにはそのときのチャンスが無駄なくやってくるに決まっているのだ。」(p.122)
    ちゃんと上手に世渡りしていけるんだけど、自分らしさの芯はしっかりしているみたいなね。
    「私」と恋が始まりかける篠田さんも上質な感じの人だし、勤め先のセレクトショップをやっているおばさんも。「私」の周りにはすてきな人がけっこういて、幸せな気持ちになる小説だった。

  • チエちゃんとの関係は、側から見たら奇妙かもしれないけど、こんな風にお互いの存在を理解し合い、大切に思える人が側にいるのは羨ましい。周りに影響されず、自分の中の大切なもの、譲れないものをしっかり持っている主人公の人間性もよかった。

  • 久しぶりにばななさんを一冊読み切った。今回はあまりスピリチュアルな内容が含まれておらず、日常生活だったので読みやすかった。やっぱり文章からにじみ出る空気感が好き。その一言に尽きる。

  • 2016 0306
    よかった‼︎
    ★★★★★

  • ばななさんの哲学がそこかしこに散りばめられていた。
    例えば、「人は毎日を自分でこねあげて作り出している」、「今私がいるのは自分の小さい部屋だけれど、目を閉じるとそのあらゆるすばらしい場所に、私だけの場所に存在することができる」。
    大きな悲劇はないけれど、小さな不幸を幾つか持った主人公が、幸せを見つけていく、ゆったりとした物語だった。
    主人公に共感するところが多かったし、学ぶところも多かった。他人に期待しない、と見下すのはもうやめたい。

  • 何も変わらないようでいつの間にか動いている。
    人間関係のふんわり絡んでいく様が描かれている。チエちゃんの誠実さが好ましかった。

  • 2011.8読了。
    若い頃は30代40代は十分大人だと思っていたが、実際なってみると、経験と年令で大人仮面を被っているだけ。そんな自分はどっぷり共感。

  • ばななさんの相変わらずな繊細な笔遣いはいつでも癒される

  • 主人公がほんとうに自分自身への愛のリハビリをしたように

    わたしもなんだかすっきりした気持ちになった

    これまでわたしが受け取ってきた
    愛情をもう一度、すべて、
    受け取りなおすことが出来たような気がした

    愛情をかみしめる、ってとてもいい表現だと思う

  • チエちゃんと二人暮らしを始めたカオリ。カオリはチエちゃんに依存した生活が崩れることを恐れていた。その時はやってくるが相性の良い人とは一度離れてもまた近付くようだ。四十代でも心に炎を宿らせ、自分がきらきらしている場所にいる、と感じられる主人公が素敵。

  • 人は往々にして「幸せ」を型にはめがちである。

    あの人はお金を持っているから幸せだ。あの人は自分の趣味を仕事にできて幸せだ。あの人は恋人に愛されて幸せだ。あの人は美しくて幸せだ。

    それらは外からみた幸せであって、その人たちの中にある幸せではない。

    この物語の主人公の生活は、一般的に他人からみたら、誰もがとても羨ましいと思えるような生活をしているわけではない。なのになぜこんなに物語の隅々までに幸せが満ちているのか。

    答えは全て最後の数ページにある。自分を取り巻く環境、事象を全て主人公が好ましく捉え、大切にしているからである。

    自分が今手に持っているものを慈しみ、その一瞬一瞬を大切にするからこそ、日々の幸せはビーズのように連なり、美しい首飾りのようになるのだ。

    なにが幸せかではなく、自分だけが自分の幸せを知ってれば良い。それだけで日々の生活がどれだけ美しくかわるのだろうか。

    チエちゃんと主人公の関係は外からみたら歪で不思議な関係である。でも本人たちの間にはかけがえのない繋がりがあり、それぞれがお互いの幸せを作り出している。

    自分が幸せだったらいいじゃないか。そして幸せかどうか決めるのは、自分以外のなにものでもない。

  • かけたものを探して、埋めて、生きるの繰り返しなのかなあ
    簡単に表現すると一行でかけちゃうことにも、中身がつまっていて、それが人生で幸せというものなのかも

  • ときめきとひらめきにはあらがわない
    何があっても大した違いはないのだ

    何かを決めるというのは大人のすることで、私はまだ大人になっていなかったのでなるべく何にも決めたくなかったのだろう。

    私がいなくても大丈夫なチエちゃんでいてもらうこと、それが今の私の愛。

    読み進めて行くうちに特別な本になった。

  • こう、生きることができたなら。

    あまりにも社会には不適合でとても生きにくいかもしれない。鈍感なわけでなく、逆に感じすぎるために麻痺させてしまいたい。誰かに似てると思ったら、Coccoだぁ。

    なろうと思うと余計になれない。頑張るとアナタにはなれない。とか分析してる時点でやっぱり無理だね。

    どうも私は殺那的な生き方をするタイプの人間に惹かれるようです。

    類友か無い物ねだりかハッキリしましたわ。

    亀を飼っているばななさんがとても好きです。

  • 私、の考え方が好き。
    どうにもならないことはどうにもならないし
    どんなに変でも人は慣れる。

    慣れる、っていうことの危うさも感じたな。世の中によくあることに対して皆が慣れた結果の常識なのかも。
    根本に触れさせられるとどきっとする。反省。

  • こんな関係あり得るのかな~説明しにくい好きって気持ちはわかるけど、チエちゃんに対してのはちょっと不自然に感じる。チエちゃんは明らかに相手役で考えだったりが見えてこないから、ずるいというかリアリティがなくなるような気もする。
    でも年齢を重ねたからこそふつうの男女関係だったりじゃ満足できないところ辺りは納得したり。

  • 母親が亡くなり、チエちゃんがひとりになったのは29歳。
    「私」はイタリア雑貨の買い付けが仕事。

    ふたりが一緒に住むようになって6年。
    「私」42歳、チエちゃん35歳。
    チエちゃんの母親が遺したものから毎月30万円が「私」に支払われています。

    口数が少なく、気持ちの表現も変わっているチエちゃんと、一緒に暮らしていて波長が合っているようです。
    波長が合うといっても、ぴたり同期した波形ではなく、ふたりの凸凹がぴたりとはまる感じです。

    自分を頼るチエちゃんがいて、チエちゃんを頼る自分がいて、うまくいっていることは間違いありません。
    それでも「私」はもうひとつ掘り下げて考えます。

    「いつのまにか心配して、いつのまにかチエちゃんの自由を奪おうとしていた」

    こうした、もうひと堀りが、時間をかけて気づいていくひと堀りが、あちらこちらに登場します。

  • ま、いつものよしもと氏という感じで…取り立てて言うべきことはありません! 決して面白くないというわけではありませんけれども、絶賛するまでもないということです…!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    なんかチエちゃんという、少々可哀想な境遇にある女の子ってか、オバさんと共同生活をする主人公の話…ですかね。主人公は40代だそうですけれども、よしもと氏が書くとどうしてこうも現実離れというか、”ふわふわ”した感じになるんでしょうか? とてもじゃないけれども、40代の女子には見えませんでしたよ…主人公は…

    ヽ(・ω・)/ズコー

    ま、最終的にはめでたい感じに終わりましたけれども、僕は氏の書く文章というか、雰囲気に惹かれてたまにこうして著書を読み漁っているのであるからして、ストーリーについてとやかく言う立場にはありません…さよなラーメン。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • おばさん二人の生活。読んでるうちにおばさんだってことを忘れる。
    周りにそういう人がいたら奇妙に思うかもしれない。でも、ちょっぴり羨ましい。

    今まで全然接点がなかった人を、底から好きになる気持ちってどんなんだろう。味わってみたい。

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