ヒートアイランド (文春文庫 か 30-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (466ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167686017

感想・レビュー・書評

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  • ヨツドモエ、三巴。どこからでも主人公視点。→ギャングスターレッスンへ

  • ヒートアイランドシリーズを通しで読んでみようと、10年振りに再読。

    渋谷を舞台とした、ストリートギャングとヤクザの抗争劇、派手で痛快な格闘もの、という印象しか残っていなかったが、まあ、再読して、その通りの話だった。

    今回は、裏金強盗チーム柿沢・桃井の目線で読んだ。柿沢らはアキ達にまんまと嵌められてしまうのだが、窮地を脱して奇跡的に生還する、そのタフさが読んでいて痛快だった。

    さあ、次は「ギャングスター・レッスン」読まなきゃ。

  • 若者たちとギャング・暴力団とのハラハラドキドキの物語。

    主人公の乗っている車がすごい。
    ① インプレッサ WRX/STi VerⅣ
       タービン交換 ブーストアップ等 600PS

    ② ユーノス 500 20GT-i
       ツインターボ化 ボディ補強等 400PS

    ③ ヤマハ V-max

    とても魅力的な車たちが登場します。

    映画化もされていて、小説は続編が2冊でているようです。
    順番に見ていきたいと思います。。

  • 懐かしの映画「ロックストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」を彷彿させるスピード感ある展開。作者らしさも随所に感じられる。

  • 垣根さんって物語を練って、そして魅せていく天才なのかなと思っている。ワイルド・ソウルも、午前三時のルースターもそうだけど、話の種を蒔いてそれを成長させ、盛り上がりをつくる。そして何をおしてもクライマックス以後が秀逸なのだ。つくりがうますぎて叫びだしたくなる(実際に叫んだ)。
    主観的な話をすれば、この人の本は長編なのにだれないのだ。テンポがよくて話がぐいぐい進む。リーダビリティ溢れるので途中で息継ぎせずにクライマックスに入れる。クライマックスに入ってしまうと息つくひまもないので気づいたら終わっている。話がまとまっていて面白いのでそのスピードで読むと疾走感があり、読後の爽快感もすさまじい。

    あえて苦言をていするならば、人物の深みがもっとあってもいいような気がする。しかしながらこれを要請するとこのくらいの分量ではおわらないのだろうな。
    あとメインキャラの老成がすごいので、こいつら何歳だろうか、となるときもある。

    本作はシリーズものだそうである。
    すでに続編は購入済みである。

  • 垣根さんの作品は初めてです。

    渋谷のストリートギャングとプロの強盗、ヤクザが絡むテンポのよい抗争劇。
    主人公はストリートギャングのリーダー・アキなのですがどの登場人物も魅力的で、引き込まれるように読むことが出来ます。

    プロの強盗がヤクザの営むカジノバーの売上金を盗み、その盗んだお金を、うっかりストリートギャングのメンバーが奪ってしまったことから展開されるお話。
    男性好みだろうと思いますが私は楽しめました。

    渋谷を中心とした地理描写がかなり細かいので情景が目に浮かぶようでした。
    逆に言うと、都内の地理に疎い方には非常に読みにくいかもしれません。

    エンターテイメント性の高い作品です。

  • アクション、スピード感、設定、とても好き!
    裏金強盗の二人を追って、シリーズ4作読了。
    5作目を待つ続けているのですがーー。

  • イマイチ、主人公達に共感できなかった。
    どうしてもオッサン側の目線で読んでしまい、
    オッサン達を応援してしまう。

    これちゃんとオチつくのか?
    と心配になる展開だが、ちゃんと丸く収まる。
    そのロジックはよく練られており唸らされる。

    土地勘のないかっぺには、東京の地理がよくわからん。
    地名や店舗名を出されても全く映像が目に浮かばん。

    今回も例にもれず車の描写がくどい。(クルマ好きとしては褒め言葉)
    今回はインプレッサとユーノス500。

    エピローグで次回作を匂わされるのだが、それがまた胸熱。
    まさかそうくるとは思わなかったが、読み手としては大歓迎な最後。

    いつか続編を読もう。

  • 著者の作品を初読み。ならず者達が入り乱れての暴力と知略が絡み合い弾けるハードな群像劇。途中から緊迫感がすごくてドキドキしながら読んだ。たまにはこういう世界観の作品も楽しい。

  • 車好きに読んでもらいたい一冊
    車好きな垣根さんならではの描写が多くあります

    請求記号:913.6/Ka25

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著者プロフィール

1966年長崎県生まれ。筑波大学卒業。2000年『午前三時のルースター』でサントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『ワイルド・ソウル』で、大藪春彦賞、吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞の史上初となる3冠受賞。その後も05年『君たちに明日はない』で山本周五郎賞、16年『室町無頼』で「本屋が選ぶ時代小説大賞」を受賞。その他の著書に『ヒート アイランド』『ギャングスター・レッスン』『サウダージ』『クレイジーヘヴン』『ゆりかごで眠れ』『真夏の島に咲く花は』『光秀の定理』などがある。

「2020年 『信長の原理 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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