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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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――好きなんて気持ちがなければいい。だれかがだれかを好きになるという気持ちなんてなければ、あたしたちは恋だの間の友情だの、そんなものを何一つ知らない子どもみたいに、いつまでもひっついてじゃれあって暮らしていけるのに。
― 85ページ -
日々が過ぎ去って、記憶と共にどこかへ追いやられたように思っていてかつてのあたしたちは、消えずいなくならずきちんとここに居続けているのだった。半透明でとらえどころなく、ばかみたいにうれしいときのあたしたちも、信じられないくらいさびしいときのあたしたちも。
― 50ページ -
この世界には無尽のバスが走っていて、あたしたちはいつもそのどれかに乗らなくちゃいけなくて、ずっと乗り続けているって思いませんか
― 28ページ
みんなの感想・レビュー・書評
単に好みの問題だと思う。8つの話が入っていたけど、どれもあとに残るものがなかった。
解説の枡野さんはどうしてこう自分のことばっかり書いてらっしゃるんだ。
短編集。
どれが1番印象に残ったかというと、"誕生日休暇"。
人生はタイミングの連続だなと感じる。
今ある出来事もタイミングでこうなった。
もしもあの時あーだったら…。
そう思えたお話。
全て読み終えて、あまりスッキリしない。後味悪いような、、。
転校生の会
ジミ、ひまわり、夏のギャング
バーベキュー日和(夏でもなく、秋でもなく)
だれかのいとしいひと
誕生日休暇
花畑
完璧なキス
海と凧
どこか空虚な後味の残る短編集
人生の分岐点はどこに転がっているかわからない。収録作の「誕生日休暇」を読んでつくづく思った。偶然の面白さと怖さ、どちらを選択しても跳ね返るのは自分自身。
不幸続きの「花畑」の主人公も、高校時代に友人の彼氏と寝ちゃった「バーベキュー日和」の主人公も、分岐点の選択を間違えたのかなぁ。
でも、どの作品の主人公も前向きで、ちょっとだけ勇気が貰える短篇集。
通りすがりに寄る喫茶店のような本
「海と凧」
『一緒にいながら遠くを眺めていた』
『会話しながら相手を非難していた』
『凧揚げのことを言いながら、他の言葉で相手を攻撃するような喧嘩をしたくはなくった』
顔を見なくても相手の行動が、思いが分かるわたしたち。
それはまるで超能力者のよう。直接的ではないのにしろ普通に
会話しながらも相手を攻めて罵って…
突き放すのかぷぷっと笑いがでてしまうかの違いはなんなんだろう。
そう言えば最後までわたしとかれの名前が出てこなかったなー
「誕生日休暇」という短篇が印象的だった。 ちょうど、僕の会社にもメモリアル休暇という制度がある。(ただ有給休暇を強制的に取る決まり) がしかし、5月1日というゴールデン・ウィークのど真ん中が誕生日な僕は、休みすぎてもなぁー思った。 結果、メモリアル休暇を平日の西武-巨人戦、大宮球場での平日ナイター、日本シリーズがあるだろう日に休暇をとった(実際、その日がメモリアルかどうかの検証は... 続きを読む »
いろんな人のちょっと変わった恋愛が書かれている。なんとなく意味があるようなないような…ってかんじ。
好きな人には告白すら出来ず失恋したり、逆に好きでもない人に執着されたり。恋愛ってやっぱり一種の病気みたい、、、その病気っぽい恋愛の短編集。
親友が好きすぎて、その恋人にも愛されたいと寝てしまう主人公や、変な被害妄想を持った姉に執拗にいやがらせを受ける主人公、
もう終わりの気配を感じながら、デートに姪っ子を連れていく主人公、、、、。
誕生日休暇、というお話がひどく印象に残る。
恋愛とか、友情とか、幸せとか、不幸とか、 そういったくっきりとした輪郭を持ったものに当てはまらない何か。 その何か、の近くにいる男と女の物語。 8つの短編集でした。 なんだろう。夢のような現実のような不思議な世界観。 どこか懐かしいような、儚く暗く、でも時折爽やかに明るい。 全体的に夏の物語が多く、寒いこの時期に読んでも夏の空気を感じました。 表題作である「だれかのいとしいひ... 続きを読む »
角田光代の短編8つで、すべて男女の恋愛物語。ですが、ちょっぴりハッピーじゃ無いものばかりです。別れた彼氏の部屋に忘れてきたジミヘンのポスターをこっそり奪い返しに行く「ジミ、ひまわり、夏のギャング」。誕生日の長期休暇にハワイへ行き、ホテルのバーで明日結婚するという男性と出会う「誕生日休暇」。なんとなくうまく行かない彼氏と昔埋めた凧を探しにいく「海と凧」が良かったです。
意図せず再読…。
表紙の絵に惹かれて読みたいと思っていたのに、どうやらハードカバーで読んでいたらしい。記憶の頼りなさと記録の重要性を認識した。
ハードカバーと文庫は表紙が違うのがせめてもの救いか。
1行目で前に読んだことがあると確信したけれど、そのままするすると最後まで読み切ってしまった。
少し色あせた恋心を描いた話が多いように感じる。
寂しさと居心地の悪さが漂っているのになぜか不思議と落ち着く。例外は「花畑」くらいだ。
特に「ジミ、ひまわり、夏のギャング」と「だれかのいとしいひと」が好き。
ちょっと落ち込んでいた気持ちが和らいだ気がする。
「あきらめが悪いのが、角田光代の描く人物の特徴だ。」(p.227「解説」枡野浩一)
ぼくが角田光代をすきなのは、きっとそこなんだろうな、と。
いろんな恋愛が出てくる短編集。角田さんらしく、どこにでもいそうだったり、共感できたり何気ない日常だったり、うんうんって思いながら自然に読めちゃう話。誰かを大事にするっていろんな方法があるなあと。
装丁がかわいい。表題作「だれかのいとしいひと」と、「バーベキュー日和」がすきでした。仲良しの女友達を好きすぎて、彼女達の恋人にまで手を出す女の子、二人きりではうまくいかなくなった恋愛の間に姪っ子を置く女の子、なんだかみんな少しおかしい。なのにどこかで共感しちゃう。ちょっと一筋縄ではいかない恋愛短編集。
短編集。酒井駒子さんのイラストが表紙。素敵。
・転校生の会
・ジミ、ひまわり、夏のギャング
・バーベキュー日和(夏でもなく、秋でもなく)
・だれかのいとしいひと
・誕生日休暇
・花畑
・完璧なキス
・海と凧
みんななんだかどこかまちがっていて、でも、だからこそ愛おしいとおもえる。そんな話ばかりだった。
あなたにいとしい人はいますか。あなたのいとしい人にもいとしい人はいます。その人にもいとしい人はいます。そのままクルクルと世界を回り続ける。巡り続ける。そう、いつかあなたの元に帰ればいいですね。そのいとしさが。
角田さんの作品は、いつも登場人物に共感出来てしまう。
今回は短編がいろいろあったけど、どれもちょっぴり切ないけどほんわかできる作品でした。
三冊目に読んだ角田さんの本。 それまでなんとなく自分の中で、感想や好きな気持ちがはっきりしないでいた。 もちろんそれが悪いというわけではなくて、 ただすっきりしなくって、その理由も分からなくて、 もっとこの人の本を読んでみたいなあ、と思っていた。 この「だれかのいとしいひと」を読んでいる間も、そんな気分だった。 なんとなく読み始めて、気がつくと読み終わっていて、気がつくとまた読み始... 続きを読む »

3月に角田さんのエッセイを読んで、その文章から滲む人となりの楽しさから一度この方の本を読んでみたい、と思い手に取った一冊です。
酒井駒子さんが大好きなこともあり、この本を最初に選んでみました。
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