- Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167674021
感想・レビュー・書評
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家族の元から離され、学校(ファシリティ)にて閉鎖的ながらも平穏に暮らす多国籍な六人の子供たち。
施設の職員である校長(プリンシバル)、寮長(RA)、食事番のミズ・コットンと共に
授業と実習の日々を送る中、彼等は各々の「自身が置かれた環境の真相」を推理してゆく。まるで実習(ワークショップ)で行う探偵ごっこの延長のように。
ある日、疑惑と平凡が共存する日々に一人の新入生が加入する。そこから急速に崩れ出す日常と現れる真相。
この学校(ファシリティ)の存在とは。彼等の共通する記憶の欠如が示す意味とは。
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ベタながらもそそられる設定。と言えどこれは読み終えたからこそのあらすじであり、
今回はなんの事前情報も無しで手に取ったので前半はちんぷんぷんかんぷんぷん。
半分は学校(ファシリティ)での六人の子供たちの健気で活発的な日常描写。
複数の謎と伏線は設置されるものの、果たして向かう先が悲劇なのか、喜劇なのか、はたまた永遠の平穏なのか。やれ全く想像出来ず(想像の放棄)本棚整理の使命感のみで読み進めた本作品。
結果から言うと
前半ページに二日かかり、後半ページは一時間での読了。そうです、後半からの読了スピードはベン....そろそろレパートリーを増やしましょう。ウサイン・ボルト。
テーマは〈ファンタジー〉
黒い物を黒と言えど、10人中9人が白といえばそれは白となる。
「この世の中の全ては嘘なのよ」
主人公マモルの母の言葉を借りるなら、私達の安定(と思っている物)そのものが 思い込み、すなわちファンタジー で成り立っているのかもしれない。
この 思い込み の不安定さを見事にミステリーとして成立させた本書は前半に設置したハードルを軽々と飛び越えて行った。
しかし敢えて言うなら、前半の丁寧な土台作りの割に後半のスピード感には少し粗を感じる。
粗と言うと語弊があるが、前半と同じ割合で後半のスケールを閉じ込めるのは少しばかり勿体なく感じた。
二日と一時間だもの、単純計算でも48倍のスケールでないと割に合わない(笑)
この勿体無さと着地点のボヤーっとした感じは私の好みでは無かったが、
ほぼノーガード状態の頭では十分に楽しめた。
ファンタジーの共同錯誤、異なる思想を持つ物は異教徒。「宗教戦争」の始まりだ。
これは現代の至る所で勃発している、と私は思う。自身のファンタジーを脅かす存在に対しての敵対心には言葉は悪いが異常さを感じてしまう。
いきなりの語彙力爆弾を投下するが、
やっぱ平和が良い。平和が理想であり私のファンタジーだ。威圧に額の筋肉使うより、笑顔でほっぺた酷使して皆で仲良くリフトアップしたいものである。 -
緻密に殺人事件を解き明かす推理パートと、世界を転覆させる大技が光る #神のロジック人間のマジック
家族と引き離されてしまった主人公は、とある学校に引き取られる。同じような境遇の仲間たちと生活を共にし、一風変わった探偵の授業が行われていた。ここはいったいどんな学校なのか?
素朴な疑問を胸に暮らしていた主人公だったが、新入生が入ってきた時、その学校に不穏なことが訪れて…
だまされたー!というレビューが多く、皆さん読書を楽しんでおられますね。
それ自体は喜ばしいことなんですが、さて、この本の「真の恐ろしさ」にお気づきでしょうか。
なんとも謎に包まれた不思議な世界、森に迷い込んでしまったような雰囲気で進む物語。真相がわかったとき、この世界観の本当の意味がわかる…
読者のこれからの人生に直接訴えかけてきているんです。よく考えてください、決して他人ごとではないのですよ。
と、説教臭いことはさておき、面白い作品でしたね!
物語の導入から、どんどん不可思議な世界観を煽っていく描写はお見事。どういうことなのか、知りたくて知りたくて、読む手がとまりませんでした。
登場人物もホントよくできている、各々キャラクターが立っていて、主人公たちが迷い込んだ世界に思いっきり感情移入してしまいした。
そして本作はなんといってもミステリー要素が素晴らしい。
綿密な事件を解決していく様は、がっつり本格ミステリーで読み応えはバッチリ。そして最後には大技で、とてつもなくしびれる衝撃度に見舞われます。
なお本作は絶版となっており、改題されて再販されているようです。
改題の書名は「神のロジック 次は誰の番ですか?」です。
ほら、怖いでしょ。
意味が分かると本当に怖い本作、ミステリー好きには超オススメしたい作品でした。 -
目に見える物が真実とは限らない。寄宿学校に隔離された子供達。最初は探偵養成所,仮想世界を想像。7人目の新入生が入り平和な学園生活が壊れる。自分の世界を守ろうとする狂気が殺人事件を誘発。
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「七回死んだ男」など面白い作品が多い作家さんなので、期待が大きすぎたかも。
謎の学園に集められて謎の授業を受ける生徒達…なんてめちゃくちゃ面白そうな設定なのに、いまいちページが進まなかった。
主人公以外の登場人物の呼び名を統一して欲しかった。主人公が心の中でつけたあだ名と、本名とが入り混じるので単純に読みにくい。
全体的にあんまり盛り上がらずに終わった。 -
家族と引き離され学校(ファシリティ)に連れて来られ、隔離されて暮らす6人の多国籍の子供たち。毎日の授業と実習、遅刻にきびしい校長先生(プリンシパル)と寮長(RA)、ミズ・コットンの半流動食の食事。そこに新入生が加わることになるが。
夢の中でも異次元でも通りそうな不思議な謎の場所・状況。謎というより、納得させる説明をどう組み立てるか、みたいな。 -
メインのネタだけ覚えていた状態で再読。意外と伏線は張ってあったのだな、と思うがアンフェアであることは変わらない。しかしアンフェアさを越える魅力が本書にはあるのも事実。面白かった。
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違和感ある話ですが、グイグイ引き込まれました。おもしろかったです。
私の感じた違和感は、少年少女の会話、「学校」の体育です。このてのどんでん返しの、極々小さいものは感じたことがあります。
りまのさんからコメント来るとテンション上がっちゃいます。いつもありがとうございます(っ ¨̮ )╮=͟͟͞͞ 好
りまのさんからコメント来るとテンション上がっちゃいます。いつもありがとうございます(っ ¨̮ )╮=͟͟͞͞ 好