黄金の華 (文春文庫 (ひ15-2))

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著者 : 火坂雅志
  • 文藝春秋 (2006年1月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (489ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167679712

黄金の華 (文春文庫 (ひ15-2))の感想・レビュー・書評

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  • 徳川幕府開幕当初、経済を活性化させ徳川の力を強めるため
    徳川家の財政をあの手この手で取り仕切った後藤庄三郎を描いた作品です。

    「銀座」の語源となった、銀や金を扱う場所をつくったり、
    小判を始めとする江戸時代に流通する貨幣をつくったり、
    海外との金銀の交換比率が違うことに着目してひともうけしたり、
    あんまり歴史の表舞台には出てこないひとだと思うけど、
    すごい功績を残したひとです。
    すごい高い地位までいっても賄賂とか受け取らなかったっていうのもすごい!

  • 金にまつわるお話はやっぱりおもしろいなー。
    「よのなかねかおかおかねかなのよ」やっぱお金っていいよね~。

    ___

    p190 日本橋富沢町。江戸時代の古着屋元締めであった鳶沢陣内(本作品では鳶坂陣内)の名字から鳶沢町と呼ばれた地名が富沢町になった。今度中央区に行ったらこの場所に思いを馳せてみたい。

    p245~247 秀吉の経済政策の失策を考えている。秀吉は天下統一をなし、その集めた金銀財宝を湯水のように使い経済を活性化させた。しかし、それは一過性の好景気で、インフレと過剰供給を生み出し、社会の安定はもたらせなかった。そこで秀吉は唐入りによる新たな戦争特需を生み出そうとした。偽りの経済活性に偽りを重ねようとしたのである。庄三郎はそれを反省し、健全な経済発展を実現しようとした。
    戦国時代の何がいけないかって、経済が掠奪経済だからいけないんだよね。徳川幕府はその掠奪経済を終焉させたとからすごいのである。

    p249 「満つれば欠く」庄三郎は自分の息子に銀之助と名付けた。松永久秀が納屋助左衛門の新築の柱に傷をつけたのはあまりに完璧すぎる家だったからという逸話にあやかっている。家康の日光東照宮も完璧を嫌っているし、こういうのが日本人の性質なんだろうね。

    p284 「為政者たる者の役目は、無秩序の中に揺るぎない秩序を築くことである。」家康のクールな一言。戦国時代はカッコいいけど、つまり欲望の濁流に日本が飲み込まれていただけなのである。かっこいいけれど、社会は退廃の一途だったのである。やはりそんな時代は終わらせるべきだったのである。家康、かっけぇんすよ。

    p322 庄三郎はインフレについて理解していた。すげぇな。
    やっぱ経済を学問として体系づけた人は偉いよ。でもその経済の知識はみんなが共有しないとアカンよね。今はたくさんの人が経済について学べるからホント良い社会だ。

    p409 「窮地に立たされた時、いかに行動するのか。男の真の値打ちは、ただ、その一事で決まる。」
    家康のクールな一言その二。家康の人生は「危機を好機に」で乗り切ってきた。危機を感じているなら、そこにどこか好機が隠れているはず。そういう人生にしたいわぁ。

    p417 本多正純を陥れようとした事件、主犯の岡本大八と有馬晴信がともに切支丹であるということを使って逆襲した。江戸時代のキリシタン迫害とかって、結局政治の道具として使われた結果なんだなぁと思いました。宗教は怖いものではありません。



    後藤庄三郎の家は今の日銀の場所。庄三郎は今でいう日銀総裁になったのだ。すごいよね。

  • ムネが熱くなります。

  • 江戸初期の日銀総裁といえる後藤庄三郎を描いた作品です。商人を主人公にした長編なのであまり期待していなかったけど、読み進むほどに没頭。さすが火坂さん、ストーリーがしっかりしていてとても面白い。
    ちなみに現在の日銀がある場所は、後藤庄三郎の屋敷跡だそうです。

    2007.1.18読了

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