| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
芥川賞作家、大江健三郎賞作家の長嶋有の作品。
主人公はフリーのゲーム作家。
離婚した元妻、友だちのプレイボーイ社長
その恋人たちが織りなす男女物語。
でも、何か青春ストーリーに読める。
時系列をずらした構成により
何か人間の記憶の流れで再構成されている感じ。
ある出来事があると、そのきっかけを思い出す。
そんな風に人の記憶の時間は流れている。
その流れに沿って、再構成されている気分。
キャバクラとか、やり手社長とか、
ゲームプログラマーとか
何かキャプキャピした領域を描きながら
けっこう青春している。
なぜか懐かしい感じがした。
若さを描いているからかな。
別れてもなおひんぱんに連絡が来る元妻って
離婚者にとっては、あり得ない感じですが。
この辺の話はちょっと個人的に痛い。
『ボクらの時代』長嶋有×綿矢りさ×名久井直子がきっかけで読んだ一冊。たぶんこの本の装丁は名久井さん。綿矢さんの本も早く読んでみたい。
この類は「よしっ!読むぞ!」って挑まないと挫折しそうになるし、読むのにだいぶ時間がかかったけど読後感がなんかよかった。また読みたいと思った。
『猛スピードで母は』につづいて長嶋有作品2作目。
前回の作品で感じた、ピンと張り詰めた透明度の高い空気感、それをもう一度味わいたいと思い本書を手に取った。
はたして、その心地よい空気感は本作でも感じることができた。
しかも前作より尺が長いので存分に浸ることができた。
話は男女間の関係(結婚・離婚・再婚)を軸に進む。
それは「サイドカーに犬」、「猛スピードで母は」と同じだが、
前2作では小学生の目線で一歩おいて描かれていたのに対し、
本作では主人公本人も当事者としてそこに加わる。
前2作との距離感の違いが面白い。
再読です。 偶然なのですが、ちょうど一年前に読んでいるんですね、私。 冬にふっと手に取りたくなる本、なんでしょうか。(*^_^*) 今回もとても面白く読みました。 主人公の七郎にしろ、その友だちの津田にしろ、平凡な主婦の私 には全くもって守備範囲外の男たちなんだけけど、(七郎は優秀なゲームプランナー、津田はなんだかわからない内容ながら大胆に事業を展開する起業家、しかも2人とも方向性は... 続きを読む »
文化を失うことは、それが日常で意識していなくとも存在していたものだから怖いのだと思う。そして主人公は、怖い故に変な関係を断ち切れないのだ。
長嶋有『パラレル』をいまさらながら読了。 巻末にある解説に、『ゲーム批評』に掲載された米光一成さんと長嶋有さんの対談から、長島さんの発言が引用されていて、そこには「文芸時評なんかでは、この作品は「夫婦もの」として読まれていて、ゲームに関しては、まあ邪魔とまではいわれませんけど、そこに感銘を受けたという意見はそんなになかったですね。」・・・とあって驚く。この小説を「夫婦もの」として読むことに、どれ... 続きを読む »
現代の人々の心の状態が、よくわかる。読むほどに、人間関係ってこのようなものなんだな、と思ってしまった。
単純に装丁買いで。
うまく説明できないんだけど、今年1番のヒット。
地の文の投げやりな丁寧さに惹きつけられてしまった。
散らされた鍵括弧が、波紋みたいに、地の文に余韻を広げてる。
長嶋さんの小説ってこんな感じだったろうか。
あんまり、比較とかはしちゃいけないんだろうけど、少し大崎さんの小説の空気に似ていて、逆に相違が際立って、勝手に世界が広がっていく感じがした。
わたしは多分、こういう主人公が好きだし、こういう女性の描かれ方が好きだし、螺旋階段や繰り返されるモチーフが好きだ。
このくらいの軽さも、このくらいの深さも。
*
あとあれです、解説がすげーよかった。
幾つかの時代を並行して描きながら作り上げた青春小説でしょうか。なんとなくモヤモヤした作品ですが、そのモヤモヤが妙に心地よいところが不思議な魅力です。
いい言葉があったので ひさびさに引用 ○ 結婚とは文化であります サッカー中継を見てアフリカ選手がゴールを決めた時、不思議な踊りをしました あの踊りは我々にはわからないけど 彼らにとって重要な意味があるのだとおもいます 文化というのは、そんなふうに 国民や民族に生じる固有のものであります 都道府県だって地域だって文化はあります そのように... 続きを読む »
女の人は足を開くの、嫌じゃないのかな、
とか考えながらするセックスの描写が何より記憶に残ったのは、
平然と、日常のような顔をして、
いつでもわたしたちはわざとらしくて、
記号を積み重ねて生きていることを、
まざまざと思い起こさせられたからだ。
話の進み方はなるほどパラレルだが、内容はとってもリアル。
離婚したての主人公(ゲームクリエイター)と、親友の津田社長の日々。
離婚前と離婚後現在の話が交互に描かれる。
男子(あえて言うが男子)二人の煮え切らず情けない感じがいい。
お互いにかけているものを感じ、羨ましがっているけれど…。
平積みしてあったから
期待して買ったけどつまらなかった。
何度も読むのやめて2か月かけてようやく読み終えた。
読み始めた時と読み終わった時の気持ちが一定だった。
時間軸が一気に遡ったり、ゆるやかに進行したりしながら、男女は結婚、離婚を経て変わっていく。
そのなかで、男2人の関係性は変わらない。
夫婦の話と男の友情が2本平行に進んでいく。
タランティーノ監督を意識した時間軸の使い方、見せ方はあっちこっち頭をめぐらす必要なく、シンプルに読めた。
人間の結びつきが、あー、あるあるという感じ。
特に男性は『これは俺だ』と共感するらしい。
行き届いた人間観察が、この作者の好きなところだと改めて思う。
再読。
1回目も面白かったが、2回目はさらに様々な発見があった。
隅々まで作りこんであって素晴らしい。
この先、また再読すると思う。
長嶋有のこのしっくり感、すごく好きなんだけど、それをどう説明すればいいのかが難しい…。
主人公の恋愛はおいといて、友情に関してはけっこううらやましいレベルだと思う。
「 忙しいんだね、いいじゃない。そういおうとしたが、やっぱりやめて
『トロントってカナダだっけ』にする。」
この、
そういおうとしたが、やっぱりやめて
「 ~ 」にする。
って感じがすごく、しっくりくる。
いかにも昔付き合ってた子との会話って感じがする。
昔みたいな軽口をたたこうとしたけど、どこまで踏み込んでいいかわからず思いとどまるみたいな。
そういう自分の感覚と妙にマッチした表現。
「やっぱりやめて~にする。」
やっぱりこの表現好き。
あのときそばにいた人がいなくなるのは悲しい。
単純なことだけど、
でも、あのときいたことは変わらない。
かわらない友情と、かわっていく愛情。
友情物語は、不変性を期待させるから惹かれるのかな。
既に出来事は起きていて、そこからゆっくりとじっくりと流れていく時間がとても心地よかったです。
最後の最後で妻の名を呼ぶ夫の突然湧き出る人間性に、安心感や暖かさを感じました。そして、それまで読んでいたシーンに一気に色がつき、鮮やかで素敵なものになり、その状況にひたすら驚かされました。
「名前」はただの記号で片付けられない暖かさみたいなものがあるのですね。
文庫本の背表紙にもあるように、名言が多いです(文庫本が付箋だらけになりました。)
情報量が徐々に増えていくのに、読めば読むほどまとまっていく作品。細部までしっかりと綺麗に描かれているから本当に「作品」を読んだ印象でした。
離婚してだらだらしてる元ゲームクリエーターとちょう忙しいアイティ社長の話。
この人の話はほんますげえと思うなーーーー
まだ二冊しか読んでないけど。
他もよんで みたいなぁー
「猛スピードで母は」が良かったので「おかわり」した。
設定の人間関係が複雑でも、すっきりまとまってすっと入ってくる。
2012年04月 06/30
半年ぶり位に読み返してみた。いまだに飽きない。
もやっとしている時に手にとるのだろう。この本はホントに好きだ。
2011年07月 05/045
また読み返してみた。もう何回目?飽きないな。
いろいろ考えている時に読みたくなる一冊。
2009年03月 4/28
かなりスキ。
構成もおもしろいが語る言葉がおもしろい。
個人的にすごくかさなる部分が多くて、ぐさっとくる場面もあった。

無印良品の件とか凄くすきだなあ。
ついニヤけてしまうような
あ~なんかわかる~って思うことが多くて
特に続きが気になって仕方がないというわけでもないのに
引きこまれていて、あっさり読み終わ...





