だれかのいとしいひと (文春文庫 か 32-2)

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  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167672027

感想・レビュー・書評

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  • ブクログのみなさん、naonaonao16gのファンの皆さま(一度言ってみたかった)、新年あけましておめでとうございます!
    本年もどうぞ、よろしくお願い致します!

    年を越えることを見越しての短編集を選びましたが、本当に年を跨ぐとは…
    クリスマスは1人でピザ、年末は忘年会ラッシュでいつも読書の時間にあてる電車の中では常に爆睡、3日連続でフェスに参戦するなど多忙を極め、なかなかゆっくり本を読む時間が取れず、結局読み終えたのは、実家でばあちゃんとこたつで過ごしたお正月でした。

    だれかのいとしいひと
    表題作よりも、わたしが好きなのは「誕生日休暇」で、わたしを救ってくれたのは「バーベキュー日和」で、これといった名言があるわけでなく物語が全体として刺さってきたのは「花畑」だった。
    ラストに収録されている「海と凧」はさすがは角田さん、男女の関係性を描く天才とも言うべきか。誰かと生きていくってこういうことなんだよなぁ、と、じわり。

    「誕生日休暇」の何がいいって、自分を守り続けるための習慣は安全だけれど、やっぱりそこにはスパイスが必要だよね、ってこと!それでこそ生きてて楽しいんだ!
    とはいえわたしはいつもスパイスを求めすぎて、例えるならば胡椒をかけるところにいつもハバネロをかけているのだ。
    2022年、わたしは胡椒と唐辛子とハバネロを上手く使い分けられるようになりたい…!
    と、言っておきながら先日新年早々お酒を飲み過ぎてやらかしました(泣)
    人ってそう簡単には変われませんね…

    「バーベキュー日和」にある救い、それは、そんなこともあるよねって、自分のダメな部分を肯定してくれている感じ。
    年末、カウントダウンライブで、サンボマスターが言ってたんです。
    「あんたらがこの1年、クソだったことは一度もないんです」って。
    自分のことを自分で貶めてしまうわたしには、その言葉はずぶずぶと入ってきて、そのまま涙となって溢れてきた。誰かにたくさん肯定してもらっても、なかなか抜けないこの思考。そう言われても…と自分を否定してしまう癖。
    もうそれは自分で自分を肯定してあげるしかたぶんなくて、でも結局わたしはお酒を飲んで、まるで自傷行為でもするかのように自分を貶めてゲラゲラ笑ってる。これで自分を好きになる?正気?
    わたしの中にどんどん溜まっていく、自分を好きになんてなれないエネルギー。
    でも、そんな風でしかうまくやれない自分がいる。そうやって必死で生きてる自分がいる。可愛いじゃないか。
    解説P227「どこかまちがっている。まちがっていて、僕みたいじゃないか」
    そっと、わたしの心の中のどうしようもなさに寄り添ってくれる、どうしようもなさの存在を肯定してくれる作品でした。

    「花畑」は、「人生っていろいろある」っていう、その「いろいろ」を、弟の交通事故から始まる不幸の連鎖という具体的なエピソードでもって表現していて、誰だってあの頃はよかった、であるとか、自分の人生こんなはずじゃなかった、っていうのをどこかで抱えていて、でもそれがその人の今の現実であって、過去のよかった頃にはもう戻れない。だからこそ今を一生懸命生きるしかないんだけど、でもどう足掻いてもきついししんどい。そんな時に寄り添い、背中を強く押してくれる作品でした。

    「完璧なキス」
    この作品を映画にしたいと思った。P169「吉祥寺東急の前にあるドトール・コーヒー」。その場所を、くっきりと思い浮かべることができる。
    ドトール・コーヒーにいる間に脳内で繰り広げられる完璧なキスのことと、ドトール・コーヒーの前を行き交う人々の観察。27ページの短編は主人公の脳内では一時間以上で、わたしは夢中になって数分で読み終えてしまった。30分くらいの短編映画にしたい。主演は成田凌。

    「海と凧」
    わかるなぁ。この、誰かと居ることで苦しくなってしまう感じ。
    1人の時間が欲しい、っていうのとは違う、意味のある1人。誰よりも誰かを意識してしまう1人。
    P195「そうだ、あのときは思いもしなかったのだ、この扉が私たちのあいだで、何か意味を持って閉ざされることがあるなんて」
    1人の時間が欲しい、ということと明確に違うもの。それは、「一緒にいたくない」だ。
    今回、久々に帰省をした。
    プライバシーというものに少しだけ欠けた我が家。
    お風呂に入っていれば開けてくるのではないか、湯船に長くいると怒られるのではないか、遅くまで寝ていると部屋に入ってこられるのではないか。
    そんなふうに、扉の外に意識を向け続ける。実家では一人でいる時の方が、よっぽど気を張る。
    だから実家では、自分の部屋にいるよりも扉が閉まっていないリビングの方が気を張らなくて済む。実家にいながらこの作品を読んで、誰かを意識する中での読書ってあんまり集中できないってことを強く思った。
    P192「私たちが合わないと気づかせるのは、習慣の違いではなくて、皮肉なことに、それらのことを言いながら相手の性質、もしくは存在を責めることができる、私たちのその後天的能力である。結局のところ、そんな特技を身につけたから、だがいの差異を許すことができないのだ」

    解説もよかった。
    解説を描いている桝野浩一さんが角田光代ファンというだけあって、文体のリズムなんかも角田さんを踏襲しているような感じが、読んでいて心地いい。
    作品→あとがき→解説、と流れるようにするすると進んで読み終えることができた。
    また、そのあとがきも収録の短編集「完璧なキス」と同じ構成になっていてエモい。舞台も吉祥寺っていうところも最高だ。

    2002年単行本化。
    名作は、20年経っても色褪せない。
    人の心に、こうして残り続ける。

    • naonaonao16gさん
      夜型さん

      こんばんは!
      コメントありがとうございます^^

      そうですね…
      フェスはきちんと感染対策をしているものにルールを守って参加してい...
      夜型さん

      こんばんは!
      コメントありがとうございます^^

      そうですね…
      フェスはきちんと感染対策をしているものにルールを守って参加していましたが、この時期に発信する内容としては不謹慎でした。
      ご指摘ありがとうございます。嫌な思いをさせてしまいましたね。本当にすみません。

      「ブクログ」という言葉がまさに「ブック」と「ブログ」という言葉を合わせたものだと思うんですよね。
      なので、単に本の感想を伝える、というものよりかは、自分自身のことも、発信・表現できたらという思いで書いています!
      そのように言っていただけて嬉しいです!

      こうして読んでコメントをくださる方に対して、不安を煽ったり不謹慎な内容にならないよう、今後は心がけていけたらと思いました!
      教えてくださり、本当にありがとうございます!

      こちらこそ、本年もどうぞ、よろしくお願い致します。
      2022/01/11
    • 夜型さん
      水を差してしまってナオナオさんが嫌な思いをしてなければ……と思いました。
      熱いお返事をありがとうございます。

      あっ、ナオナオさんは枕草子っ...
      水を差してしまってナオナオさんが嫌な思いをしてなければ……と思いました。
      熱いお返事をありがとうございます。

      あっ、ナオナオさんは枕草子っぽいです。

      清少納言さんは、日記文学の大家ですよ。
      100分で名著で枕草子の解説を聴きましたが、文章の通りのお人柄で、感受性が鋭くてハイパーエネルギッシュな人だったそうです。

      令和の清少納言さんと勝手に思うことにします。
      今後もナオナオさんの感想を楽しみにしています。
      2022/01/11
    • naonaonao16gさん
      いえいえ、仰る通りだなと反省し、気持ちを改めているところでございます!

      清少納言!今でいうブロガーですよね!笑
      感受性が高くてエネルギッシ...
      いえいえ、仰る通りだなと反省し、気持ちを改めているところでございます!

      清少納言!今でいうブロガーですよね!笑
      感受性が高くてエネルギッシュ…
      なるほど…たしかに重なる部分があるかもしれません…!
      おこがましいですがありがたいです!!
      ありがとうございます!
      2022/01/11
  • 『もし』昨年の暮れにたまたま仕事に空白ができなかったら。『もし』あの日、有休を取らなかったら。『もし』あの日、映画館に行かなかったら。『もし』そこで「蜜蜂と遠雷」に感動していなかったら。『もし』同作品の原作を手にしていなかったら。『もし』感想をブクログに書いてみようと思わなかったら。『もし』どなたも私をフォローしてくださらなかったら。『もし』「八日目の蝉」で角田光代さんと出会わなかったら。『もし』この本の表紙が何か心魅かれるものでなかったら。…『もし』のどこかが違っていたらこの感想はここに存在することはなかったでしょう。そして、存在しない感想をあなたが読むこともありません。『もし』が全部起きた偶然の帰結。そんな『もし』が導いた偶然の出会いが描かれる短編が収録されたこの作品。『記憶となると、もう全部が全部、ごっちゃである。夢も現実も、過ぎ去ってしまえば、どっちがどっちでも大差ないのだ』と語る角田さん。どこかにそんな記憶が混じり合ってそこに過去の自分がいるような、これはそんな不思議な雰囲気漂う短編集です。

    8つの短編からなるこの作品。随分と多種多様な作品から構成されています。いずれも2000年前後にバラバラに発表された短編を一冊にまとめたもののようです。しかし、どことなくまとまり感、不思議な一体感が感じられます。また、「だれかのいとしいひと」というこのすべてひらがなで綴られた書名が何かテーマ性を感じさせる不思議さを併せ持っているようにも感じられるこの作品。特に印象的だったのは次の二つの短編でした。

    一つ目は〈誕生日休暇〉。『去年中途採用で入社した会社には、誕生日休暇という特典がついており、誕生日とその前後一日ずつ、休みをくれるのだった』という『私』。そんな私は『休みをとるつもりはなかった。私はいつもどおり働くつもりでいた』のが、『職場の雰囲気に迎合するかたちで、しぶしぶ休みをとるはめになってしまった』と、休むことになったものの『さて何をしよう』と、『三か月前から悩みの種』となります。ありがたいことに、『旅行に行ったらいいわよ、とすすめてくれた』向かい席のよう子さん、『ハワイがいい…と力説した』同期のくりちゃん、『ハワイ通だとかでパンフレットを山のように届けてくれた』よう子さんの同い年の人、『チケットを安くとってあげる、とメールで言ってきた』したしく口をきいたこともない男性社員、と話がどんどん進む展開に『断ることを考えると、さらに気が重くなった』と考え出す『私』。『ハワイでもどこでもいってしまったほうがいいんじゃないか』とハワイ旅行を決めるのでした。そしてやってきたハワイで、『思ってもみなかった』という出会いが『私』を待ち受けていました。その出会いから思う『一個でも「もし」が現実になっていたらぼくたちはまた違う場所にいることになったんだろうし、でも実際、その一見なんのつながりもない「もし」は全部起きた』という偶然の出会い。とるつもりのなかった『誕生日休暇』を起点としたまさかの結末に至る展開自体にとても魅了された短編でした。

    二つ目は〈海と凪〉。この作品では、『彼は洗ったものをすぐにふきんで拭くが、私は自然乾燥で乾かす』、『鷹の爪を私は手でちぎってフライパンに放りこむが、彼はそれが単なるずぼらだと思っている』というような生活における微妙な考え方の違いを起点に展開していきます。『習慣の違いならばいつかすりあわせることができる』と言う彼女。でも、『私たちが合わないと気づかせるのは』、『それらのことを言いながら相手の性質、もしくは存在を責めることができる、私たちはその後天的能力である』と断じる彼女。『七里ヶ浜で電車を降りた。ホームに並んで立ち、海を見やる。初夏の海辺にひとけはない』という湘南の浜辺に『埋めることのできたものと許すことのできなかったもの』という、『そこにあった差異』に基づく二人の思い出が美しい余韻を残しながら描かれていきました。これは風景の描写含めとても印象深い作品でした。

    何かとびっきりのハッピーエンドが待っているわけでも、どんでん返しから来る大胆な結末が待っているわけでもないこの作品。地味な景色の中に埋もれてしまうような、それでいて、主人公に自分を重ね合わせられるようなそれぞれの人に合う物語がここにある。そんな雰囲気漂うこの作品。『もし、この物語のなんでもない光景のひとつが、読んでくれた人の記憶に、するり、と何くわぬ風情でまぎれこんだらいいな、と願っています』、と語る角田さん。どこか冷めたようで、どこか淡々としていて、それでいて確かな熱量を持った不思議な空気感の漂う短編集でした。

  • 短編集8作品収録
    いずれもちょっとしたお話でしたがいまいちその世界に
    入り込めなかった感じでした
    それぞれの主人公の気持ちなどはなんとなく理解できる
    ところもありました

  • 出だしから“そこに拘る?”と、一気に引き込まれる。「転校生の会」「誕生日休暇」「海と凧」が好み。読み進めながらあの頃を思い出す。転校先で生息域を確保するために足掻いた日々、もしあの時、違う決断をしていたら...。自分時間があっての他者と共有する時間の大切さ...。今、出会えて良かったと思える一冊。

  • 8編の恋愛の模様を綴った短編小説集。
    それぞれに実に角田さんらしい、なんとも一筋縄ではいかない難儀な性格の女性(男の子が主人公のお話も1つだけあった)が、なんとも難しくやっかいな状況下で、ややこしい考え方をして生き難い人生をな尚の事生き難くしている感じ。
    それがなんとも読んでいて心地いい。このあたりは作者の雰囲気作りというかひとつひとつ、細かい描写のうまさが素晴らしいなぁと思う。大好きです。

    なかでも「誕生日休暇」は最高に好き。
    この非日常性、というかハワイまで行ってこの心もとなさ、退屈さと時間の持て余し気味はどういうこと?というところで登場する意外なストーリー。素敵ですねぇ。
    「地獄の自己嫌悪巡りがはじまるよりは、バーで緊張しながらも酒をかっくらっていたほうがましだった」が、いいですね。

  • 恋愛もの短編集なので、強烈的に印象に残るようなエピソードはなかったけれど、「あぁ、”こういう会話”ってとても角田光代さんらしいなぁ」って安心して読めてしまう。
    「本当に世の中って、一見普通そうに見えても、色んな人がいるよね〜」って感じの。

    人と人は、結局のところ個々の生き物なので、「ほんのちょっと」のことが、「理解できなかったり」「許せなかったり」「納得がいかなかったり」する。

    そして、そんな自分にも「これだけは妙に拘ってしまう」とか「一般的な常識から外れてしまっている」部分もあって、そういうほんの些細な価値観のズレや、人間関係・人間模様を描くのがとても上手な作家さんだなぁと思う。

  • 男女の関係性は当の本人さえわからない。
    あの頃と現在とでも違うし
    ましてや未来なんて。

    この物語には色んなカップルが出てくるけれど
    なぜ関係が終わってしまったのか、
    若しくは、なぜ終わってしまいそうなのか
    曖昧なままだ。
    この曖昧さが決定的な何かを持っていて
    当人でも明確にできないモヤッとさを
    表現するとこんな物語になるんだろうな。

    浮気とか、DVとか、金の切れ目とか
    わかりやすい別れって実は少なくて
    こんなふうに当人でも掴めない、フワッとした何かによって
    どうしようもなく関係が途絶えることの方が
    実は多いのかもしれない。

  • 角田光代の描く主人公の共通点。

    あきらめが悪く
    一縷の望みに縋り
    合理的な判断ができない

    一言でいうと「認知が歪んでいるがそのことに自覚がないまま突っ走る」タイプが多い。

    行動の大きい小さいの差はあるが、普通の人間なら当たり前のように看過する出来事に執着し、何らかの結論を出そうと奔走するのだ。そして、どうなれば解決なのかは本人にも分からない。
    感情に流されるまま、執着心に導かれるまま突き進むのである。最終的に着地はするのだが、問題が解決していない。とりあえず主人公の気持ちに区切りが着く、というだけのゴールだ。
    逆に何も解決していないまま物語が一応の結末を迎えるところが、「それでも人生は続く」という感じでリアリティーを感じさせるのだった。

    角田光代の小説を読んでいると、不幸は人の数だけ違う形をしていると感じる。不幸の形がその人の個性なのかもしれない。

  • さっと手に取った短編小説。
    いい意味でそれほど残らない、頭の中にサササッと溶け込んでいくような物語だった。

    恋愛ものというそういった雰囲気はあまり感じられなかったが、物語の主人公各々が自分自身を見つめ、過去と対話している点がなんとなく心地よかった。

    短編小説者のほとんどに共通している点が、各々の他人にとってはそれほど大きくないが、自分には印象に残り、頭に居座り続ける、そういった過去を回想しているということ。
    梅雨の時期の涼しい夜の中、雨の音に溶け込みながら読んだという瞬間の切り取りが自分の中に強く印象付いた。
    梅雨、夜の雨、涼しい夜風、等々こういったものを肌で感じたときに、ふとあのときあんな本読んだなと思い出すのかもしれない、そう思った。

  • 寂しいけれど静かに沁み入る。
    もし後に別れるとしても、人と人が出会って同じ時間を共有することには価値があるんだなと思えた。意味はなくても、価値はある。

    それと、悲しいことの中にも絶望の中にも、美しいものを見つけることは可能だと分かった。周りに汚染されることなく美しいものは美しくあり続けるし、どんな状況においてもそれを見出すことは決して悪いことではない。美しいものはいつでも美しいと受け止めていいんだなと思った。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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