御宿かわせみ (33) 小判商人 (文春文庫) (文春文庫 ひ 1-108 御宿かわせみ 33)
- 文藝春秋 (2008年4月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167710088
感想・レビュー・書評
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源太郎や麻太郎、千春の活躍が多くなり、いよいよ世代交代を感じさせる。印象に強く残ったのが最後の『初卯まいりの日』。一番ページ数の少ない短編ながら、親子の名乗りも出来ず、すれ違いつつも互いを思い合う母と息子の切なさが胸を打つ。
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旧の御宿かわせみシリーズで、唯一読んでいなかった 「小判商人」 を、文庫になった(「十三歳の仲人」 の文庫化からおよそ1年もかかっています)のを機会に読みました。子供たちが、仕舞(略式の舞)を習うところなど、興味深い話もありますが、表題作の 『小判商人』 は、かなりわかり辛いです。
旧シリーズの最後 「浮かれ黄蝶」 や 「新・御宿かわせみ」 を読んだ後だと、この頃から閉塞感が強く出てきているのがわかります。登場人物が躍動していません。『明石玉のかんざし』 や 『手妻師千糸太夫』 はまずまずですが、『文三の恋人』 は、尻切れとんぼの感じで、『初卯まいりの日』 は、少々物足りない。 -
久しぶりに読んだこのシリーズ。相変わらず東吾さん、独身の飄々者みたい。おるいさん、一人妻に母に女将にたいへんだわ。と主婦目線でみてる自分がいた。これから読んだらこの前の32冊読もうと思わなかったかもしれない。表題作、小判商人の事件は、時代が変わって来たなぁと思わされた。
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御宿かわせみシリーズ。第33巻。稲荷橋の飴屋・青江屋の若旦那・明石玉のかんざし・手妻師千糸大夫・文三の恋人・小判商人・初卯まいりの日。
千春がとても純粋で東吾が柄にもなく父親らしくて微笑ましい「稲荷橋の飴屋」、兄弟仲がいいお話の「青江屋の若旦那」、母の愛がいじらしい「明石玉のかんざし」、子世代大活躍親世代たじたじの「手妻師千糸大夫」と「小判商人」など。
歴史にかんがみても幕末の大変動の世の中を江戸っ子たちが右往左往しているのがよく分かる。表題作の小判商人など、高山先生の講義が実に分かり易く子世代の正義感や焦燥感が頼もしい。 -
33 御宿かわせみ
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「明石玉のかんざし」か「初卯まいりの日」が表題でもよかったかも!
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何巻まで読んだかわからなくなったので、とりあえず「読みたい」
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大分幕末になってきました!
久々のかわせみの世界が懐かしい -
・稲荷橋の飴屋
・青江屋の若旦那
・明石玉のかんざし
・手妻師千糸大夫
・文三の恋人
・小判商人
・初卯まいりの日 -
TVドラマシリーズになった『御宿かわせみ』シリーズ。
本当に平岩弓枝の時代小説は面白い。
江戸時代の話なんだけど、現代の人の感情の表現の仕方で
ほんのささいな日常を語らせたら一番面白いかも。
るい役の高島礼子は本当私のイメージぴったりです。