兄弟〈上〉文革篇 (文春文庫)

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著者 : 余華
制作 : 余 華  泉 京鹿 
  • 文藝春秋 (2010年12月3日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (521ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167705909

兄弟〈上〉文革篇 (文春文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 中国でベストセラーとなった小説なんだそうな。そして、賛否両論の本なんだそうな。
    文化大革命や改革開放といった時代の荒波を、時には乗り越え、時には呑み込まれながら生き抜く兄弟の物語。
    たしかにこれは、賛否両論。そして私は「賛」のほう。
    下世話なシーンが多い。しかし、その下世話なシーンが「汚らしさ」よりも「逞しさ」に見える。
    商い論、人生論の副読本として読んでも面白いのではないか。

  •  激動の中国の時代を生き抜いてく、美しい兄弟愛の物語。そんな当初の私の期待は、李光頭が便所で女の尻を覗く冒頭で早々に砕け散った。
     物語についての感想は下巻の方でまとめてするとして、作品を通してより生き生きと中国の歴史を捉えることができた。
     人々が赤色に燃え、労働者階級による理想社会の実現を謳い、狂気と恐怖が社会を覆った文化大革命。少しでも出た杭を探し出しては、それを資本家や地主としてつるし上げ、平等の名の下に袋叩きにする光景は、社会主義の本質を改めて再認識するだけでなく、集団となったときの恐ろしさや、妬み嫉みから生まれる足の引っ張り合いという同調圧力など、奥深く潜む人間の闇についても考えさせられた。

  • 文革後

    2016.10.3 日経新聞

  • 小説としては本当に面白かった。ページを捲る手が止まらない。
    他のレビューにもあるように、内容はとても下品である。
    あの有名な余華の小説を初めて読んだのだが、こんなに下品な内容の本を書くのだろうかと驚いた。

    上巻、下巻はずいぶんと話の内容が違う。
    上巻は目も背けたくなるような文化大革命時のできごとが書かれている。
    義父が本当にかっこいい。
    拘束され批判対象になっていながらも、妻との約束を守るために上海に行こうとする。
    兄弟二人でも生きていけるように、料理を教える。
    こういう人間が多数殺されてしまった時代のことを小説や映画の題材にすることは多い。
    人間とは、生きるとはどういうことか。人間が生きる上で必ず起きる疑問だからなのだろうか。

    李光頭の義弟・宋剛のことが今でも気になっている。彼は幸せだったのだろうか。豊胸手術してまで仕事をするべきだったのだろうか。何も自殺しなくても良かったのではないだろうか。彼は結局、妻のことよりも自分の兄弟のほうが大事だったのだろう。幼少期の辛い時期を共にした兄弟のことがどうしても嫌いになれなかったのだろう。

    読み物としては、本当に面白い。
    ただ、作者はなにを伝えたかったのか。いろいろなことが本書に詰め込まれているため、私にはよく理解できなかった。他レビュアー様の意見をもっと拝見したい。

  • 読み終わったけど、ぐろい。あまり楽しめなかった。下巻は読まないこと決定。売却!

  • 民度の低さに驚く。ここまで主人公に好感が持てない(どころか不愉快になる)小説も珍しい。たいていは、嫌な奴が主人公でもどこか救いがあるものだ。ストーリーはおもしろい。文革を扱っているが、政治的、歴史的に難しく書かれているわけでもない。おもしろい。確かにおもしろいが、不愉快だ。いい作品だけれど、嫌いだ。

  • 一気に読めた。はじめての中国人作家

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兄弟〈上〉文革篇 (文春文庫)の作品紹介

金の便器にまたがり宇宙遊覧を夢みる現代中国の大富豪・李光頭は、かつて公衆便所で覗いた美女の尻の話でタダ飯にありつく田舎町の「尻ガキ」だった。彼には血のつながらぬ偉丈夫な父と、宋鋼という兄がいたが、文化大革命の濁流はささやかな家族の幸せも押し流していく。中国で刊行されるや大ベストセラーとなった傑作長篇小説。

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