闇先案内人 下 (文春文庫 お 32-4)

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167676049

感想・レビュー・書評

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  • ワケありの客を高飛びさせる稼業「逃がし屋」。どこかの国の要人をめぐり、逃走と追跡、襲撃と防護…、権力をめぐる謀略と死闘が渦巻くハードボイルド。

  • 後半グイグイ引き込まれる。

  • 忽然と消えた「客」の背後にはもう一人の「逃がし屋」の影が…。跡を追って東京に戻った葛原を迎えたのは、工作員、在団特務、ヤクザ、公安が入り乱れる「戦争」だった。誰が裏切り者で、誰が囮なのか?殺し合いに大義はあるのか?権力をめぐる謀略と死闘が渦巻く中で、はたして「客」は逃げ切れるのかー。

  • 北朝鮮を思わせる某国の要人が日本国内に秘密裏に潜入し、アメリカや日本と秘密会談に臨む手助けをすることになった逃がし屋の葛原。

    警察組織、同業者、暴力団、かの国の工作員グループと追っ手が増えてくると、俄然物語が加速する。サスペンスたるもの、こうでなくては!

    下巻に入ってから、物語の密度が濃くなり、警察組織内部の軋轢やかの国を取り巻く国外情勢などにもまれていき、葛原たち逃がし屋が息も絶え絶えになっていく姿に、手に汗握る。

    カーチェイスや銃撃戦のシーンは、圧巻だ。
    やはり、大沢氏の面目躍如だ。

    著者の作品で、新宿鮫シリーズ以外は初めてだった。
    さすがだった。

  • 読み通すのは結構大変だけど、かなり複雑にこんがらがりそうな展開を、うまくまとめる作者の力量に感心した。やっぱり大沢在昌は面白い。

  • 大沢さんの作品には、これを外したら自分でなくなるというギリギリのところで命を張る男や女が大勢出てくる。
    なんと取り扱いが難しい連中なんだろう。
    だが、いつもフラフラ泳いでいる自分には、魅力的でまぶしく見える連中だ。

  • ハズレがないです。

  • 2008.03.22 読

  • 久々に堪能。読み応えあった。

  • 大沢さんの書いた物は自分にあっているようで、この闇先案内人も楽しく読ませて頂きました 現実の世界にもこんな逃がし屋が存在しているのではと思ってしまいました 

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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