神のロジック 人間のマジック (文春文庫 に 13-2)

著者 :
  • 文藝春秋
3.63
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本棚登録 : 968
感想 : 129
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  • Amazon.co.jp ・本 (349ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167674021

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった!久しぶりに、ただただ続きが気になってどんどん読み進めた。
    前半はあまり動きのない、ただなんとなく違和感の残る学園ものの話。後半、急にギアが変わりスピード感が出て、前半の違和感の理由が次々に明かされる。そして、読み直すと登場人物のセリフや行動の意味が全く違うものになっているのも面白い。
    最後、マモルが、かつての母親がしていたことと同じ道を辿って行くのも印象に残った。

    この本の感想とは違うのですが、ネタバレ内容を含む感想で『「○◯」という本と結末が同じだった!』という感想を見てしまい、ちょっと残念な気持ちに。まだ読んでいない本の結末を知ってしまうことになるとは思っていなくて。

  • 結構意表を突かれてしまったよ
    タイトルから深読みし過ぎてたぽい
    確かに違和感あったんだよなー、超無防備でアッパーくらった感じ

    宗教感というかマイノリティが不遇な日本では妙に納得できる描写があって俺は好きなテーマでした


  • 謎の学校で授業を受ける8人の小学6年生ぐらいの男女。
    ユアハイネス・けらい・中立の3人と、ステラ・ポエト・主人公のマモルの3人の2派閥ある。
    お菓子が盗まれて自動販売機に戻される怪事件が起きたり、授業という名で推理させられる謎を解いたりする。

    が、実は少年たちは老人。自分を少年と信じてる老人たちで、周りからも本心で少年と認められると嘘が本当になるというマッドサイエンティストの実験の一貫であった。

    ステラが幻想を破壊してくる新入生を殺害し、寮長が事後処理をする。コミュニティを完膚なきまでに破壊して終了。

  • 独特の雰囲気のある話だった。本の世界にがっつり浸れるのは久しぶりだった。叙述トリックの本というのは知らなかったので、見事に騙された。最後に世界がひっくり返る感覚が面白かった。この人の本をもっと読んでみたい。

  • 11歳の僕は唐突に親元から引き離されある施設に預けられた。 異国の地で異国の同級生との共同生活を行う、そこでは<実習>という名の推理合戦の課題が課される。 スパイの養成施設? 特別な才能の持ち主? 僕たちは一体何の為に集められたのか。 新入生の登場に揺れる級友、学校に潜む“何か ”が目覚めようとしていた・・・。

     
     10年以上振りに再文庫化され手に入りやすくなりました。 でも反復するような旧題の方が素敵かな。 
    物語は11歳の主人公が突然異国の土地の施設に飛ばされることから始まる。 自身の存在理由、施設の目的をクラスメイトと推理するも分からないまま時は過ぎていく、しかし新入生の登場を機に事態は一変、ホラーなのか或いはファンタジーなのか現実なのか空想なのか終盤に至るまで輪郭さえも掴めさせないようなアクロバットなストーリーになっている。

  • ううん、やられた!異教徒って…そういうことね。後味は決して良くないが、読んでいる途中で感じていた違和感が一気に腑に落ちた爽快感がある。雰囲気が『約束のネバーランド』や『麦の海に沈む果実』に似ている感じがした。こういう学園物のミステリ好きなんだよな~。はて、学園と言うのが正しいのだろうか。

  • 叙述トリック

  • 西澤保彦さん好きなら間違いなく楽しめる。
    読者だけでなく作中人物も騙すとは…

  • 3

  • 面白かったけど、途中から年齢のことはわかってしまった。犯人と動機は、施設の目的とか、狂っててとても面白かった。

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著者プロフィール

1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒業。
『聯殺』が第1回鮎川哲也賞の最終候補となり、1995年に『解体諸因』でデビュー。同年、『七回死んだ男』を上梓。
本格ミステリとSFの融合をはじめ、多彩な作風で次々に話題作を発表する。
近著に『夢の迷い路』、『沈黙の目撃者』、『逢魔が刻 腕貫探偵リブート』などがある。

「2023年 『夢魔の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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