澪つくし (文春文庫 あ 42-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 184
感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167675028

感想・レビュー・書評

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  • 終始雨が降ってるような作品。
    または曇り。
    非現実的な話なんだろうけど、現実っぽく思ってしまう。
    不思議な世界観

  • 初めましての作家さん。
    本の紹介にある通り、哀しみと恐怖に溢れる作品ばかりですが
    本作は、読んでいる途中で不可解な恐れが湧き上がってくる。
    いわゆる不気味という奴ですね。
    不可解な事って、それだけで怖いでしょ。
    幽霊のソレとは違う、わからない事への恐れっていうのかな?
    同時に、そこには哀しみが寄り添っている。
    そして、温かさもあるからたまらない。
    日常の中で気付いたらそこにあったという
    そういう怖さの構成が絶妙な作品達です。

  • これもあげます本からゲット。どのお話も読後は粛々とした気持ちになるよなぁ。あの世界とこの世界はそんなにも近かったのか、と思う。家を買う時は、本当その土地を調べないとだめだな、って思った。短編集ってたいてい私読んだそばからよほど印象が強くないと忘れてしまうけれども、読後タイトルを見て「あぁいうお話だった・・・」と思い出せる印象の強さがある。

  • 現代の「陰翳礼讃」かな。
    元気で 明るく 清らかに
    の 真逆にある
    不健康で 暗く 陰なる
    ものたちを
    しみじみと 描き出すと
    この 小説群となるのでしょう

    自分の中にある
    「陽」を求める心と
    「陰」に親しむ心の
    双方に連れて行ってくれる
    一冊です

  • 地方に伝わる伝承や習わしなどをモチーフにしたホラー短編集。読後感は怖いというよりも、切なく悲しい。しかし、ほんのひとさじだけ、ぞわりとするような怖さを残す。

  • 1つ1つのお話はよくまっとまっていて
    面白かったです。
    ただ、私自身がこの手の話があまり得意でないので……
    そんなわけで★4ではなく★3にしました。
    異世界とかオカルト系の小説が好きなかたには
    お薦めです。

  • どれもこれもコワイ話でした。
    なんだけど、、読後感はなんか、、物悲しい感じがしました。

  • 最初の「かっぱタクシー」で背筋がゾゾってなった><
    ホラーと呼ぶほどではないけど、
    静かな怖さがある。

  • 不思議系短編集。。てゆーかホラー?
    「かっぱタクシー」、「三途バー」など。
    死にまつわる話ばかりかな
    ホラー短編として読むなら。。普通です。

  • 表題にもなってる澪つくしの2話がやっぱり好きでした。

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著者プロフィール

明野照葉

東京都生まれ。一九九八年、「雨女」で第三十七回オール讀物推理小説新人賞を受賞。二〇〇〇年、『輪廻RINKAI』で第七回松本清張賞を受賞、一躍、注目を集める。ホラーやサスペンスタッチの作品を得意とし、女性の心理を描いた独自の作風はファンを魅了してやまない。『汝の名』『骨肉』『聖域』『冷ややかな肌』『廃墟のとき』『禁断』『その妻』『チャコズガーデン』(以上中公文庫)、『女神』『さえずる舌』『愛しいひと』『家族トランプ』『東京ヴィレッジ』『そっと覗いてみてごらん』など著作多数。

「2020年 『新装版 汝の名』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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