西日の町 (文春文庫)

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著者 : 湯本香樹実
  • 文藝春秋 (2005年10月7日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167679590

西日の町 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 僕と母の暮らすアパートに、ある日、転がり込んできた祖父の「てこじい」。それ以来、部屋のすみでじっとうずくまったままのてこじいは、夜になっても決して横になることもない。てこじいを邪険に扱う一方で、食卓に好物を並べたりと、戸惑いを見せる母。かつて、北海道で馬喰(ばくろう)として働き、朝鮮戦争時は米兵の遺体を繕う仕事をしていたなどと語るてこじいに、10歳の僕は次第にひかれていく…。

  • ゼミの先生の研究室の本棚を見ていたら、場違いののようにポツンとあったので、先生に借りて読んでみた。
    たんたんと読んでいたのだけど、最後ちょっと泣きそうになった。
    で、久しぶりにお父さんに電話してみた。
    家族って、いいなって、改めて思わしてくれた本。

  • 2015.4/24 『夏の庭』と同様、老人と少年が織りなす物語。でもそれが突然転がり込んできた今はやつれた放蕩者の祖父っていうのが...言葉は多くないのにリアルで読み進めてまう。祖父の関係にハラハラする少年や、恨みつらみを抱えながら放り出せない母親の気持ちが手に取るように分かる。静かに涙した。

  • 母とてこじいの確執が淡々と、そしてしっとりと語られます。
    てこじいを邪険に扱いながらも、どこかに子としての優しい心遣いを見せる母。そしてだんまりを決めつつも、母のために行動に出るてこじい。
    心情が直接語られる訳では有りません。10歳の僕の目を通して描かれる母とてこじいの矛盾した行動が、二人の精神の揺れのようなものを描き出して行きます。このあたりの描き方はとても上手さを感じさせます。
    湯本さんは初めてです。2冊目のつもりだったのですが、梨木香歩さんと混乱してたようです。「夏の庭」と「裏庭」そのあたりが混乱の原因かも知れません。この作品はなかなか気に入ったのですが、他の人の書評を見る限り「夏の庭」の方が代表作のようですね。これもそのうち読んでみましょう。

  • 人から読むようにオススメされた本だが、何が言いたかったのかひとつもわからなかった。

  • 2016 11/19

  • 定期的に読みたくなる、ほんわかしたような、でも突き刺して来るような、なんとも表現しがたいジャンルの作品。普段は思い出さない(僕は思い出しまくっているが)自分の素になっている思いに繋がるからかも。
    後書きの佐藤渓の詩もかなり気になる。

  • 芥川賞候補作。僕のアパートに「てこじい」という母の父が突然現れて居つく。母はてこじいに冷たい態度だし、てこじいもほとんど話もせずただ居るだけだった。てこじいの秘密もだが、母の秘密、母の秘密ためにてこじいのとった行動。とにかくこれで良かったのだと、読み終わって涙がでる最後でした。

  • 家族の為を思うけど、不器用な父親と娘と孫の物語。
    この3人の関係性だからこそ成り立つ物語だと思う。
    ひどい父親と思いつつも、いい思い出を思い出したり
    娘だって心から憎んでいるわけじゃないけど、
    納得いかないもどかしい思い。
    その間を埋める孫の存在がとてもよかったです。
    卑屈にならず、いい子でほっとしました。

  • 設定がよかっただけにちょっと拍子抜けの普通さ。

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西日の町 (文春文庫)の作品紹介

西日を追うようにして辿り着いた北九州の町、若い母と十歳の「僕」が身を寄せ合うところへ、ふらりと「てこじい」が現れた。無頼の限りを尽くした祖父。六畳の端にうずくまって動かない。どっさり秘密を抱えて。秘密?てこじいばかりではない、母もまた…。よじれた心模様は、やがて最も美しいラストを迎える。

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