星々の舟 Voyage Through Stars (文春文庫)

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著者 : 村山由佳
  • 文藝春秋 (2006年1月10日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167709013

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星々の舟 Voyage Through Stars (文春文庫)の感想・レビュー・書評

  • わたしはあまり好きではなかった。村山由佳初めてだったんですけど、難しく感じてしまった。自分自身がいい歳の大人になってきたのもあるけど、グサグサ刺さる感じのストーリーでした。これ、もっと子供の頃に読んでたら違ったろうし、更に歳を重ねてから読んでたら更に違ったと思う。「自由であるということ」を突き詰めれば「孤独であること」にも耐えなければならない、という解説にとてもしっくりきました。
    お話としては「雲の澪」が好き。まだわたしは大人になりたくないんだなって心底思った。

  • 第129回 直木賞 受賞作品
    P427
    2016.5. 48

  • 息もつかず一気に読んだ
    面白かったなどと言えないかも
    引き込まれて
    読んでしまわなければ、
    兄妹
    なのに愛し愛されるてしまった。
    許す?赦される?

  • 最後の章まで面白かったのに、最後で真偽が疑わしい慰安婦左翼イデオロギー小説に変貌。
    騙された感がして残念

  • 愛してないわけじゃないけれど屈託なく接することができるわけでもない家族。その機微な感情が波のように押し寄せてきて、途中で気分が悪くなるほどだった。しかしこの物語が多くの人の心を揺さぶったというのだから、案外そういう想いを共有できる人は多いのかもしれない。それとも、あくまで自分とは関係のない、虚構として楽しんでいるのだろうか?わからないなぁ。最後に重幸の戦争体験を持ってきたのはすべての責任を戦争になすりつけようとした印象も受ける。筆者の狙いがどうだったかに関係なく。タイトルを船ではなくて船としたところが秀逸

  • 【第129回直木賞】う〜ん…禁断の恋の話?それとも家族?それとも戦争?もう色んな事が埋め込まれていて何がメインだったのかよくわからない。全て含めて1つの家族の話なのかな。全体的に寂しい話だった。

  • この人の本で一番泣けて内容が気に入った。本読んで泣くなんて久しぶりだったな。挑戦慰安婦のお話。

  • 家族一人ひとりの話がそれぞれエピソードが書かれていた。
    切ない話が多い。

  • 秀麗な文章で淡々と、重い。
    苦しくて、辛くて、気がつくと涙がぼろぼろ零れてる。感動したのか、可哀想なのか、訳のわからない涙にまみれて、やがてただ泣きたかっただけなんじゃないかと思えてくる。
    人は、孤独。誰とも完璧には解り合えない。
    でも。ひとり、でもない。
    切なくて、愚かな、煌めくような人生。

  • P427
    第129回 直木賞受賞作品

  • 家族一人一人の過去を
    心の傷も含めて回想する。
    全体からするとメインといえる章は、
    異母兄妹の一言で言えば禁忌の愛だが、
    村山由佳さんらしく一切もやらしくなく
    清らかで水々しく描写されている。

    厳格な父、重之の戦争中の回想
    この最終章がすごく心に刺さる。
    現代の私たちが到底理解できない、
    しかし確かに存在した
    慰安婦との心の交流。
    故郷に帰れず、辱めを受ける女性。
    そんな彼女を心で大切に思う重之。
    この時代に許されなかった交流。。。

    目を背けたくなる兵隊たちの言動。
    こんなに残酷な描写も見事。

    涙なしには
    読み進められません!

  • 途中までは面白かったんだけど
    ラストがあまり好きではない

  • 連作短編集だからと言って侮ってははいけない。
    全体的に重苦しく、読み進めるのがしんどかった。因みに村山由佳の小説はこれが初めて。
    報われない恋の話で構成された今作は、どの話も印象的だったが、沙恵の話が妙に頭に残っている。生々しい描写が苦手なのだが、ラストの沙恵が自分の気持ちを押し通そうと決めた場面が恐ろしく思うと同時に凄く良いな、と思った。
    また、重之の話が最後にあったせいか、辛い想いを抱えてきたこの家族に少しだけ光が射し込んだ気がした。

    幸福とは呼べぬ幸せも、あるのかもしれない。そんな重之の言葉が心に強く印象残る。幸福の形は一つじゃない。人の数だけ、幸福の形があるんだな。

  • 家族のそれぞれを描いた小説、なのかな?

    それぞれに色んなことがあって
    それがどう表面に現れているか、が面白かったかな。

    正直この作者さんを好きだと思っていなかったのですが
    少し好きになりましたw また違う作品を読んでみようと思います

  • 2003年 第129回直木三十五賞受賞

  • あまりにも単純な言葉だけど、本当によかった、いい本に出会った。
    最後が重之さんだったのが、きっとよかったんだと思う。
    今日、たまたま映画『杉原千畝』を観てきた。当たり前のことだけど、あの戦争って一人一人みんな違うんだと改めて感じた。90を超えた義父が笑いながら(苦笑?失笑?わからない…)戦争に行った話をする時がある。永遠の0は映画を観てから本を読んだ。そういえばラストエンペラーも観た。全部真実なんだろうけど、一人一人はみんな違う。
    重之さんはこれまでの人とかなり違った。なぜかひどく気にかかる。正直な気がした。ほかの人たちはこの苦しさを心の奥深くにしまい込んでいる強い人なのかしら…
    暁も、沙恵も、志津子も、貢も、聡美や美希も…みんななんか悲しくて、でもみんな生きていて、亡くなった志津子でさえみんなの胸にちゃんと生きていて、現実の中で自分の居場所を自分で整えようとする姿がとにかくよかった。
    直木賞を受賞されたことを全く知らなかった。
    今になって出会えて本当によかった。

  • すごく良かった。妹しか愛せない男とかのアオリ読んでもっと際物を想像して読んだんだけど、とても静かで哀しくて力強い家族の物語だった。直前に読んだ「すべての雲は銀の…」となんだか重なるモチーフがあるなって気がする。

  • 家族の一人一人を主人公にした連作短編集の形を取りながら、一つの家族の歴史を浮き彫りにする。
     
    家族の一員であっても、共有しきれない秘密、理解されない思い、一人で抱えて行く記憶がある。同じ様に抗いがたい川の流れに身をまかせる家族であっても、一人一人は別々の小舟の様に、どんなに近づいても一つになる事無く流れて行く。それは辛くて胸が潰れる様な思いであっても、自分の人生の終わりまで、一人一人が抱えて行かなくてはならないからなのだろうか。

    それぞれの愛情のベクトルが、報われないところにばかり向く家族達。キリスト教で「罪」とは、日本人の多くが考える悪意ある犯罪ではなく「ハマルティア=的を外すこと」である、とふと思い出した時、この家族ほど全員が深く罪にまみれた家族もそうはないだろうと思うほど、この話は、家庭内暴力、近親相姦、不倫、性的虐待、出征兵士の意に染まない結婚、戦時中の従軍慰安婦、いじめ、片思いと友情の裏切りなど、まさに己の意思の弱さや情念に流されて嘆き惑う人間の心理を描いて読む手が止まらない。そして作品は、救いを示さない。

    「幸福とは呼べぬ幸せも、あるのかもしれない」嫁ぐことなく老いて行くかも知れない美しい長女を見ながら、心の中で呟く重之の言葉が、唯一、囚われから自由になることはかなわないまでも、それでも自死すること無く、最後まで自分の人生を生きると言うことに一筋の光明を残している様だった。

  • 短編連作小説集、とあるけど、長編小説だね、これは。

    そんなことはどうでもいいんだけど。

    当たり前のことだけど、家族それぞれにとって、親から見た子ども、子供から見た親、または孫など、それぞれ思いは全く異なって、それがいろいろな視点から描かれているところが面白い。

    こういった話は珍しいものでもないんだろうけど、静かに、ジンワリと心に響いてくるね。

    それぞれの話は、決してメデタシメデタシのハッピーエンドではないんだけど、そこはかとなくジワッと来る。

    でも、そんな終わり方でいいの? という思いもあったりして。

    無理やり結論付ける必要もないのかもしれないね。

  • この人こういう話を書くんだ(大変失礼)と思う。
    家族の他人には見えない悩みに、でもどこかで繋がっていると感じさせることに。
    最後の父親の「幸福と呼べぬ幸せもあるのかもしれない」というつぶやきがどこかこの物語を象徴するようだった。

  • ある家族の、どことなく悲しい雰囲気を漂わせる話。
    重之、先妻の晴代、後妻の志津子、
    晴代との間に生まれた貢と暁、志津子が家政婦のとき身ごもった沙恵、重之が志津子と再婚したのち生まれた美希。
    志津子の葬式で、久々に再会する家族、兄弟たち。それから語られていく、それぞれの立場が生み出す複雑な関係、心の迷い。
    異母兄弟の恋をしていた暁と沙恵だが、大人になった現在、暁は所帯を持ち、沙恵は近所の清太郎と婚約、のちに破棄。美希は不倫相手との恋が終わる。自分の居場所を求め家族も不倫相手からも離れるように畑に行く貢。貢の子の聡美は、イジメの加害者に親友を売ってしまう。重之は戦中会った慰安婦が死んだ原因が自分にあることを悔やむ。
    それぞれの人間に悲しい現実がある。しかし慰めになるのは、当事者でない家族との関係だ。抱える悩みに光を差し込んでくれるのは、家族との会話である。
    時間が経つにつれ、少しずつ変わっていく関係が心を安心させる。
    辛い現実が続く物語だが、読み終えるとどこかちいさな勇気の湧くお話。

  • 虐待される子供、犯罪に近いイジメに悩む学生、兄弟間の恋愛に苦しむ思春期、戦争体験を引きずる老年期、消耗戦の様な恋愛ばかりで幸せを掴めない妙齢、自分が空っぽに思えて何かを夢中で探す働き盛り・・・色んな世代の色んな苦しい側面を、約一世紀かけて描いてゆく。家族中の本音に迫る、盛りだくさんな一冊。

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