対岸の彼女 (文春文庫)

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著者 : 角田光代
  • 文藝春秋 (2007年10月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167672058

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対岸の彼女 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • ナナコの涙の所、感動!
    29/6/25

  • ちょっと古い作品ですが、直木賞受賞作。
    主要登場人物は女性ばかりですが、男の私が読んでも、人と人の繋がりについてあらためて深く考えさせられます。
    現在の葵と小夜子、過去のナナコと葵の関係を対比させたとこが上手い(^^)
    面白かったです。
    伊豆急の駅のシーンはちょっと泣けました(^_^;)

  • 第132回 直木賞 受賞作品
    P327
    2016.3. @33

  • 薄っぺらい関係
    本当の意味での絆
    自分が本当に大切にしてるもの

    懐かしさとほろ苦さを感じました。

  • 小夜子目線の現在と、葵の過去とが場面場面で入れ替わって書かれており、始めは戸惑った。
    なぜなら、葵の人格が小夜子目線の今と、高校生までの過去とで全く違っていたから。
    これがあの葵なのか?何が彼女を変えたのか?考えながら進めていたら、いつの間にか夢中になって読んでいた。
    結局、何が葵を変えたのかは明確な答えはなかったけれど、ナナコのようになることで強くなるしかなかったのかな、と思う。
    小夜子と葵が意気投合して、徐々に立場の違いや価値観から亀裂が生まれていく、寂しいところは人間関係、こんなもんだよなぁとよくよく思いました。
    ラストはちょっとあっさりしすぎてたかな?
    でも、これでよかったのか。

  • ちよっと泣いた。

  • 132回直木賞受賞作品。人との付き合いが不器用な女性2人が主人公。その2人の心理にすご~く共感。グループに所属することにこだわる思春期や子育て世代。それは「ひとりぼっち恐怖症」なんだと作中に出てきて「そうだ~」と思う。人との付き合いに息苦しさを感じてもひとりぼっちがいやだから無理して人に合わせる。私もそうだったから引き込まれる内容で一気読みでした。この主人公2人、性格が真逆で陽と陰。今は陽気な葵は思春期の頃に影響を受けた友人に性格が同化しちゃったってことかな。でも私は葵さんタイプはとっても苦手。

  • 女同士の友達関係を鋭くついていると思う。
    公園デビュー。子どもがいる事で行動半径が狭まる入園前、いかに子どもと自分が遊べる友達を近所で獲得するか。引越しの多かった私には、大問題だった。小中高では集団の中で自分の立ち位置をなかなか掴めない私は、必ず1人はとても仲良しな子を見つけるのに必死だった。大学生になって少しはマシになって広く付き合えるようになったけど…そして大切な友だちに再会した時。葵とナナコのように何となく核心に触れられず、いつも会ってるかのように振舞ってしまう。本当に話したい事、話せたのか?どんどん社交的になって、誰とでも集団でもある程度うまく振る舞えるようになったけど、表面的でなく人と関わっていきたいと改めて思った。

  • 一人にならないためにとりあえず誰かと一緒にいようとしたり、自分の居場所ではないような居心地の悪い感じとか、
    自分にも思い当たる節があったのを思い出した。
    一歩踏み出していけば〜と考えることができるのでは無いか?と思える感じがした。

  • 人と出会うことについて。確かに歳を重ねると煩わしく思うこともあったり、学生時代は必要以上に必要としすぎてビクビクしていたり。
    とりあえず考えすぎず前に進むことが大事と思った。

  • 同い年、同じ青春時代を別の場所で過ごしていた2人の女性が、違う人生を歩んでいた中で交わった、1つの共通点。
    そこからの急速に増していく親密さと、しかしあることをきっかけに急速に覚める関係…

    帯にもあるけど、「結婚してる・してない」だけでも女性はだいぶ価値観が変わる。
    関係を支えていた交わる一点だけでは、きっかけにはなれど、本当には分かり合えない。
    「違うからいい」とは方便で、本音は同じような人とつるむことを求めているのかも。

    学生時代を歪んで過ごしたのち、社会人になる前に自分の歪みに気づき、軌道修正できた人にとっては、ややわかりにくい世界かもしれないけど、女性、とくに女子だった人たちにとっては、とてもリアルな小説だと思った。

    自分が選んだ人生を、人と違う、交わらないからといって否定する必要はない。
    女という生き物特有の、何かがあって、この小説はそれを敏感に察知できる人にしかわからない気がする。

    入院中、しかも妊娠中に読んだせいか、あまりよい読後感はなかった。独身の時に読んだら、また違ったのかもしれないと思った。

  • 友達がいなきゃいけないって、思ってた。いじめられたくないって思っていた。だけど、学校じゃないところに大切なものがあればそれでいい。本当に大切なものさえあれば怖くない。

  • 主婦で子持ちの小夜子。会社を起業し独身で奮闘する葵。35歳の2人の女性が主人公。小夜子目線の「現在」と、葵目線の「過去」。2つの視点で物語は進む。
    育児と仕事、旦那、姑との関係で悩む小夜子。
    女子高生ならではのグループ行動と友情で悩む葵。
    どちらも普遍的な悩みと言える。この物語の波と言ったら、やっぱり葵が高校生の時に起こした、親友・ナナコとの逃亡だ。そしてそれを知り、葵に不信感を抱き始める小夜子の心の動きがとてもうまい。
    35歳って言ったら私ともそんなに変わらない。その年齢で友達ってなかなかできないと思う。でも、二人の関係がとても素敵でうらやましく思えた。
    角田さんの作品では「八日目の蝉」も好きだが、この作品も個人的には上位だ。

  • 終わり方があんまりやったかな。
    ナナコ強いな。

  • 角田さんの作品はいつも登場人物に共感できるのだが、今回はそうならなかった。
    私がちょっと歳取り過ぎちゃったからな…。
    子育てしながら働くのが当たり前の昨今、アラサー世代の女性はそれぞれの立場で葵や小夜子に共感できるのでは?
    小夜子の筋の通し方がかっこいい。
    対岸の彼女というタイトルも納得。

  • 以前一度読んだもの。2度目読了。

    女の付き合いは濃密さと淡白さをうまくバランスを取りながら乗り切らないといけない。
    境界線が分からなくなるほど仲良くしておきながら、うらで平気で悪口を言い、その裏表や善悪すら自分で気づかなかったりする。

    そういう事から外れる勇気、一人でいられる勇気、そして自分と境遇は違っても同じ感覚の人と出会えると信じることが書かれていると思う。

    今の時代に合った題材で面白かった。
    というか、読んでいて身につまされた。

  • 脇役の旦那にイラッとしてしまった。本筋の彼女たちには最後まであまり心動かされず、読了。二週目はない。

  • たまに聞く学校でのいじめ、母親達の付き合いなど女性たちの苦労が自分のことのように伝わってきた。
    一緒だった頃に仲が良かったことは間違いないのに、一度離れてしまうと付き合いが途絶えてしまうのはよく分かる。
    その人のことは自分の中では大切な存在のままなはずなのに…。
    後書きで、人と出会うことは自分の中に鋳型を穿つこと、そしてその穴が内側から自分を温めてくれる空洞とありしっくりきた。
    穴が空いていて、どこか満たされていない感じはするが、確実に自分を豊かにしてくれている思い出、葵にとって魚子とはそんな存在なのかもしれない。

  • 働き始めた元専業主婦の女性と、小さな会社の独身女性社長。立場の違う2人の女性を軸に、物語は展開します。
    違うからこそ惹かれ合う部分や、違うからこそ分かり合えない部分がある。人は相手の立場に立つことなんてできないのかもしれない。それでも、主婦の小夜子が選んだ選択は、人はわかりあえるのかもしれない、人と人は寄り添えるのかもしれないという希望に満ちていました。
    苦しい場面もありましたが、だからこそエピローグ後の後味がさわやかで、心に残る物語でした。

  • とても共感できました。
    特に葵。
    最後は信じられる出会いが戻ってきて良かった!!
    複雑な過去、他者を信じることができない、どうせ裏切る。
    まさに僕の心情そのもの。
    どこかで求めているんですよね。
    著者はよく心をつく作品を書く。
    やり手やなぁ。

  • 自分に自信が持てなくなった時、つい対岸の彼女と比較して恨めしく思う。
    「する、しない...子供がいる、いない...それだけで、女どうし、なぜ分かりあえなくなるんだろう」
    本当はもっと共通する悩みであるはずなのに。

    人生には一生大事にしたい出逢いがきっとあるはず。でもそれはお互い育んでいかねば、あり得ない。

  • 2016/12/18
    人付き合いが苦手なんです。
    だからか読んでると息が苦しくなる気がする。
    決壊しそうなハラハラ感があるよね。なんか。
    リアルな感じがしんどいね。
    でもそこがいいのかな?
    安全な本の外側から眺めるのがいいのかな?
    こういう本の感想って表現しにくい。

  • 作品を通しての雰囲気が好き。対岸の彼女というタイトルも絶妙。女性ならではで共感できる部分も多く、とても良い作品だと思った。

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対岸の彼女 (文春文庫)の作品紹介

専業主婦の小夜子は、ベンチャー企業の女社長、葵にスカウトされ、ハウスクリーニングの仕事を始めるが…。結婚する女、しない女、子供を持つ女、持たない女、それだけのことで、なぜ女どうし、わかりあえなくなるんだろう。多様化した現代を生きる女性の、友情と亀裂を描く傑作長編。第132回直木賞受賞作。

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