季節風 秋 (文春文庫)

  • 530人登録
  • 3.80評価
    • (30)
    • (64)
    • (47)
    • (5)
    • (1)
  • 49レビュー
著者 : 重松清
  • 文藝春秋 (2011年8月4日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167669126

季節風 秋 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 季節風四部作の「秋」編。
    あとがきを読むと、この「秋」編が季節風シリーズの完結編とか。稀しくも、著者の書いた順番に読んでいたことになる。
    家族関係の話、友達関係の話等12編。
    いずれも読後、心に灯りがともるような、「夕暮れ時に読んでいただくのが似合いそう」な掌小説。
    「風速四十米」とか「少しだけ欠けた月」や「キンモクセイ」には、思わず涙腺が緩んでしまいそうになった。
    それにしても、このシリーズ全部で48編、それぞれ多彩なシチュエーションの物語を綴れる著者の才能に、改めて畏敬の念をいだいてしまう。

  • 重松清さんの本は53冊目。
    ブクログの本棚に登録している作家さんで一番は東野圭吾さんの75冊。
    2番目が重松清さんです。
    重松さんとの出会いは2009年の【その日の前に】でした。
    今でもその感動は心に残っていて、それ以来、大好きな作家さんです。

    この【季節風 秋】で季節風シリーズは完結となります。
    季節風シリーズを読み始めた時から、できればタイトルの季節に合わせて読みたいものだと思っていたのですが、その願いは叶わず~(笑)
    日本では初冬、バンコクではようやく乾季に入った今日、読み終えました。

    やっぱり重松節は心に響きます。
    12編全てにじ~~ん。
    昭和って良い時代だったなぁ~と、懐かしく思い出したり。
    日本にいる家族や友達を懐かしんだり…

    さてさて、次はどんな重松作品に出会えることやら~
    楽しみ、楽しみ!!

  • 去年の冬に「季節風 冬」に出会ったのをきっかけに、
    季節ごとに「春」「夏」と読み進めてきました。
    いよいよこの「秋」で季節風シリーズ終了です。(もう1年経つのかぁ…)

    短編集ではあるのですが、ひとつひとつの短編が良い意味で重いので
    珍しくじっくりじっくり読んで、読了に時間がかかるシリーズ。
    相変わらず、目頭を熱くさせる話が多かったです。

    最初からやられてしまった「オニババと三人の盗賊」
    素直じゃない「オニババ」の優しさに思わず笑みがこぼれます。
    「おばあちゃんのギンナン」も近い雰囲気かな。

    あと、どの季節でも描かれている、年老いていく親と向き合うということが、
    秋では「風速四十米」「キンモクセイ」に出てきました。
    私にはまだ少し遠い未来だけれど、不可避であることが胸を締め付けます。

    「 よーい、どん!」や「田中さんの休日」みたいな家庭、なんかいいなぁ。

    「ウイニングボール」は終わらせ方が好きでした。
    私はこういう時決まって、ハッピーエンドであることを望んでしまいます。

    他には
    「サンマの煙」
    「ヨコヅナ大ちゃん」
    「少しだけ欠けた月」
    「秘密基地に午後七時」
    「水飲み鳥、はばたく」

    少し寒い風に吹かれて、金木犀の香りを感じる夕暮れに読むのに本当にピッタリでした。
    これにて季節風シリーズ読了だけど、これからも季節ごとに再読したいと思うシリーズ。
    年を経るごとに、きっと感じ方が変わるであろうことが楽しみ。

  • 春と夏をすっとばして、うっかり秋を読んでしまったら、これがシリーズ最後だったんですね。
    その季節に読みたいけれど、来年まで待つのは・・・

    作者もあとがきの中で、どんなものを書いているのかと尋ねられたらこの四冊を差し出す・・・と言っているとおり、とても“らしい”作品が並んでいて、どれも懐かしく、ちょっと身につまされたり、温かくなったり切なかったり。

    “秋”のなかでは『ヨコヅナ大ちゃん』が一番好きかな?

  • 季節風シリーズの最終章。
    家族の再生の話。人生の再生の話。

    短編だから話の結末は無いまま終わってしまう。
    私たち読者はこの家族たちの今後を想像する。

    独身の私はなぜ重松清を読むのだろう。
    ずっと思ってきた。
    もし私が結婚して家庭を持っていたら、この話の主人公たちみたいな人生を送っていたかもしれないからか。
    どうも想像できないが。

    まだまだ重松清を追いかけるつもり。
    多作な人なので大変だ。

  • 「冬」から始まった、季節風シリーズ最後の一冊。
    秋ならではの月・台風・運動会・銀杏などをモチーフとした、どこにでもいるような市井の人々のどこにでもあるような物語たちだ。

    著者はあとがきで「全体的に夕暮れをイメージして書いた」と記している。
    子どものころの夕暮れの記憶って、どこかの家から漂ってくる晩ご飯の匂いとセットで思い出される。

    ―はやく、おうちにかえろう―

    主婦になった今では、もちろんその時間帯は家に居てご飯の支度をしているのだけれど、夫が「たまには出かけて来れば」と言ってくれて晩ご飯の支度が要らないときでさえも夕焼けを見ると妙に「早くおうちに帰ろう」という焦燥感に駆られてしまうのだ。

    この短篇集の、どの登場人物にも自分を重ね合わせてしまい、生まれ育った家の遠い思い出・今ここにある幸せを思いあったかい気持ちになる。

  • 「季節風」シリーズも、最終巻になりました。
    どの季節も、その時期ならではの出会いや別れ、空気感が漂っています。

    故郷で暮らす年老いた両親の話には、胸が詰まりました。
    両親と自分の立ち位置がいつの間にか逆転する切なさ…。
    今の自分に照らし合わせて、いろんな想いが交錯しました。

    人と人の繋がり、大切な想いが一作一作にこめられています。
    四季の移ろいを感じる素敵なシリーズでした。

  • 季節風4作品の最後を飾るこの作品、きちんと締めくくらずに
    余韻が残る話がなんだか多い気がした。

    「ヨコヅナ大ちゃん」「少しだけ欠けた月」なんかがその例。

    「キンモクセイ」は百科事典の下りで思うところがあり
    感極まった。

    この作者は何気ない思い出の品といった小道具使うのが上手い。

  • 秋を感じる短編集。
    お風呂の中で 1日1篇、のんびり読むのにちょうど良い。
    しみじみとほっくりする話ばかりだった。
    秋の話だからだろうか…。

  • もうね、解ってるから読む気なかったのだけど。ひょんなことから読むことになってやっぱりそうなっちゃたよ~泣けた。

全49件中 1 - 10件を表示

季節風 秋 (文春文庫)のその他の作品

季節風 秋 Kindle版 季節風 秋 重松清

重松清の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
伊坂 幸太郎
有効な右矢印 無効な右矢印

季節風 秋 (文春文庫)に関連する談話室の質問

季節風 秋 (文春文庫)を本棚に登録しているひと

季節風 秋 (文春文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ツイートする