アメリカン・デス・トリップ 下 (文春文庫 エ 4-14)

  • 文藝春秋
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  • Amazon.co.jp ・本 (588ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167705534

作品紹介・あらすじ

復讐のため。大義のため。贖罪のため。三人の男たちはカネと策略、背信と裏切りの地獄に身を投じる。アメリカは叛乱に揺れていた。ロバート・ケネディとキング牧師が白人どもを追いつめ-ついにアメリカの憎悪が発火する、破滅へ向け、謀略の暗い奔流が走り出す。巨匠が放つ壮大なる悪徳の叙事詩。圧倒的クライマックスに息を呑め。

感想・レビュー・書評

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  • エルロイは憎悪を描くのが上手い。この作品も短いセンテンスで、叩きつけるような文章が続く。憎悪にトチ狂ったいかれた白人どもが、ありとあらゆる悪を成し遂げようとするさまから目が離れないような気にさせてくれる。憎悪にまみれた狂気を堪能させてくれる作品である

  • 黒人、ロバート・ケネディ、そして女。エルロイが自らの経験を歴史へと昇華させた傑作。解説であるとおり、暗黒のLA四部作で培われたソリッドな文体や上質な群像劇などに加えて、実際の歴史を食らうことでより次元の高い物語を作り上げた。その質の高さは正直、持て余した。

  • エルロイの文体は慣れるまで苦労するけど、一度ハマるとイメージが溢れでてくる。架空の3人を主軸に、実在の人物事件とからめてアメリカ60年代の暗黒面を描いている。JFKの暗殺から始まり、クライマックスもわかりきっている歴史上の事件にもかかわらず、そこにたどり着くまでの疾走感が良いです。

  • 2009/4/6読了

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