石の猿 下 (文春文庫 テ 11-12)

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  • / ISBN・EAN: 9784167705589

感想・レビュー・書評

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  • 上巻を読み終えて、ここまでなかなかのめり込めていないと記しました。

    が、やはりディーヴァー、やはりライム!

    ギアを上げたかの如く急激に来ましたねぇ~

    という事で、少し本作について触れておきましょう。

    本作はニューヨーク州ロングアイランド沖の洋上から始まります。

    中国からの貨物船、福州竜丸は不法移民を乗せ嵐の中、ようやく目的地近くまで辿り着きます。

    しかし、そんな福州竜丸の動きは既に警察に監視され、沿岸警備隊が待ち受けていました。

    警察の目的は国際的に指名手配されている蛇頭のゴーストを捕まえること。

    そうです、本作では巻頭よりライム、サックスが追う犯人は明確にされています。

    あと一歩(これはある意味いつものパターン)というところで、事もあろうにゴーストは不法移民を乗せた福州竜丸を爆破し、船もろとも多くの人々を沈めてしまいます。

    ※仕事の為、一旦ここまで※

    ※続きです※

    何とか救命ボートで高波を乗り越え、岸に辿り着いた移民達、しかし、ゴーストはそんな彼等を追い、数名を殺害。

    生き延びた10名の移民。

    消えたゴーストは生き延びた移民達を皆殺しにする為に追いかける。

    ゴーストが移民達を見つけ殺害するのが先か、それともライムとサックスがゴーストよりも先に消えた移民達を見つけるorゴーストを捕まえるのが先か!!

    これが本書の大筋です。

    姿を表さないゴースト。

    そして本書により深みを与えるのが謎の密入国者ソニー・リー。

    助演男優賞おめでとう(((o(*゚▽゚*)o)))って感じですよね♪

    微細な証拠を積み上げ、知識と推理を総動員して辿り着く驚愕の真実。

    上巻のなんだかチマチマした感じがウソのような下巻のスピード感。

    そして詰め込まれるどんでん返し。

    これぞディーヴァー!これぞリンカーン・ライム!!

    積読まみれの読書生活ですが、積読がまだまだある事が嬉しいと思えるシリーズです♪




    内容(「BOOK」データベースより)

    冷酷無比の殺人者“ゴースト”は狡猾な罠をしかけ、密航者たちのみならずライムの仲間の命をも狙う。愛する者たちを守るには、やつに立ち向かうしかない。真摯に敵を追う中国人刑事ソニーの協力も得、ライムはついにゴーストの残した微細証拠物件を発見する―見えざる霧のような殺人者は何者なのか?大人気シリーズ第4弾。

    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

    ディーヴァー,ジェフリー
    1950年シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる

    池田/真紀子
    1966年東京生まれ。上智大学法学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    • ヒボさん
      NORAxxさん、こんばんは♪

      もっと書きたかったんですが、あまり書いちゃうと次に読むNORAxxさんにネタバレになっちゃうので(笑)

      ...
      NORAxxさん、こんばんは♪

      もっと書きたかったんですが、あまり書いちゃうと次に読むNORAxxさんにネタバレになっちゃうので(笑)

      ディーヴァー作品を続けて読もうかと思いながら違う本を手にとった浮気者ですσ(*・ω・*)

      私もめっきり遅読になりましたよ^^;
      2023/06/13
    • NORAxxさん
      ヒボさん

      お気遣いありがとうございます(´>∀<`)ゝ助演男優に目を光らせますね(笑)

      実は私も絶賛他作品読書中なのですぐには読めないの...
      ヒボさん

      お気遣いありがとうございます(´>∀<`)ゝ助演男優に目を光らせますね(笑)

      実は私も絶賛他作品読書中なのですぐには読めないのですが...追いつくためにも次はライムシリーズ2弾を手に取ろうと思うます♪
      次の作品も楽しみに待ってますね(っ ॑꒳ ॑c)
      2023/06/13
    • ヒボさん
      NORAxxさん、おはようございます♪

      本シリーズ、私にオススメした責任としてお互い語り合えるように共に読み進めて行きましょうね♪
      NORAxxさん、おはようございます♪

      本シリーズ、私にオススメした責任としてお互い語り合えるように共に読み進めて行きましょうね♪
      2023/06/13
  • 犯人探しだけが楽しみではないのだが、やはり、な犯人&展開。先が読めすぎるのも問題だなぁ…

    人間模様とか、社会問題などちりばめられたものは面白いのに。
    シリーズ物としてはアリだけど、ミステリとしてどうかと言われると悩ましい……

  • やはり下巻は読む手が止まらない(´ー`)
    犯人ゴーストは今までに比べるとちょっと↓

    謎大き中国という壁が捜査を難航させ、後半ゴーストに近づくに連れてもうドキドキハラハラ(〃ω〃)

    今作切ないシーンが多くてホロっと来ました。

    ただこのタイトルあかんやろー笑…なぜコレに?

    この作品映画にしたら日本人受けしそうかも?
    ソニーはもちろんジェット・リーでねヽ(´▽`)/

    • NORAxxさん
      みんみんさん、こんばんは^ ^
      は、早いです置いていかないでください!!!!笑
      楽しんでいるようで羨ましいです///頑張って後に続きます( ̄...
      みんみんさん、こんばんは^ ^
      は、早いです置いていかないでください!!!!笑
      楽しんでいるようで羨ましいです///頑張って後に続きます( ̄^ ̄ゞビシッ
      2022/05/10
    • みんみんさん
      NORAさんこんばんはヽ(´▽`)/
      ちょいと別世界の作品でフワフワ漂ってましたが
      ディーヴァーにでんぐり返されに来ました笑

      NORAさん...
      NORAさんこんばんはヽ(´▽`)/
      ちょいと別世界の作品でフワフワ漂ってましたが
      ディーヴァーにでんぐり返されに来ました笑

      NORAさんの感想楽しみだから追いついて〜‼︎
      2022/05/10
  • 中国からの密航船が沈没した。同船に乗っていた犯罪組織の大物である“ゴースト”が密航者たちを船ごと海に沈めるために船を爆破したのだ。沈む船から脱出した10人の密航者たちは“ゴースト”から逃げつつニューヨークに向かうが……。→

    シリーズ4作目はニューヨークが舞台。ただし敵は中国の国際指名手配されている蛇頭“ゴースト”
    味方側にも移民帰化局がいたり中国の公安刑事がいたり、全体的に中華風。これがまた良い。
    タイトル回収もいいんだよなぁ。なんでSTONE MONKEY?って思ってたんだけど、ラストまで読んだら「ああ……!!」

    ってなる。ディーヴァーってそれぞれのキャラのフォローが上手いんだよなぁ……。キャラで読むタイプの私にめちゃハマる。好き。
    今回も後半100ページは怒涛の展開だから詳しく言えないけど、今作ではソニー・リーが好きすぎる。ライムとの関係ぃぃ!
    あと冒頭のベルとシーカーの話にニヤリとした(笑


    (以下、読みながらのツイート)

    石の猿を読んでたら中国の一人っ子政策が出てくるんだけど、これ、今はもう廃止だよな?とググったら2014年で廃止してた。

    原書が2001年だから、書かれた当時は真っ只中なんだ。中国がアメリカより全体的に遅れている描写も年代を見れば納得だわ。

    てか、2001年の話……え?22年前?ん?え?あ?

    うえぇぇええ?!?!!
    ヤラレタ!またやられたよーっΣ( ꒪□꒪)‼

    しかもまだ100ページ以上ある!ここからまたころがりまくるんだろぉぉぉ(((o(*゚▽゚*)o)))

    (石の猿、読んでます)

    えええええ……え……

    マジかよ……マジなのかよ……嘘だろ……?(石の猿、第4部終わりあたり。読んだ人に伝われ)

    最高だよォォォ!!!最高なんだよォォォ!!

    これぞライム!これぞディーヴァー!!

    あそこからのこのラスト!あああ!好きだぁぁぁぁ!!

    語りまくりたいのですが、小学生が帰宅したので本日はここまで。

    ああ……良かった……次読みたい……もうずーっとあの世界にいたい……まだまだ続刊があるとか幸せかよ……

  • いい意味でも、悪い意味でも、作風が安定してきています。その意味で安心して読むことができる一方、初期に有った、あっと驚くような話の展開がなく、先が読めるようになってしまっているのは残念。

  • リンカーン4作目 再読
    後半のスピード感が良かった
    前半はなかなか追いつかないもどかしさ
    後半はハラハラ

  • アメリカの移民と中国の文化を織り交ぜながらの犯人追跡劇。なかなか勉強になりました。
    そんきたか!と思わせる展開は流石です。

  • そもそもはウォッチメーカーを読む為にボーンコレクターから読んでリンカーンライム沼にどっぷり浸かりました。
    痛快無比な読後感。

  • 今回の中国の密航者の漢方医、ジョン・ソンがアメリアに漢方薬を渡したり、東洋医学での診断の部分は興味深かった。
    以前我々女性の更年期障害は西洋医学では「更年期障害だから」と片づけられてしまうけれど、東洋医学では必ず原因となる部分があるのだと記事で読んだことがあった。
    また漢方薬も長きにわたって飲んでいたので、リンカーンが「臭い」と言うくだりでは笑ってしまった。
    我が家も家族の分何本も煎じて作っていたので、「臭い」と言われていた(笑)

    また、密航者の一人中国の刑事ソニー・リーとリンカーンの二人の関係が楽しくてほのぼのとしてとっても好きだわ。
    風水のこととか、中国の格言とかって深いねぇ。
    ドキドキハラハラの中でも、この二人のシーンはホッとさせられて、最高に素敵な時間だった。

    今回このソニー・リーが一番の主役だね。
    リンカーンにせっかく心開いたいい友人ができたと思ったのに、結果はとても残念で悲しかった・・・

    昔の中国の教えは素晴らしかったねぇ。

    やはりリンカーンシリーズは好きです。

  • 海外ドラマ映えしそうな小説。
    誰かが雑誌でオススメしてて、なんとなく読みはじめた。
    シリーズものと知らず読みはじめ、違和感なく読み終えられたが、やっぱり前作から読んでいた方が楽しめただろう。

    中国からの密航斡旋、警察内のスパイ、逃げる密航者とそれを追う冷徹非道な犯罪者、さらにそれを追う一癖二癖ある警察。
    登場人物のバックグラウンドや家族が生々しく描かれており、緊迫するシーンにより感情移入してしまう。

    面白かったけど、自分のエンジンがかかったのは下巻から。
    それまでは読むのやめようかなと何回かおもった

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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