数学的にありえない 上 (文春文庫 フ 31-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167705756

作品紹介・あらすじ

ポーカーで1万1千ドル大敗し、マフィアに追われる天才数学者ケイン。だがその時、彼を悩ませていた神経失調が、驚異の「能力」に変わった。それを狙う政府の秘密機関と女スパイ。彼らが権力を駆使して追う「能力」とは?執拗な追手にケインはどう立ち向かうのか?幾つもの物語が絡み合う超絶ノンストップ・サスペンス。

感想・レビュー・書評

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  • ポーカーで、もし自分がエースのフォーカードなら確実に勝てると思うでしょう。それよりも強いストレートフラッシュなら7万分の1の確率だそうですし、最強のロイヤルストレートフラッシュなら65万分の1だそうなので、確率的にほぼあり得ないからです。
    ところが…。

    ♠️♦️♣️♥️ネタばれはありません
    本書は、確率論や量子力学から、悪の組織に追われるサスペンス、ハラハラドキドキのアクションとミステリーが見事に融合した超娯楽小説です。

    この本のおかげで、数学や量子力学に興味を持てるようになり、ラプラスの魔やシュレディンガーの猫、ハイゼンベルクの不確定性定理などの言葉を知りました。
    10年以上前の本なのに、未だにこの衝撃を超えるものに出合えていない気がします。
    出合えていない―機内―見ない―市内…おっと失礼、(←この意味はぜひ本書で!)

    知的好奇心とスリルを求めるあなたに!

    →→→→
    再読記録に蛇足アリマス

  • 2021年5月5日読了。

    帯に「児玉清氏絶賛」「ダヴィンチ・コードに匹敵する傑作」とあるが、途中で断念しかける。

    ブックレビューの点がいいので、上巻だけは読み終えて判断しようと思っていたところ、ストーリーが急展開し、面白くなってきた。

    これから下巻に突入。

  • おちぶれた数学者がカードゲームに挑む冒頭場面から引き込まれた。途中だれる場所もあるが、中盤からぐいぐいと進む。

  • アクション映画を観ているようなスリリングでスピードのある展開

  • 2020/6/29読了
    “ラプラスの魔”を巡る陰謀も追跡劇も戦闘も、全ては一人の少女を救う為のシナリオだったというオチ。しかも、ファウアーさんは、続編の『心理学的にありえない』以降、小説の発表はなさそう。『心理学的に…』の方はイマイチ感あり、一発屋で終わってしまった可能性がある――あくまで、可能性だけど。

  • 最初は各登場人物のありえないような偶然から引き起こされるアクシデントで彼らの人生がどんどん悪い方向に向かって行くところから話は始まります。

    読んでいて「こんな巡り会わせありえない」と思うシーンの連続ですが、この物語にはそこに意味がある事が読み進むと判ってくる。

    少々荒唐無稽な部分はありますが、それを補って余りある非常にスピード感のあるストーリー展開とド派手なアクションシーンの連続で読む手を止められませんでした。

    小説の前半にあるサイドストーリー的出来事も最後にはパズルのピースが組み立てられるように全てが関連している・・・非常に上質なサスペンス小説でした。

    お話しは、数学の天才であるがギャンブル依存症の若者ケインが闇賭博ポーカーでAの4カードを手に大金を賭け他のプレイヤーのロイヤルストレートフラッシュに負けるところから始まります。
    また別の場面では、国家機密を切り売りし小遣いを稼いでいる凄腕CIA局員ナヴァが些細な事からとんでもない窮地に立たされてしまう。
    こんな2人+αのいろんな人達に様々な事件が起こり、遂にはケインを狙った壮絶なマンハントが展開される。

    ある特殊能力を持ったケインはいかに追っ手逃れるか。ナヴァは自分の窮地を脱するか?

    多少理系的なエピソードがあるので「、その辺が苦手な方にはその辺が辛いかも知れませんが、私的にはかなり面白い小説でした。

  • 中学生の時に熱中してた。
    レインマンの計算力に中2の時憧れた。

  • 下巻に記

  • まだケインが覚醒する前。ハラハラドキドキな展開。

  • 文系の私が抱いている”数学”とは逆の印象のプロット。気持ちよく論理展開していく部分と、SFちっくな飛躍したプロットのアンバランスが気持ちよい。

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