だれかのいとしいひと (文春文庫 か 32-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167672027

感想・レビュー・書評

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  • ラジオ文芸館朗読にて
    選ぶんじゃなくて流れてくるのがラジオ
    知らない作家さんで知らないジャンルに出会えます
    今回は「誕生日休暇」角田光代
    無理矢理自分を積極的に仕立てて
    違和感を感じているヒロイン
    違う環境で行動を変えてみると
    自分が変われることがある
    何も行動しなくても運命の流れが変わる事もある
    そういう人もいる

  • 誰かにとって大事な人(だいたいが恋人だが)に対する様々な感情を綴った短編集。
    転校経験の豊富な彼氏に、転校経験がないからという理由で振られた女子とか、同棲していた彼に新しい彼女ができて出て行かざるを得なくなった女子とか、親友の恋人と内緒で付き合っちゃう癖がある女子とか。
    不安定な男女の関係を描いている。

    正直言って色々共感ができないので、そういうお話として読んでみたが、やはり共感できないとスッと頭に染み込んでこない。
    心理描写は巧みだなと思うのだが、なんとなく受け入れられなかった。

  • 2020.2.27~

  • この方の本初めて読んだんだけど
    セリフや内容が若いわ~
    と思ったら私とあんまり年齢変わらなかった
    感性は年齢ではないのね

    短編集なんだけどテーマは一貫していて
    ちょっと不幸な恋愛をしている主人公が、少し前向きになる話
    恋愛している人は共感できそう

  • なんとなく全部ぼんやりと苦い。
    悲しいだとか、辛いだとかではなくて苦い。
    情景は思い出せるのに顔が浮かばない。
    あの頃の気持ちの続きはなんだっけ。
    上手くいくってどういう関係性のことで、
    恋人ってどういう存在の人のことだったか。
    男女の話ばかりではあるけれど、
    恋愛小説というより人間の複雑さ
    みたいなものをとても強く感じた。

  • 角田さん、すごい文書なのに地味~にさら~っと書いてあるから尚すごい。物語の中の感覚的な部分がすき。

  • みんな自分たちのことに一生懸命。
    好きな人のことを知りたくて、好きな人に知ってほしくて。
    分かり合いたかったり、隠し通したかったり、
    一緒にいたかったり、離れたかったり、
    どれでもなかったり…。
    まったく人ってのはすばらしい。
    .
    角田光代さんの作品は初読み。
    こちらは8話の短編集。
    角田さんの文章を読み慣れてきたときには
    言葉が体に染み込んでいくようだった。
    .
    最後の“海と凧”の2人。
    不器用だけど、それって自然な気もする。
    だからいいって、あると思うな。
    私は好き。
    .
    この物語のなんでもない光景いくつもが、
    私の記憶に、するり、と何くわぬ風情でまぎれこんだ。
    …あとがきを私の感想としてちょっぴり変換☺︎

  • 転校生じゃないからという理由でふられた女子高生、元カレのアパートに忍び込むフリーライター、親友の恋人とひそかにつきあう病癖のある女の子、誕生日休暇を一人ハワイで過ごすハメになったOL…。どこか不安定で仕事にも恋に対しても不器用な主人公たち。ちょっぴり不幸な男女の恋愛を描いた短篇小説集。

  • 本物語のそれぞれの主人公には感情を入れやすかったです。というのも、主人公の些細な感情ひとつひとつを取りこぼさないようにやさしく丁寧に描写されているからです。
    忘れようとしたちょっぴり不幸な恋愛が、ちょっとしたスパイスとして人生に効いてくるようなこともあると思えました。

  • 【誕生日休暇】これはなんとも言えない。運命なんてないのかもなぁ...いや、アレもコレも全部、なにもかも運命だ。

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著者プロフィール

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸科卒業。90年『幸福な遊戯』で「海燕新人文学賞」を受賞し、デビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で、「野間文芸新人賞」、2003年『空中庭園』で「婦人公論文芸賞」、05年『対岸の彼女』で「直木賞」、07年『八日目の蝉』で「中央公論文芸賞」、11年『ツリーハウス』で「伊藤整文学賞」、12年『かなたの子』で「泉鏡花文学賞」、『紙の月』で「柴田錬三郎賞」、14年『私のなかの彼女』で「河合隼雄物語賞」、21年『源氏物語』の完全新訳で「読売文学賞」を受賞する。他の著書に、『月と雷』『坂の途中の家』『銀の夜』『タラント』、エッセイ集『世界は終わりそうにない』『月夜の散歩』等がある。

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