心では重すぎる 上 文春文庫

著者 :
  • 文藝春秋
3.47
  • (25)
  • (52)
  • (119)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 629
感想 : 40
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167676018

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大沢在昌さんの代表作の1つ。
    こういうハード・ボイルドものを書かせたら彼はめちゃめちゃ上手い。

    私立探偵・佐久間公にもたらされた依頼は、かつて『少年ユニバース』で「ホワイトボーイ」という大ヒット作を生み出し、その後何本かの読み切りを書いて消えてしまった漫画家・まのままる。
    コミックス累計1億部以上、編集者の都合で無理な連載をつづけさせた、連載終了後、売り上げが一気に何万と落ちたなどのまのままるの人気ぶりは、これって鳥山明のことか?って思った(真ん丸してそうな名前だし)。
    多くの子供たちを熱中させるマンガの現場って、ものすごく過酷なんだな。

    薬物依存者の更生施設「セイル・オフ」の若者に手をさしのべる理由について、佐久間は「責任」があるからという説明をしている。
    「親切でかかわった人間は、途中で手をひくことができる。親切ややさしさには、限界量というのがある。その限界量を使いきるまでのものだと俺は思っている」
    なるほど、そういう考え方があるのか。
    いわゆるヤンキーの兄ちゃん・姉ちゃんがたくさん出てきて、佐久間はそういう若者たちの世界にドンドン足を踏み入れて行くので、自分がそのような生徒と関わることになったとき参考になりそうだなあと考えながら読んでいた。

  • 心では重すぎる 上 文春文庫

  • 失踪した人気漫画家を探してくれとの依頼から、その弟のやくざ、魔女と呼ばれている女子高生、薬物依存の少年などが登場する物語。SMの専門家に会ってアドバイスを受ける内容は、示唆に富んでいると思う。

  • 必読です。

  • レビューは下巻に

  • ハードボイルド小説。
    渋谷で繰り広げられる麻薬の物語。

  • 一度読んだ作品だが、間違えてまた買ってしまった。
    読み始めてすぐ気づいたが、結末を待全く思い出せず、内容も面白そうだったのでそのまま読み進めた。
    ハードボイルドで読みやすく暇つぶしには良かったが、結局何が言いたかったのか?さっぱりわからない作品だった。
    結末もうーん。という感じ。
    だから、覚えてなかったんだ!と納得。

  • 2013/02/02 読了

  • 読了。

  • 佐久間公シリーズはやっぱり面白い。(^_^)b

全40件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

大沢在昌の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部みゆき
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×