魔術師(イリュージョニスト)〈下〉 (文春文庫)
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★4.01
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みんなの感想・レビュー・書評
魔術師と名探偵の一騎打ちはジェットコースターのように展開する。ストーリーもさることながら、サックスの巡査部長昇進試験の顛末やイルージョニストの見習いカーラの母親への想い、師匠との関係を描くエピソードも良くできている。文庫本裏表紙の紹介文にある「最高のどんでん返し」という宣伝文は余計なお世話。このシリーズはどんでん返しがあるのはデフォルト。池田真紀子の翻訳はもはや名人芸の域と思っている。未読の人は幸せ。しかし、やはりライムシリーズは第1作のボーンコレクターから読むべきだろう。
下巻である。後半はどんでん返しに次ぐどんでん返し。たたみかけるように次から次へと真相がひっくり返る。非常に技巧に富んでいる。英題のThe vanished manがすべてを言い表している。イリュージョニストはいったい何を消したかったのか。上巻の内容がみごとにこの下巻でつながってくる。その手法たるやおみごとというほかはない。
読み出したら止まりません。 四肢麻痺で、首から上と薬指しか動かせない科学捜査専門家リンカーン・ライムシリーズの第5作。 彼の作品は、読み出したら止まらないのと、たたみかけるドンデン返しが有名なのですが、中でもこの作品はディーヴァーの魅力、リンカーン・ライムシリーズの魅力が満載!読書とミステリーの醍醐味がギュっと詰まってます。 マジックに見立てた連続殺人を犯す犯人が、次の被害者の背後に... 続きを読む »
どんでんがえしの連続に、そしてラブラブっぷりを見せつけ続けるライムとサックスに、ひたすら息をのみます。なんというか、すごく美味しいぐだくさん海鮮丼みたい。満腹満足。
リンカーン・ライムシリーズ第五作目。
ディーヴァーおなじみの、息もつかせぬ展開とどんでん返しが素晴らしかった。
敵の魔術師がまた不気味でいいんだけど、
イリュージョンによってある意味なんでもありになってしまうのはどうなんだろうか。
素晴らしい。マジックというテーマがまず魅力的。どんでんでん返し!くらいのいつもの感じも素晴らしい。興奮!
今作は王道のライムシリーズと言った感じ。読んでいく中で、『コフィン・ダンサー』の焼き増しみたいだなと思ってしまったところもあったが、最後まで読んでみたらまったく違った印象になった。どんでん返しの連続で構成は似ていたが、そのプロットの巧みさは全然違っていた。まさにイリュージョン。
ただこれまでライムシリーズを読んでいれば、なんとなくこれはきっとひっくり返るんだなとか、逃げられたんだなとか分かってしまうところもあった。なのでハラハラドキドキして「えっ!?」っていう衝撃はあまりなかった。ラストの驚愕という意味ではやはり『コフィン・ダンサー』の方が上な気がする。それでも十分に楽しめるし、犯人逮捕後のもろもろの話も読みごたえがあり、次が楽しみな内容だった。残念なのは、デルレイの登場がなかったこと。残りを全部読んでしまうか、それともとっておくか悩むところ。
サーカスとイリュージョンと犯罪。「敬愛なる紳士淑女の皆様..」殺人は続く。捕まえたと思った犯人が、ライムの背後に現れる。シリーズで一番アクションが多かったかもしれない。おもしろかった。
面白い・面白くない以前に、この物語には構造的かつ致命的な欠陥がある。それをそれと読者に覚らせず、おしまいまで読ませてしまうディーヴァーこそが「魔術師(イリュージョニスト)」なのかもしれないね。
〈魔術師〉の見事な手際にはピカレスク・ヒーローの趣きさえある。最後にそのさらに上を行くライム組の活躍はカタルシス抜群で痛快。
誤導(ミスディレクション)につぐ誤導、どんでん返しにつぐどんでん返し――とにかく強烈な作品だった。イリュージョンの技術を駆使して犯罪を行う犯人〈魔術師〉が巧みに捜査陣の目を、それどころか心まで欺いてみせる展開にハラハラし、われらがリンカーン・ライムが、イリュージョニスト見習いのカーラを仲間に加えて、残された証拠物件などから犯人の裏の裏を読み取ろうとするその推理に驚嘆した。面白すぎる。
リンカーン・ライムシリーズは、
本を読みたくないな~、なんて気分の時でもはまれるということが
今回よくわかった。
おなじみな感じもあって安心できるし、
文句なく面白い。
あんまり考えなくても、間にほかの本を挟んでも、
なんにしても面白い。
で今回もおもしろいけど、私は石の猿とか、エンプティーチェアーとかに込められていたメッセージのほうが好き。
でも楽しめました。
最後までしっかりと。
なんだかいろいろ忙しかったり体調が思わしくなく読んでいても何か上の空なときに読んだのが悪かったのかもしれない。無理やりトリックを完成させるため、どんでん返しを期待されているため、そんな感じで殺人が起こったり犯人の目的が変わったりしているような。でも、字だけ追っているような読みかたしてたせいなんだろうけど。
下巻になっても、どんでん返しにつぐどんでん返し。
元マジシャンの犯人による「そこまで凝るか?」というこだわりの誤導が、ストーリー上のミスディレクションと重なり、最後まで予断を許さない。
現代のニューヨークの科学的犯罪と、伝統的なサーカス、マジシャンの世界がうまく融合した、ライム・シリーズならではの傑作。

《あらすじ》
超一流イリュージョニストの"魔術師"は早変わり、脱出劇などの手法を
駆使して、次々と恐ろしい殺人を重ねていく。
ライムたちは、ついに犯人の本名を突き止めるが、
...





